オンナにとってクルマとは? vol.63 ライトがアクセサリー

vol.63 ライトがアクセサリー

私はおねだりするより、自分へのご褒美として身銭を切る方が多かったような気がするけれど、今では乳児を抱える身になり、誤飲やケガを恐れてつけることさえできず、目の保養だけでじっとガマン。ちょっと淋しいクリスマスだ。

それにしてもなぜ女性はこんなにも、アクセサリーをつけたがるのか。やっぱりその深層心理には、自分を輝かせたい、美しく見せたいという想いとともに、他人の目に自分を強く映したい、「もっと私を見て」という想いがあるんじゃないかと考えた。

そうならば、クルマにも同じことが言える。ここ数年でクルマのライトはLED化がものすごく進み、軽自動車でも当たり前のようにLEDが使われるようになった。

電力消費が少なく耐久性も高いという性能面のメリットがあるのはもちろんだけど、根底にはやっぱり、より美しく輝かせたい、もっとクルマを見て欲しいという想いもあるはず。

東京モーターショーでは、世界で初めて有機LEDが使われた、BMW M4GTSのテールランプのあまりの美しさ、幻想的な輝きに感動したほどで、そのデザイナーにも「サーキットで他車を抜き去りざまに、この芸術的なテールランプを見せつける」という意図があるとのことだった。

ただ、ドライバーの意識としては、ライトは自分が暗い道を走る時に周囲を見るためのもので、他車から自分のクルマをよく見てもらうため、認識してもらうためのものでもある、ということがまだまだ浸透していないと感じる。

夕暮れ時や雨の日、トンネルの中などでもライトを点灯しない人がいて、近ごろはスモークガラスが多くなっているので、バックミラーなどではより他車が見えにくくて危なっかしい。

だから私はライトのLED化に大賛成だし、自動で点灯と消灯をしてくれるオートライトも、どんどん標準装備になって欲しい。

先日は軽自動車で初めて、三菱eKシリーズや日産デイズシリーズに、ハイビームとロービームを自動切替する装備が搭載されたけれど、それなんて絶賛もの。安全のためにはとくに小さいクルマこそ、より大きく輝いてその存在を周囲にアピールして欲しいと思っている。

運転中は、ライトが私を輝かせるアクセサリー。そんなふうに思うと、今年のクリスマスも淋しくないかもしれない。

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。
ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。

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