「乗り心地が悪い」「室内が狭い」など…スポーツカーへの大きな誤解

日産 GT-R 2017

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スポーツカー…、そう聞くと「乗り心地が悪そう」や「室内が狭そう」「運転が難しそう」というネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、実際に運転してみるとそのイメージが誤解だったことに気づくことがあります。今回はそんなスポーツカーへの誤解を解いていきたいと思います。

文・西川昇吾
Chapter
乗り心地が悪い!?
室内が狭そう
運転が難しそう
スポーツカーは高価?
ドライバーに一番「素直」なのがスポーツカー

乗り心地が悪い!?

スポーツカーと聞くと「ガチガチに固めた脚で、乗り心地が悪い」という印象を持たれている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。確かに普通のクルマに比べて足回りを固めて強化していることが多いのは事実ですが、「街乗りが不快」というレベルではありません。

また、ドライバーにより多くの路面情報を伝えるために、伝わってくる振動が大きいのも事実ですが、ステアリングやシートの造り、ポジションが運転しやすいように「運転者ファースト」で造られているため、「そのような振動は感じるけど不快にならないし、疲れない」のがスポーツカーなのです。

室内が狭そう

ミニバンなどに比べ室内の「開放感」という面でスポーツカーは圧倒的に不利です。しかし、現在日本市場で販売されているスポーツカーのほとんどが、ヨーロッパやアメリカなどの海外市場でも販売されています。

自動車メーカーは日本人よりも大柄な海外ユーザーが乗ることを配慮し、室内空間の設計を行っているため日本人がスポーツカーに実際に乗ってみると、足元や頭上などに意外と余裕があることに驚くはずです。

また、室内収納などが充実していないことは事実ですが、「ないと困る!」というレベルでないわけではありません。「必要にして十分」な室内空間がスポーツカーのコクピットとなっています。

運転が難しそう

一昔前のスポーツカー、とくにスパルタンなモデルとなると「エアコン&パワステなし」や、「重たく、扱い辛いクラッチ」という例がありました。

しかし、現代のスポーツカーの大半はそんなことはありません。基本的にエアコンやパワステといった快適装備はついていますし、マニュアルのみのラインナップというスポーツカーも減りました。現代のスポーツカーはドライバーに優しく、誰もが運転を楽しめるようになっています。

また、「アイポイントが低いし、視界が悪いから駐車が難しそう」という意見もあるかもしれません。正直言ってこれは車種によりますし、慣れの問題もあります。しかしバックカメラやコーナーセンサーを装備しているスポーツカーもありますので、そこまで気負いすることはありません。

ほかにもアイポイントが低くなることにより、障害物との高さ関係が平行に近づくため、距離感は掴みやすくなります。そのため、すれ違いの時に助手席側へ寄せるといったシチュエーションでは、スポーツカーのほうが楽だったりします。

スポーツカーは高価?

「そもそもスポーツカーって高いんじゃ…」という見方もあるかもしれません。まずこのような話題になると、クルマ好きの中では「スポーツカーとは?」というスポーツカーの定義の話にもなってしまいます。スポーツカーの定義に関しては様々な意見があると思いますが、結局は一個人のとらえ方によるでしょう。

筆者が思うにどのスポーツカーに言えることは、「普通の運転が楽しい」ということだと思います。そう考えると中古車はもちろん、新車でも比較的安価なスポーツカーは存在します。じつは世界のスポーツカーを見ても、比較的安価なスポーツカーは日本車が多かったりします。

「日本車はつまらない」というマニアもいるかもしれませんが、「壊れにくい日本車で、安価にスポーツカーに乗れる」そう考えると日本はスポーツカー天国なのかもしれません。

ドライバーに一番「素直」なのがスポーツカー

スポーツカーは「実用面」という意味ではコンパクトカーやミニバンに比べて劣ります。しかし、実際に所有してみると実用面で困ることは無く、「何とかなる」ことが多いです。

また、運転してみると「案外普通に運転できちゃう」のが現代のスポーツカーの魅力。今までスポーツカーを運転したことがない人は、機会があればぜひ一度ディーラーなどでスポーツカーに試乗してみてください。

先に書いたように「運転者ファースト」で造られているスポーツカーは、言い換えてみればドライバーに一番素直とも言えます。そんなスポーツカーは慣れれば一番運転しやすいジャンルのクルマなのです。

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