Rolling 40's Vol.87 バイク深夜超特急
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
とうとうバイクトークライブイベントを自主プロデュースしてしまった。名付けて「バイク深夜超特急」。長くバイクに関わってきて、バイク誌での執筆やモーターサイクルショーなどのトークショーにも出演してきているのだが、それでも言い足りないことが多く、いつも全てを言い尽くしていないという感じがしていた。
text:大鶴義丹 [aheadアーカイブス vol.157 2015年12月号]
text:大鶴義丹 [aheadアーカイブス vol.157 2015年12月号]
- Chapter
- Vol.87 バイク深夜超特急
Vol.87 バイク深夜超特急
上辺だけではなく、もっと深く踏み込んだ、ミリ単位に精密で、危険な匂いもする特濃トークを、バイクのことを本当に分かっているコアなお客様たちとしたいと思っていた。彼らの思っていることやバイクに対する偏愛加減も聞いてみたいと思う。
昨今、SNSの発達から告知がしやすくなり、雑誌などのマスメディアに告知を頼る必要がなくなったため、芸能会や文学界などでも同種のイベントが流行だ。
私の周りでも若手の俳優が数人で共同開催したり、俳人の方やホラー作家さんなどが同種のイベントを開いたりもしている。大抵はライブハウスなどを会場に使うことが多く、お客様も多くて100人程度である。マスメディア的に言うと100人という動員数は少人数の部類に入り、営利目的としては効率が良いとは言えない。
しかしそれでもこの手のイベントが大事にされる理由は、通常のマスメディア的活動とは桁違いに、距離感や時間などに制約がないからだ。それ故に発信側のポテンシャルも試されることとなるが、成功すれば発信側と受信側との間に大きな相互理解が生まれる。
また、集まったコアなファンが発信してくれるSNSなどでの情報が倍々ゲームとなり、主催する側にとっても深いメッセージを世の中に広く発信することが可能になる。
*
「特濃メンバー」
今回この特濃なバイクトークイベントを開催できたのは、私が関わってきた先輩や仲間たちのおかけであった。
このイベントに最初に賛同してくれて、共同開催という形をとってくれたのは、個人的にも親交があり、バイクに関しては私が全幅の信頼を置いている宮城 光氏である。同氏は'80年代のバイクブームにおける伝説的なライダーであり、アメリカのレースともリアルに関わってきた。現在はモータージャーナリストやモトGPの解説でも有名なバイク界のレジェンドだ。
宮城氏が同意してくれた時点で、私はこのイベントが半分成功したようなものだと確信した。
宮城氏のバイクに対する論理的なトークやな分析は、他の有名レーサーとは違うモノがある。レーサーというのはあまりに直感的なことに頼りすぎて、それを言葉で伝えるのが不得意なことが多々ある。
しかし宮城氏は私たちでも理解できる言葉への変換が秀逸で、それを聞いていると私たちでもそんな走りが出来るような気持ちになってしまうから不思議である。
そしてMCとして、本誌でも何度か執筆している人気女性モータージャーナリストの今井優杏さんが参加することになった。彼女は四輪ジャーナリストとしての活動が有名だが、昨今では二輪にも活動の場を広げている。男が多い業界の中で、女性独特の視線での言葉に定評がある。
またこのトークライブイベントは、毎回有名ゲストを招くというスタイルをとることにした。その方が幅広く色々なバイクの達人の話を聞けることになり、常にお客様にも新鮮なメッセージを発信できると思ったからだ。
11月26日に行われた記念すべき第1回のゲストには、パリ・ダカールラリーに二輪出場経験多数、最高位は総合12位、四輪に転向後クラス優勝多数、最近では2014年、2015年とダカールラリーで連続四輪クラス優勝を飾った三橋 淳氏を招いた。
同氏は四輪での二連覇も束の間、2016年は二輪に電撃復帰し、KTMにてダカールラリーを闘うと言う。二輪ラリー界で今最もホットな三橋氏をゲストに迎え二輪大祭りとなった。
*
「バイクバカ一代」
私のプロデュースで二輪界のレジェンドに集っていただき、ここまでの展開に辿り着けたのは、ハッキリ言って私自身が彼らレジェンドと一緒に何度も走っているからだと自負している。
もちろん世界的なバイク乗りたちと、私がまともに渡り合える訳はない。私が勝手にじゃれているようなものだ。または高校球児がプロ野球選手とキャッチボールをしてはしゃいでいるようなものだろう。
しかし、それでも二輪という同じ時間を共有したのは確かだろう。彼らのようなレベルの人間にはハッタリは通じない。私自身の正直な「走り」をそのままに見てもらうだけだ。そんな時間の積み重ねの中で、私と言う「バイクバカ」を信頼してもらったということだと思う。
「ああ、この大鶴という男はバカなんだな…」と。
