電動パーキングブレーキにはどんなメリットがあるのか?

ホンダ ヴェゼル /電動パーキング (2013)

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車を駐車する際に、必要なパーキングブレーキには、これまで運転席シートの横にあるサイドレバー式や、運転席の足元にあるフット式などが多く使われてきました。しかし最近では、電動パーキングブレーキを搭載する車が増えています。パーキングブレーキが電動になることで、車にはどういったメリットがあるのか、見ていきましょう。
Chapter
電動パーキングブレーキのメリット
運転支援との組み合わせによるメリット
注意すべきこと

電動パーキングブレーキのメリット

電動パーキングブレーキの作動と解除は、フットブレーキを踏み込んで行います。フットブレーキを踏み込んで、パーキングブレーキのスイッチを引くとブレーキがかかり、スイッチを押すと解除されます。

操作も簡単で、作動させるときに力を必要としないほかにも、いくつかのメリットがあります。

電動パーキングブレーキのメリットその①

クリープのあるAT車でも、勾配がきついところでの坂道発進は、ブレーキからアクセルに足を踏み変える際、クルマが後ろに下がってヒヤッとします。

そんなとき、ヒルホールド機能と連携させた電動パーキングブレーキであれば、フットブレーキから足を離しても、クルマは坂を落ちることなく、アクセルペダルを踏み込むまで、そのままブレーキをかけ続けてくれます。

このように、サイド式またはフット式のサイドブレーキの車に比べ、坂道発進が楽になるメリットがあります。

電動パーキングブレーキのメリットその②

走行中にパーキングブレーキを掛けたまま、うっかり走り出してしまう、なんてこともありますよね。警告灯があるとはいえ、もしも気付かないと、故障の原因となる恐れがあります。

そういった危険を回避してくれる、自動解除される電動パーキングブレーキを搭載した車もあるのです。日産リーフは、運転席でシートベルトを装着した状態で、シフトをD(ドライブ)、ECO(エコ)、またはR(リバース)にして、アクセルペダルを徐々に踏み込むと、電動パーキングブレーキは自動で解除されます。

電動パーキングブレーキのメリットその③

3つ目は、車室内のレイアウトの自由度が増えます。サイドレバー式やフット式のパーキングブレーキは、その居場所のぶんだけ車内が狭くなります。

しかし、電動パーキングブレーキなら、ハーネスさえ届けば、車室内のどこにでもレイアウトすることができ、さらに、小さなスイッチひとつで済むため車室内が広くなるのです。

運転支援との組み合わせによるメリット

電動パーキングブレーキは、クルーズコントロールとの相性が非常に良いシステムです。

クルーズコントロールで走行しているときに渋滞に巻き込まれ、前の車がストップした場合。そのたびに、フットブレーキを操作していると疲労が増してしまいます。

しかし、クルーズコントロール(全車速追従機能付き)と電動パーキングブレーキが連動していれば、ノロノロ運転が続いてもブレーキのオンオフを自動制御し、前走車がストップした場合は電動パーキングブレーキが停止状態を保持。ドライバーは、フットブレーキから足を踏みかえる頻度が減り、疲労軽減が期待できるのです。

さらに、フットブレーキからうっかり足を離してしまい、前の車に追突してしまうといったアクシデントも防止できることが期待できます。運転者の安全運転をサポートしてくれる、この点も電動パーキングブレーキの良いところです。

注意すべきこと

寒冷地でサイドレバー式、またはフット式のサイドブレーキを効かせたまま、長時間駐車すると、ブレーキが凍結し、パーキングブレーキが解除できない、という噂を聞いたことはありませんか?じつは、電動パーキングブレーキでも同じ現象が起こります。

エンジンをストップさせると電動パーキングブレーキが作動する車がありますので、寒冷地にお住まいの方や、スキーなど寒い地域へ行く際は注意が必要です。

対策は、シフトをPに入れて電動パーキングブレーキを解除しておきます。心配でしたら、さらに輪止めを使用すると安心です。

電動パーキングブレーキはとても便利な装置です。安全運転をサポートしてくれますし、ドライバーの疲労低減も期待できます。でも、過信は禁物。使い方を十分に理解したうえで、使用できるようになることが必要です。

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