KTMのワン・ツー・ファイブ

アヘッド KTM 125DUKE

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「たとえ排気量が1600㏄でも、乗りたいバイクに乗るのが本当のバイク好き。趣味にお金を惜しんじゃいけない」とは言うものの、それが理想論であることは現代のジャパニーズ・ビジネスマンなら肌で感じているはず。

text:横田和彦 photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.122 2013年1月号]
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KTMのワン・ツー・ファイブ

KTMのワン・ツー・ファイブ

先の事も考えずに投資できた若さって良かったよなぁ、などと遠い目をする人もいるかも知れないが、諦めるのはまだ早い。コストを抑えつつ趣味欲を満たす方法はある。

注目したいのは原付二種。51㏄以上、125㏄以下の黄色やピンクのナンバープレートのバイクだ。これらは普通免許を持っていれば乗れる原付一種(50㏄以下のいわゆる原チャリ)とは異なり、小型限定以上の二輪免許が必要だが、メリットは多い。

ひとつは一般道での最高速度が乗用車と同じであること。どこであっても最高速度が30キロに制限されている原チャリではクルマの多い通りを走ることがストレスになるが、原付二種ならその心配はない。パワーもトルクも原チャリの比ではないので交通の流れに乗ることも余裕だ。

またコンパクトで取り回しが楽なので、歩行者の多い路地では押して歩くことも苦にならないし、タンデムシートが付いていれば2人乗りもできる。
次の大きなメリットは経済性。毎年かかる税金は251㏄以上は4000円だが、原付二種なら1200〜1600円と半額以下。自賠責保険も少し安いが、一番差が出るのは任意保険。126㏄以上だと年間2〜7万円ほどかかる。しかし原付二種は、自家用車にかけてある任意保険にファミリーバイク特約として追加することができるのだ。

保険の種類によっても異なるが、年間1万円前後で加入できるということは家族に対しての説得材料になる。また燃費がよく、ブレーキやタイヤなどの消耗品が安価であるなど、維持費は安く抑えられる。
そうまでして原付二種のメリットを説くのには理由がある。今、125㏄クラスに魅力的なバイクが増えているからだ。特にお勧めしたいのが、KTM 125DUKE(デューク)。200DUKEやこれから発売される390DUKEと基本的に同じ車体を持つだけあって、倒立フロントフォークやラジアルマウントキャリパーなどの装備もひとクラス上のさらに上をいく。

動力性能やフレーム剛性はクラストップレベルで、スポーツ走行からタンデムランまで幅広く対応する。他にはないオリジナリティ溢れるデザインや細部まで手抜きが感じられない仕上がりは所有欲を満たすのにも十分。

毎日つい乗り回したくなる手軽さもある。経済性と走行性能、そして一番大事な持つ悦びが〝ちょうどいい具合〟にまとまっているので販売店で確認してほしい。

125㏄といえば青いRZ125の姿を思い出す。峠でレーサーレプリカを追いかけまわす、通のライトウェイト・スポーツ。個人的に125㏄という排気量に思い入れがあるのは、そんな昔の記憶が大きく影響しているからかも知れない。

KTM 125DUKE
上の写真を見ても分かるように、ここまでアクションができる125ccは、KTM 125DUKE以外に存在しない。各部は上級モデルと基本的に同一という本格的な作り。大型バイクが並んでも「僕はこれが好きで選びました」的でヘンな引け目を感じることもない。オプションパーツも多数用意されているから自分だけの仕様を作ることもできる。

車両本体価格:¥449,400
○全長×全幅×全高(mm):2,029×836×1,267
○半乾燥重量:約124.0kg(燃料含まず)
○乗車定員:2人
○エンジン: 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
○総排気量: 124,7cc
○最高出力:11.3kW(15ps)/10,500rpm
○最大トルク:12Nm/8,000rpm

■KTMジャパン www.ktm-japan.co.jp

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text:横田和彦/Kazuhiko Yokota
1968年生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターオーバーまで数多くのバイクやサイドカーを乗り継ぐ。現在はさまざまな2輪媒体で執筆するフリーライターとして活動中。大のスポーツライディング好きで、KTM390CUPなどの草レース参戦も楽しんでいる。
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