自転車の右側通行、罰金5万円
更新日:2024.09.09
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2013年12月1日に施行された改正道路交通法では、自転車などの軽車両が路側帯を右側通行した場合、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられることになった。
text:菰田 潔 photo: 山岡和正 [aheadアーカイブス vol.134 2014年1月号]
text:菰田 潔 photo: 山岡和正 [aheadアーカイブス vol.134 2014年1月号]
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自転車の右側通行、罰金5万円
2013年12月1日から改正道路交通法が施行され、その中で自転車の左側通行が義務づけられた。
「自転車だからどちら側を走ってもいいじゃない」と思った方、「えっ、自転車は軽車両だから左側通行は当然でしょ」と受け止めた方など様々な感想があるだろう。ここでは歩道ではなく、“歩道以外では左側通行しないと自転車自身が危険だ”というお話をしよう。
この10年の交通事故のデータによると、クルマvs歩行者の事故は減少している一方、自転車関連については乗る人数が増えたこともあって、事故は増えているそうだ。ただし、左側通行を守ればこれらの事故は半減するとも言われている。今回の改正の目的はここにあるのだ。
「自転車だからどちら側を走ってもいいじゃない」と思った方、「えっ、自転車は軽車両だから左側通行は当然でしょ」と受け止めた方など様々な感想があるだろう。ここでは歩道ではなく、“歩道以外では左側通行しないと自転車自身が危険だ”というお話をしよう。
この10年の交通事故のデータによると、クルマvs歩行者の事故は減少している一方、自転車関連については乗る人数が増えたこともあって、事故は増えているそうだ。ただし、左側通行を守ればこれらの事故は半減するとも言われている。今回の改正の目的はここにあるのだ。
なぜ自転車の右側通行が危ないのか?
一つは、“出会い頭の事故の元凶になる”ことだ。上のcase1を見てほしい。左右の見通しの利かない道から広い道に出たいクルマは、まず手前で一時停止、クルマの先端を広い道路に少し出し、さらに左右の確認ができるところまで進む、という動きをとる。
しかし、広い道路に右側通行の自転車がいた場合、先の手順を踏んだとしても避けられない可能性が高い。左から横切られて(=自転車の右側通行)は、すぐ目前でしか発見できないからだ。自転車が歩道を走ってくるケースも同様である。
もし自転車が右から横切るなら、つまり左側通行を守っていれば、ドライバーの見通す余裕ができ、安全マージンがとれるため、出会い頭の事故を避けやすい。
二つ目は“相対スピード”だ。自転車が時速20km、クルマが時速40kmで走行していたとする。自転車が左側走行を守っていれば、両者の差は時速20kmだから何かあっても避けることもできるだろう。
しかし時速20kmで逆走してきたら、クルマとの相対スピードは先の3倍、時速60kmになる。つまり、本来3秒前に発見できるケースが1秒前になってしまい、衝突を避けられない可能性が高くなる。
三つ目の危険な理由は、case2のように“衝突時の衝撃が大きくなり重大事故になる可能性が高くなる”ことだ。先ほど「相対スピードは3倍になる」との話をしたが、これが衝突してしまうと、エネルギーとしては9倍になってしまうのだ。
自転車に乗る方は、自分を守るためにも左側通行を守っていただきたい。
一つは、“出会い頭の事故の元凶になる”ことだ。上のcase1を見てほしい。左右の見通しの利かない道から広い道に出たいクルマは、まず手前で一時停止、クルマの先端を広い道路に少し出し、さらに左右の確認ができるところまで進む、という動きをとる。
しかし、広い道路に右側通行の自転車がいた場合、先の手順を踏んだとしても避けられない可能性が高い。左から横切られて(=自転車の右側通行)は、すぐ目前でしか発見できないからだ。自転車が歩道を走ってくるケースも同様である。
もし自転車が右から横切るなら、つまり左側通行を守っていれば、ドライバーの見通す余裕ができ、安全マージンがとれるため、出会い頭の事故を避けやすい。
二つ目は“相対スピード”だ。自転車が時速20km、クルマが時速40kmで走行していたとする。自転車が左側走行を守っていれば、両者の差は時速20kmだから何かあっても避けることもできるだろう。
しかし時速20kmで逆走してきたら、クルマとの相対スピードは先の3倍、時速60kmになる。つまり、本来3秒前に発見できるケースが1秒前になってしまい、衝突を避けられない可能性が高くなる。
三つ目の危険な理由は、case2のように“衝突時の衝撃が大きくなり重大事故になる可能性が高くなる”ことだ。先ほど「相対スピードは3倍になる」との話をしたが、これが衝突してしまうと、エネルギーとしては9倍になってしまうのだ。
自転車に乗る方は、自分を守るためにも左側通行を守っていただきたい。