横羽線-第三京浜-東名を繋ぐ道

アヘッド 横羽線

※この記事には広告が含まれます

今年3月に首都高中央環状線が全線開通し、ルートの選択肢が増えて便利になっただけでなく、都心環状線の渋滞が明らかに減り、その効果に驚く声があちこちで聞かれる。中央環状線の完成が確実に効果を挙げた今、その"次"として注目されているのが、横浜環状北線・北西線だ。

photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.152 2015年7月号]
Chapter
横羽線-第三京浜-東名を繋ぐ道

横羽線-第三京浜-東名を繋ぐ道

これは横浜市の交通ネットワークの骨格を形成する自動車専用道路で、北線は第三京浜道路"港北インターチェンジ"から首都高横羽線"生麦ジャンクション"を繋ぎ、北西線は東名高速道路"横浜青葉インターチェンジ"と第三京浜道路 "港北インターチェンジ"を繋ぐ。

この2つの道路が完成すると東名高速道路から横浜港までが直結し、横浜市北西部と横浜都心・湾岸エリアへの行き来がぐんとスムーズになるのだ。北線は平成28年度、北西線は平成33年度の完成を目指して、現在、急ピッチで工事が進められている。

港北JCT

港北ジャンクションの現在の様子。北線と第三京浜道路の接続によって形状が変わるため、現在とは別の場所に新たに料金所(出入口)が設けられ、今年の秋から順次出入り口が変更になる。
北線の新横浜付近の大熊川に架かる橋梁で、上下2層式の単径間(間に橋脚がない)トラス橋としては日本最長になるとのこと。三角に渡された部材が織りなす橋の姿はとても凛々しい。

生麦JCT

北線の生麦ジャンクションの工事の様子で、周囲に既存の建物などが密集する現場は、広々とした港北ジャンクションとは対照的である。

ここには新生麦出入口が新設されるとともに、北線と横羽線羽田方面と横浜(金港)方面のみならず、神奈川5号大黒線へも全方向での行き来が可能で、それだけに工事も大掛かりだ。

施工現場で組み立てられる最大の橋桁は重量約400トン。これを移動するのに使う台車はタイヤの数なんと96本! 橋桁を吊り上げるのに使うクレーンは日本に3台しかない超大型クレーン1,250トン! 橋桁を架ける際の作業員は約100名。

そんなスケールの大きな作業が毎月2、3回のペースで、夜間通行止の限られた時間の中で行われているという。


新しい道路ができると、たいてい「いつの間に…!」と驚いたりするわけだが、当然、1日にして成るわけはない。そこには人知れず、夜を徹して働く人々がいるのである。工事が大掛かりなだけに、通行規制などによる影響も少なくはないだろうが、工事の安全を願わずにはいられない。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細