2回目の開催は12月19日を予定している。レギュラーメンバーは変わらずだが、ゲストはまだ未発表である。ただし、またまたとんでもないモンスターを呼ぶことだけは確定している。興味のある方は「バイク深夜超特急」で検索してみて欲しい。
昨今、SNSの発達から告知がしやすくなり、雑誌などのマスメディアに告知を頼る必要がなくなったため、芸能会や文学界などでも同種のイベントが流行だ。
私の周りでも若手の俳優が数人で共同開催したり、俳人の方やホラー作家さんなどが同種のイベントを開いたりもしている。大抵はライブハウスなどを会場に使うことが多く、お客様も多くて100人程度である。マスメディア的に言うと100人という動員数は少人数の部類に入り、営利目的としては効率が良いとは言えない。
しかしそれでもこの手のイベントが大事にされる理由は、通常のマスメディア的活動とは桁違いに、距離感や時間などに制約がないからだ。それ故に発信側のポテンシャルも試されることとなるが、成功すれば発信側と受信側との間に大きな相互理解が生まれる。
また、集まったコアなファンが発信してくれるSNSなどでの情報が倍々ゲームとなり、主催する側にとっても深いメッセージを世の中に広く発信することが可能になる。
*
「特濃メンバー」
今回この特濃なバイクトークイベントを開催できたのは、私が関わってきた先輩や仲間たちのおかけであった。
このイベントに最初に賛同してくれて、共同開催という形をとってくれたのは、個人的にも親交があり、バイクに関しては私が全幅の信頼を置いている宮城 光氏である。同氏は'80年代のバイクブームにおける伝説的なライダーであり、アメリカのレースともリアルに関わってきた。現在はモータージャーナリストやモトGPの解説でも有名なバイク界のレジェンドだ。
宮城氏が同意してくれた時点で、私はこのイベントが半分成功したようなものだと確信した。
宮城氏のバイクに対する論理的なトークやな分析は、他の有名レーサーとは違うモノがある。レーサーというのはあまりに直感的なことに頼りすぎて、それを言葉で伝えるのが不得意なことが多々ある。
しかし宮城氏は私たちでも理解できる言葉への変換が秀逸で、それを聞いていると私たちでもそんな走りが出来るような気持ちになってしまうから不思議である。
そしてMCとして、本誌でも何度か執筆している人気女性モータージャーナリストの今井優杏さんが参加することになった。彼女は四輪ジャーナリストとしての活動が有名だが、昨今では二輪にも活動の場を広げている。男が多い業界の中で、女性独特の視線での言葉に定評がある。
またこのトークライブイベントは、毎回有名ゲストを招くというスタイルをとることにした。その方が幅広く色々なバイクの達人の話を聞けることになり、常にお客様にも新鮮なメッセージを発信できると思ったからだ。
11月26日に行われた記念すべき第1回のゲストには、パリ・ダカールラリーに二輪出場経験多数、最高位は総合12位、四輪に転向後クラス優勝多数、最近では2014年、2015年とダカールラリーで連続四輪クラス優勝を飾った三橋 淳氏を招いた。
同氏は四輪での二連覇も束の間、2016年は二輪に電撃復帰し、KTMにてダカールラリーを闘うと言う。二輪ラリー界で今最もホットな三橋氏をゲストに迎え二輪大祭りとなった。
*
「バイクバカ一代」
私のプロデュースで二輪界のレジェンドに集っていただき、ここまでの展開に辿り着けたのは、ハッキリ言って私自身が彼らレジェンドと一緒に何度も走っているからだと自負している。
もちろん世界的なバイク乗りたちと、私がまともに渡り合える訳はない。私が勝手にじゃれているようなものだ。または高校球児がプロ野球選手とキャッチボールをしてはしゃいでいるようなものだろう。
しかし、それでも二輪という同じ時間を共有したのは確かだろう。彼らのようなレベルの人間にはハッタリは通じない。私自身の正直な「走り」をそのままに見てもらうだけだ。そんな時間の積み重ねの中で、私と言う「バイクバカ」を信頼してもらったということだと思う。
「ああ、この大鶴という男はバカなんだな…」と。
2回目の開催は12月19日を予定している。レギュラーメンバーは変わらずだが、ゲストはまだ未発表である。ただし、またまたとんでもないモンスターを呼ぶことだけは確定している。興味のある方は「バイク深夜超特急」で検索してみて欲しい。
-------------------------------------------
text:大鶴義丹/Gitan Ohtsuru
1968年生まれ。俳優・監督・作家。知る人ぞ知る“熱き”バイク乗りである。本人によるブログ「不思議の毎日」はameblo.jp/gitan1968
text:大鶴義丹/Gitan Ohtsuru
1968年生まれ。俳優・監督・作家。知る人ぞ知る“熱き”バイク乗りである。本人によるブログ「不思議の毎日」はameblo.jp/gitan1968