女子力で乗りこなすABARTH500

アヘッド ABARTH500

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「アバルト」の由来は創業者の「カール・アバルト(後のカルロ・アバルト)」さんの名前から。象徴であるサソリのエンブレムは、実はアバルトさんがサソリ座生まれだから…というのは有名な話だが、このアバルトさんがいちばんこだわったのはエンジンのチューニングだそう。

text:竹岡 圭  [aheadアーカイブス vol.122 2013年1月号]
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女子力で乗りこなすABARTH500

女子力で乗りこなすABARTH500

▶︎現在、日本でABARTH500の顧客に占める女性の割合は約1割。ドライビングファンスクールでは、男性の同伴を含め23%が女性だという。MTオンリーのクルマであるにも関わらず、10人に1人が女性というのは驚き。


ところがアバルトさん、モータースポーツの世界で利益よりも勝利を目指した「アバルト流」の経営の結果、フィアットに買収されてしまったという破天荒タイプ。

結果アバルトのその後は、フィアットのモデルに名を残す社内ブランド的なものになり、現在日本では、フィアット クライスラー ジャパンが取り扱う、ハイスペックなスポーツモデルの車種となったというのが大まかな流れだ。

その中の1モデル、ABARTH500の販売が好調だという。しかも女性が自分のクルマとして買うというパターンが増えているんだとか。この話を聞いた時、最初はかなりビックリした。

フィアット500と言えば、日本ではルパン三世のクルマとしても馴染み深いチンクェチェントのオマージュモデルとして、そのキュートさで女性を中心に人気を博しているモデルだ。グッチとコラボレーションするなど、小さくても本物感のあるオシャレな1台として、世界中で認識されているクルマでもある。

その中でガツガツスポーツモデルのアバルトをあえて選ぶ、しかも女性が選ぶというのは、本来ならかなり稀有なことなのだ。

しかし、ふと考えてみた。最近自転車と言ってもロードレーサー、カメラと言っても一眼レフなどを購入する「○○女子」が増加中だ。ハイスペックな本物を選ぶ女性が増えている。

そして彼女たちは、購入した後にそれを使いこなすべく努力を続け、しかも頑張るのではなく楽しんでいるのだ。もしかしたら、クルマもそうなのかも…。そう思うとなんだか納得できる。

ターボチャージャーが取り付けられて、パワフルではあるけれど、元は1.4ℓエンジンだから、なんとか自分の手中に収まりそう。サイズ的にも振り回されず、自分の手足感覚でコントロールできそう。5MTしかないけれど、そこには操る楽しみが待っていそう…。

「〜そう」という言葉だけで、動けるのはきっと女子力。ABARTH500は、そんな女子力を倍増してくれるカッコカワイイ1台なのである。

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