嶋田智之のこれからはじめる趣味的クルマ生活 2016

嶋田智之のこれからはじめる趣味的クルマ生活 2016

アヘッド 趣味的クルマ

PART1 時代はクロスオーバーSUV

前回と大きく違ってることがあるとすれば、この〝クロスオーバーSUV〟というカテゴリーが盛り上がってきてることだろう。

それってナニ? フツーのSUVとどう違う? とお思いの方もおられるだろうからサラッと述べるなら、SUVとはスポーツ・ユーティリティ・ヴィークルの略。この場合の〝スポーツ〟は、スキーやスノボ、サーフィンのようなアウトドアでのアクティヴィティを指し示していて、それに適したクルマ、の意味だ。

クロスカントリー系4WDやピックアップ・トラックから派生し、それらに快適装備を持たせて乗用車的にしつらえた、いわば〝ヨンク上がり〟みたいなモデルであることが多い。ならばクロスオーバーSUVはどうなの?というと、あくまでも基本は乗用車として開発されていて、SUV的な要素をある程度以上満たしているクルマ、とでもいえばいいか。

アメリカではピックアップやクロカン系と同じくハシゴ型などのフレーム構造を持つのがSUV、一般的な乗用車と同様のモノコック構造を持つのがクロスオーバーSUVと区別がなされて、税制なども異なるようだけど、日本ではそこまで明確ではないし、区分そのものにはそれほどの意味はない。

例えば、床面を高くして悪路にもそれなりに対応できる、ちょっとアウトドア風味のする雰囲気の乗用車だとか、お馴染みっぽいスタイルのクルマの車高が持ち上げられて4WDシステムだとか2WDながら悪路にも対応できる電子制御式のスタビリティコントロール機構を持ったクルマだとか、そんな感じのクルマの総称と思っていただいて間違いではない。

そう、このカテゴリーに魅力的なモデルが増えてきて、しかも従来より手の届きやすい価格帯にツブが揃ってきてるのが今なのだ。

実はこのカテゴリー、家族のためのクルマを考えている人への、僕の今の一番のオススメ。──なぜか。まずは生活臭さが薄く、日々をアクティヴに楽しんでいる雰囲気を演出できる存在感。ミニバンほどではないけれど、普通のセダン辺りよりヒトも荷物もたっぷりツメ込める実用性。

本格クロカン系と較べて乗り心地などの快適性も高く、多くはスポーティなドライブが楽しめる。要はお洒落で実用性が高く快適でドライバーが退屈しない。いいとこ取りなのだ。

周りと同じ既定路線を辿る必要はない。個性豊かなスタイルとライフスタイルをニコやかに誇れるクルマ選びの方が楽しいに決まってる。休日の運転手役のときも、楽しめる方がいいはずだ。どうだろう、最も幸せなファミリーカーになり得るとは思えないか?

スバルXV

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SUVの本場アメリカでも人気の高い日本製クロスオーバーSUV。スバルXVは、控えめだけどスタイリッシュで、乗り心地もマイルドで快適。フラット4エンジンが滑らかな走りと重心高の低い腰の据わったハンドリングを提供してくれる。尖ってはいないが、乗ってると“いいなぁ……”と思えるのだ。個人的に日本のこのクラスで最も欲しい1台。

車両本体価格:¥2,397,600(2.0i EyeSight、税込)
総排気量:1,995cc
最高出力:110kW(150ps)/6,200rpm
最大トルク:196Nm(20.0kgm)/4,200rpm

シトロエン グランデ C4 ピカソ

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本来は7人乗りのミニバンだが、室内が広く、シトロエンらしい快適な乗り心地を誇るだけじゃなく、日常領域で走らせていて意外なくらいドライバーが楽しめるので、ここで御紹介。運転席の後ろに長いボディがあるとは思えないほど、そのハンドリングにスポーティな感覚があるのだ。こういうミニバンなら運転手のお父さんも退屈しない。

車両本体価格:¥3,539,000(セダクション、税込)
総排気量:1,598cc
最高出力:121kW(165ps)/6,000rpm
最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1,400~3,500rpm

ミニ クロスオーバー

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日本でこのカテゴリーが脚光を浴びたのは、2010年発表のこのクルマの存在が大きい。ハッチバックのミニよりふたまわり以上も大きいが、スタイリングはミニそのもの、各種装備類などに見られる遊び心もミニそのもの。クルマそのものがスポーツギア感覚であることもミニそのもの、である。4WDもディーゼルもあり、とラインアップも豊富。

車両本体価格:¥3,980,000(COOPER S CROSSOVER ALL4/AT、税込)
総排気量:1,598cc
最高出力:140kW(190ps)/5,800rpm
最大トルク(オーバーブースト時):240(260)Nm/1,600~5,400rpm

フィアット500X

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ここしばらく、このクラスで最も注目を浴びたモデルといえるのが、この500Xだ。いまだに世界中で人気が高いチンクエチェントの世界観をふたまわり大きな車体に表現したようなクルマで、姿が巧みに再現されてるだけじゃなく、意外やスポーティに走ってくれるところまで一緒。サイズの小ささにチンクを諦めた人も、これなら大丈夫だろう。

車両本体価格:¥2,862,000(Pop Star、税込)
総排気量:1,368cc
最高出力:103kW(140ps)/5,000rpm
最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1,750rpm

プジョー 2008

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土の匂いを全く感じさせない、都会的なイメージが特徴のプジョー2008。主力ハッチの208をベースに、広々した荷室や居住空間、ゆとりある最低地上高が与えられている。最新の1.2ターボと6ATの組み合わせは、ゆるゆる走っても飛ばしても意外や気持ちいい。駆動はFWDのみながら、雪・砂・泥に切り替えられるトラコンで対応している。

車両本体価格:¥2,650,000(CROSSCITY、税込)
総排気量:1,199cc
最高出力:81kW(110ps)/5,500rpm
最大トルク:205Nm(20.9kgm)/1,500rpm

ボルボ V40クロスカントリー

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5ドアハッチで最もスタイリッシュといえるボルボV40をベースに、車高を30㎜上げ、ちょっとタフなルックスが与えられたモデル。専用ボディじゃないため、逆に標準型のV40に近いフットワークの良さ、ロングも楽な高速安定性と重厚ともいえる快適性が光る。特に4WDモデルは疲れ知らず。かなりスポーティなディーゼル搭載車もある。

車両本体価格:¥3,390,000(T3、税込)
総排気量:1,497cc
最高出力:112kW(152ps)/5,000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1,700~4,000rpm

日産 ジューク NISMO RS

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このクラスにはとりわけ欧州勢にユニークなスタイリングを持つモデルが多いのだけど、日本車にもかなりいい線をいってるモデルがある。日産ジュークだ。ジュークにはそのうえ、NISMOが車体の部分から手を入れ直した、並みのスポーツカーには及びもつかない走りの楽しいモデルがある。世界一峠道が楽しいクロスオーバーSUVだ。

車両本体価格:¥3,468,960(4WD、税込)
総排気量:1,618cc
最高出力:157kW(214ps)/6,000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/2,400~6,000rpm

次ページPART2 今、あえてMTを選ぶ

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