カーナビのプロがおすすめするポータブルカーナビ4選と選び方

後付けカーナビ

1995年11月に市販初のモデルが登場してから26年、カーナビ市場の中でブレることなく販売され人気を維持しているのが「ポータブル(型)カーナビ」です。
最近ではアプリをインストールした「スマホナビ」が人気ですが、その一方でポータブルカーナビも新製品が投入されるなど勢いが出てきました。
そのメリットや最新機能も含め、ポータブルカーナビの選び方を解説します。

文・高山 正寛

Chapter
ポータブルカーナビのメリット&デメリットは?
注意点その1:取り付け位置を確認する!
注意点その2:サイズ選びは難しい?
注意点その3:VICS-WIDEは必要?
注意点その4:地図更新は最重要ポイント!
注意点その5:バックカメラへの対応やAV機能にも注目
おすすめモデル4選

ポータブルカーナビのメリット&デメリットは?

ポータブルカーナビの基本的な考えはダッシュボード上に設置されたスタンド(クレードルとも言います)に本体を脱着する方式を取っている点です。

基本的にはダッシュボード上のフラット部分にスタンドを設置し、アクセサリーソケットに電源プラグを差すだけで使えます。

ゆえに急なドライブなどでも買ってすぐに本格的カーナビが使えるという点が人気の理由です。また操作自体が比較的簡単なので、初めてのカーナビユーザーにも高く評価されています。

そして何よりもポータブルカーナビは「車載専用」に開発している点がスマホナビとの大きな違いです。実際、夏場のダッシュボード周辺は70℃近くまで温度が上がる可能性や路面からの振動など非常に厳しい環境です。いわば“劣悪環境”の中でもしっかり動作する信頼性が求められます。

スマホナビの場合、アプリ自体は優秀ですが、そもそもスマホは高温下での使用は推奨されていません。実際、調べて見ると某大手国産メーカーのAndroid端末の安定して動作できる温度は最高で35℃までとなっています。もちろんバッファは取ってありますが、スマホナビを使っている中で突然画面が真っ暗になった経験がある人もいるのではないでしょうか。これは液晶画面を保護するためにスマホ側でセーフティ機能が働いたことで画面の温度を下げた結果ですが、やはり走行中に使うものですから、いきなりブラックアウトになる点は心配です。

その点でも環境の変化に強いポータブルカーナビを選ぶメリットは十分あるわけです。

注意点その1:取り付け位置を確認する!

ポータブルカーナビを購入する際のポイントはいくつかありますが、まず第1に前述したスタンドを取り付ける場所を事前に確認しておきましょう。もしフラットな場所がなければ、社外品でエアコンの吹き出し口に取り付けるパーツも販売されています。

注意しなければいけない点は、まずダッシュボードの形状と同時に助手席前のエアバッグが展開する位置には絶対に装着してはいけません。万が一の事故の際にナビ本体も飛んできてしまっては大きな事故に繋がります。

また前述したエアコン吹き出し口に取り付けるパーツを使う場合、吹き出し口の形状や取り付け重量の上限なども確認しましょう。

エアコンの吹き出し口にパーツを挟むように取り付ける場合、無理に差し込もうとして吹き出し口自体を壊してしまうケースやナビ&パーツの重さでやはり吹き出し口をダメにしてしまうケースも見受けられます。

理想は視線移動の少なさからもダッシュボード上の中央辺りが良いのですが、車種によりまちまちなのでその部分をしっかり確認してください。

注意点その2:サイズ選びは難しい?

