自分仕様のラジコンバイク

アヘッド 自分仕様のラジコンバイク

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京商から発売している「モトレーサー」というバイクのRC(ラジコン)が注目されている。RCバイク自体は昔から何種類か存在していたが、二輪で走るという特性上、メカニズムが複雑で車体が大きくなってしまっていた。またバランスをとるために、ある程度のスピードを出す必要があったので、走行させるには駐車場のような広いスペースも必要だった。

text:横田和彦 photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.123 2013年2月号]
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自分仕様のラジコンバイク

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しかし京商はその弱点をミニッツなどの小型RCで培ってきた技術で解決した。後輪内にジャイロを内蔵するなどして、手のひらサイズながら驚くほどの走行安定性能を実現したのだ。それは初めて操作する人でも歩くほどの極低速で走らせることができるほど。コンパクトなボディサイズということもあって、少し広いくらいの室内で走行できるようになった。

実際に操作してみると4輪のRCとは根本的に違うバイクならではの特性がある。操作を指の動きに置き換える必要こそあるものの、アクセルのオン、オフで車体姿勢をコントロールするあたりは、実際のライディングにかなり近い。

マーケティング担当の矢嶋さん曰く、RC歴がなくてもバイクに乗っている人であれば飲み込みが早く、上達も早いということだ。ライダーなら初めてみる価値がある。

そしてモトレーサーのもうひとつの特徴はディスプレイしやすいこと。小型でレーシングスタンドも付属しているので本棚やテレビの横などのちょっとした空間に飾っておける。しかしこれがヤバい。

毎日のように眺めているとバイク乗り、特にカスタム好きな人は、自分仕様に改造したくなってくるのだ。ボディカラーを変更してみたくなったり、もっと速くしてみたくなったりと何かしらいじってみたくなってしまう。京商はそうなることは想定済み。

自分の好きなカラーリングにできるホワイトボディセットや走行性能を高める足まわりのカスタムパーツなどをリリースしている。このあたりも実際のバイク趣味と通じるところがある。

さらに腕に覚えのある人は車体デザイン自体を大きく変えてしまうのだ。先日、横浜大桟橋で行われたホビーショー会場で開催されたモトレーサーカスタムコンテストには力作が多数集まった。

実車の雰囲気を見事にまとったドゥカティMHRやドラッグレーサー、往年の名車エルフモトやKR500など、見ていると懐かしさが溢れてくる。これを自分で自在に操作できるというのだからたまらない。

ディスプレイ専用のスケールモデルとRCモデルの最大の違いは、「実際に走る」ということ。実物をどれだけ精密に再現しているかというスケールモデル対して、走行するための強度を持たせつつ、オリジナリティや〝らしさ〟、走行性能を追求するというのはスケールモデルとは違った奥深さがある。これだけの作品を見せつけられて、衝動買いしてしまった我が愛車にも手を加えたくなってきた。
●KYOSHO 
[MINI-Z MOTO RACER]
スケールサイズは1/18(全長118㎜)。「REPSOL Honda RC212V 2011 No.26」や「DUCATI DESMOSEDICI GP11 No.46」、「YAMAHA YZR-M1 2011 No.1 」など、カラーリングも含めて再現した『レディセット』(17,640円〜19,740円/プロポ等含む)の他に、オプションとしてカラーリングを自由に楽しめるホワイトボディセット(1,260円)などを用意している。
京商 www.kyosho.com/jpn/

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text:横田和彦/Kazuhiko Yokota
1968年生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターオーバーまで数多くのバイクやサイドカーを乗り継ぐ。現在はさまざまな2輪媒体で執筆するフリーライターとして活動中。大のスポーツライディング好きで、KTM390CUPなどの草レース参戦も楽しんでいる。
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