ホンダの新型クラリティ PHEV発売開始!三菱のPHEVとどう違うの?

ホンダの電動化の象徴「クラリティ」とは何者か?

ホンダ クラリティ 2018

ホンダは、2030年に世界で販売するクルマの3分の2を電動化する目標を掲げています。その電動車をグローバルに普及するための先駆車と位置付けられるのが「クラリティ」シリーズです。

2016年、ホンダは日本でFCV車クラリティ フューエルセルを発売。続いて、2017年8月に米国でEVのクラリティ エレクトリックのリースを開始し、同年12月にはPHEVの販売を開始しました。

今回のクラリティ PHEVの発売は、昨年の米国発売に続くものです。ちなみに、これら3種の次世代車は、共通のボディを使っています。

クラリティのPHEVシステムとは?

ホンダ クラリティ 2018

クラリティ PHEVは、すでにアコードやオデッセイで採用されている2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」をベースとし、バッテリーの大容量化、コンバーターの高出力化など、PHEV用に改良しています。

その特徴は、ドライブモードによって、燃費と走りの両立を実現した点です。

ホンダ クラリティ PHEV 2018

ドライブモードは、プラグインによる外部充電と蓄えられた電気エネルギーを使ってモーターで走行する〈EVドライブモード〉、バッテリー残量が少ない場合や力強い加速が必要な場合、エンジンで発電した電気を使ってモーターで走行する〈ハイブリッドドライブモード〉、エンジンによって走行する〈エンジンドライブモード〉の3つがあります。

搭載エンジンは、1.5L 可変動弁機構i-VTEC+アトキンソンサイクルを採用し、システム全体の低燃費と高出力の両立に貢献しています。

三菱アウトランダーPHEVとの違いは?

ホンダ クラリティ PHEV 2018

基本的なコンセプトの違いが2つあります。ひとつは、クラリティがFFセダンに対して、アウトランダーは前後輪それぞれにモーターを搭載した4WD SUVであること。

そしてもうひとつが、クラリティがHEVから派生したPHEVであるのに対して、アウトランダーはEVから派生したPHEVシステムであることです。この違いを端的に表しているのがトランスミッションで、クラリティがCVTを使っているのに対して、アウトランダーにはトランスミッションがありません。

その他にも違いといえば、以下の点が挙げられます。

・バッテリー走行距離
1回の充電で走行できる距離は、アウトランダーの60.8kmに対し、クラリティは114.6kmと、2倍近く上回っています。電池容量はクラリティが17kWh、アウトランダーは12kWhですので、クラリティのほうが車両とPHEVシステムの効率が優れていることを表しています。

・搭載エンジン
クラリティの1.5Lに対して、アウトランダーは2.0Lです。いずれも可変動弁機構を採用しています。排気量が大きいぶん、エンジンの出力はアウトランダーが上回っていますが、モーター出力はほぼ同等です。

・燃費
ハイブリッドモードでの燃費は、クラリティが28.0km/L、アウトランダー19.2km/Lを大きく上回っています。これは、クラリティが燃費追求型「i-MMD」HEVベースであることが影響しています。

・価格
クラリティは588万円、アウトランダーは383万円です。


クラリティ PHEVが、100kmを超える航続距離を実現している点は魅力的なのですが、588万円という価格には驚きました。しかし、販売目標は年間1,000台なので、量産して儲けるというよりも「ホンダの電動化に対する意気込みをアピールすること」が目的のクルマだと考えられます。

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文・わんわんエンジニア
某自動車メーカーで30年以上、エンジンの研究開発に携わってきた経験を持ち、古いエンジンはもちろん最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。EVや燃料電池が普及する一方で、ガソリンエンジンの熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ること。

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