ポータブルカーナビの場合、最も流通量が多く売れ筋なのが7V型です。2DINサイズに装着するAV一体式ナビと同じサイズなので、情報が掴みやすく、さらに前方視界を妨げないバランスの取れたサイズと言えます。

また軽自動車のように取り付け位置からドライバーの目の位置までの距離が短くなる場合は5V型という選択もあります。

そしてその逆となるのが、昨今のトレンドである「大画面」です。

前述したように7V型がメインのポータブルカーナビにおいて、最近では8V型に続き、9V型まで登場しています。

もちろん取り付けに関して注意が必要なのは言うまでもありませんが、やはり大画面であれば、地図の見やすさはさらに向上します。

カーナビに限ったことではありませんが、画面サイズと液晶パネルの解像度の違いによってよりくっきりとした地図画面などが表示できます。

ゆえに画面サイズだけでなく、解像度も念のために確認しておきましょう。ただ、昨今のポータブルカーナビの多くはWVGA(800×480)が主流ですので、この数値以上であれば良いと思います。

注意点その3:VICS-WIDEは必要?

渋滞情報を含めた道路交通情報を取得し画面上に表示できるのが「VICS」です。昨今はさらに性能を向上させ、県をまたいだ情報の取得やそれによって得られる交通情報から渋滞を回避するルートの案内、さらに火山噴火や局地的な大雨の情報も表示できる「VICS-WIDE」に進化しています。

このVICS-WIDEを搭載しているポータブルカーナビですが、実は数えるほどしかありません。当然、本体価格も上昇しますし、自分が使うエリアではあまり渋滞は気にならないのであれば、非搭載モデルを選んでもそれ自体は問題はありません。

ただ前述したように「VICS-WIDE」の性能は日々向上していますので、ポータブルカーナビに高性能を求める、言い換えればAV一体型カーナビと同様の機能が欲しければ必要な機能と言えます。

ちなみにVICS-WIDEを搭載しているモデルは同等の機能を持つモデルと実勢価格で約1万円以上高くなります。ただ、この中にはVICS-WIDEだけでなく後述する“プラスα”の機能も内蔵されているので、トータルのコスパで考えるとやはりVICS-WIDE入りはオススメです。

注意点その4:地図更新は最重要ポイント!

AV一体式でもポータブルでもカーナビの基本中の基本が「地図」であることは言うまでもありません。

日々変化する情報において、ポータブルカーナビの場合、AV一体式に比べると「地図更新」に関してはやや見劣りする部分もあります。

それでも前述したVICS-WIDE搭載のポータブルカーナビの中には最大3年間の地図更新料が無料で付帯されているモデルもあります。

逆に最新の地図データを収録しているのにそもそも「地図更新には非対応」、つまり買い切り型のようなポータブルカーナビもあります。正直これらはあまりオススメできません。

またこの2タイプの真ん中に位置するのが、別売りで最新地図をアップデートするタイプです。ただ地図更新はモデルにもよりますが、2万円を超えるものもあります。

地図更新が意外と高いことからそれ自体を敬遠するケースもありますが、やはり道路の延伸や新規に作られる施設、また検索データ等もこれらに含まれ刷新できます。単純に地図だけ、というわけではなく、目的地選びのデータベースと考えればその重要性もさらに増していくのではないでしょうか。

注意点その5:バックカメラへの対応やAV機能にも注目

まだまだ数は少ないのですが、ポータブルカーナビでもAV一体式カーナビ同様「バックカメラ」に対応するモデルも増えてきました。

またポータブルカーナビの場合、TVを視たい場合、ほとんどが「ワンセグ」だったのですが、最近ではより高画質な「地デジ」に対応したモデルも発表されています。

さらに本体メモリーとは別にSDカードスロットなどに音楽や動画データを保存すれば、ポータブルカーナビでも多彩なソースを楽しむことができます。

地図の見え方などはかなり個人差がありますので実際のお店で確認することをオススメしますし、自分に必要な機能は何か?というのを改めて考えるとスムーズにポータブルカーナビを選ぶことができます。

おすすめモデル4選

パナソニック「ゴリラ」CN-G15010VD

パナソニック(Panasonic) SSDポータブルカーナビゲーション CN-G1500VD

49,800円〜(税込)

