軽量ホイールの良いところって?メリットとデメリット

BMW M3 鍛造アルミホイール

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一般的にクルマの重量、とくに"ばね下重量"と呼ばれる部分、サスペンションのバネから下のタイヤ、ホイール、ブレーキローター・キャリパー・パッドといったブレーキ関係などを軽くすると走行性能が大幅に上がると言われています。今回は、軽量化に大きく貢献する「軽量ホイール」のメリットとデメリットを紹介します。
Chapter
鋳造(ちゅうぞう)ホイールと鍛造(たんぞう)ホイール
軽量ホイールのメリットは?
軽量ホイールのデメリットは?

鋳造(ちゅうぞう)ホイールと鍛造(たんぞう)ホイール

一般的なアルミホイールが金属を溶かした金属を型に流し込んで作る鋳造(ちゅうぞう)であるのに対し、軽量ホイールの多くは、金属をプレスして成型する鍛造(たんぞう)という方法で作られています。

鋳造は大量生産が可能。鍛造は手間もコストもかかりますが、強度もあり、軽いホイールを製造することが可能になります。

軽量ホイールのメリットは?

鍛造ホイールの魅力は、強度が十分にあるということ。そして、ばね下重量が軽くなることによって、加速が増し、走行性能がアップするといわれています。

ばね下重量が軽くなるとなぜ速くなるか、これは人間にたとえると、2kgを手に持った場合と、2kgの靴を履いた場合を想像するとわかりやすいかもしれません。重量2キロの重い靴を履いて走るよりも、手に2キロの荷物を持って軽い靴で走ったほうが速く走ることができますよね。

ただ、ホイールが軽くなった分スピードが速くなると言われていますが、これはサーキットなどでの路面での高速走行に関わることなので、一般道路での走行で違いはあまり感じられないかもしれません。

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軽量ホイールのデメリットは?

軽量ホイールでは足回りがばたつく、走行中の騒音が大きくなった…などのデメリットも発生します。最初から軽量ホイールであれば問題ないのですが、後付で軽量ホイールに交換すると、周囲のパーツとのバランスをしっかり取らなくてはなりません。

たとえば、サスペンション機構を軽量ホイールに合わせて調整または変更しないと乗り心地が悪化。振動も大きくなり、ロードノイズも響きやすくなります。

また、もうひとつのデメリットとして、価格が挙げられます。軽量ホイールは鍛造製法で作られているので、その多くは高額です。4本セットで20万円以上という製品も少なくありません。

一般道でその違いを感じられる人はごく少数。燃費の良さに期待をして20万円支払ったところで、その分を燃費で回収するには、何十万キロと走らなくてはならず、とてもじゃないですが現実的ではありませんね。

軽量ホイール自体はいいものですが、使い方や価格面にいろいろとハードルがあるのが現実です。利用する場合は、こういったメリット、デメリットを理解しておく必要がありそうです。
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