ポータブルカーナビ市場を牽引するパナソニックの「ゴリラ」の最新モデル。

「VICS-WIDE」はもちろん、それを活用し渋滞回避を行える「スイテルート案内」を採用。最大3年間の地図更新や自車位置の精度を高める準天頂衛星システム「みちびき」にも対応する。まさにポータブルカーナビ界のトップモデルと言えます。

https://panasonic.jp/car/navi/products/G1500/

メーカー
パナソニック
ブランド
パナソニック(Panasonic)
モデル名
CN-G1500VD
梱包サイズ
2.1 x 17.6 x 11.4 cm; 357 g
商品モデル番号
CN-G1500VD
商品の重量
357 g

ケンウッド「ココデス」EZ-950

ケンウッド(KENWOOD) KENWOOD(ケンウッド) ポータブルカーナビ 9V型 EZ-950 静電容量式パネル/地上デジタルチューナー/3種の衛星受信/3Dセンサー/SD対応/9インチ EZ-950 ブラック

54,500円〜(税込)

ケンウッドが満を持して市場に投入するポータブルカーナビ。

最大の魅力は最上位モデルの「EZ-950」は9V型大画面&地デジチューナーを搭載している点。また同社の「彩速ナビ」のノウハウをポータブルカーナビに生かすことで見やすいメニューや高い操作性を実現しています。

https://www.kenwood.com/jp/car/portable-navi/products/ez-950/

メーカー
ケンウッド(KENWOOD)
ブランド
ケンウッド(KENWOOD)
モデル名
EZ-950
梱包サイズ
2.3 x 22.8 x 14.2 cm; 506 g
商品モデル番号
EZ-950
商品の重量
506 g

ロードクエスト「RQ-A820PVF」

RoadQuest(ロードクエスト) フルセグ ポータブルナビ 8インチ 16GB 2021年版 ゼンリン地図 詳細市街地図 VICS 渋滞対応 みちびき対応 バックカメラ対応 地デジ カーナビ RQ-A820PVF

29,500円〜(税込)

地デジを搭載する8インチポータブルカーナビ。

地図は2021年版の見やすいゼンリン製のデータを搭載。液晶パネルも高精細のHD(1280×800)パネルを搭載。携帯電話などの通信機器をテザリング接続することで、独自の「オンデマンドVICS」情報を取得できる実力モデルです。

https://roadquest.naviquest.co.jp/rq-a820pvf-2021/c0/

メーカー
ナビクエスト
ブランド
RoadQuest(ロードクエスト)
モデル名
RQ-A820PVF-2021
梱包サイズ
19.7 x 12.2 x 2 cm; 357 g
商品モデル番号
RQ-A820PVF-2021
商品の重量
357 g

マックスウィン「NV-A001E」

マックスウィン(Maxwin) マックスウィン ポータブルナビ カーナビ 7インチ ナビゲーション 2021年地図搭載 3年間地図更新無料 Nシステム 速度取締 オービス タッチパネル NV-A001E ブラック

10,980円〜(税込)

同社の「道-Route-」シリーズの7V型ベーシックモデルですが、2021年版の最新地図にプラスして、年1回、最大3年間の地図が無料更新できる点が最大のポイント。

それでいて実勢価格が1万3000円以下というコスパの高さも魅力。ワンセグを搭載する上位モデルの「NV-A002E」もラインナップします。

https://maxwin.jp/item/nv-a001e/

メーカー
MAXWIN
ブランド
マックスウィン(Maxwin)
モデル名
NV-A001E
商品モデル番号
NV-A001E

高山 正寛|たかやま せいかん

1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関わる。カーナビゲーションを含めたITSや先進技術のあらゆる事象を網羅。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として自ら年に数台の最新モデルを購入し布教(普及)活動を続ける。またカーナビのほか、カーオーディオから携帯電話/PC/家電まで“デジタルガジェット"に精通、そして自動車評論家としての顔も持つ。リクルート出身ということもあり、自動車をマーケティングや組織、人材面などから捉えるなど独自の取材スタンスを取り続けている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

高山 正寛