国産スポーツカーとMの決定的な違い

M3

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いま、国産スポーツカーが大きな盛り上がりをみせています。日産GT-R、フェアレディZ、レクサスRC F、トヨタ86/スバルBRZ、マツダ・ロードスターなどなど、徐々に選択肢の幅が広がっていましたが、ハイブリッドスーパースポーツ 新型ホンダNSXが日本でも2016年8月に受注を開始。さらに、BMWとのコラボレーションで開発計画が周知の事実となったトヨタ・スープラや、RX-7のネーミングとともにロータリースポーツの復活も噂されています。
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Mモデルの存在意義
高性能モデルに対する強いこだわりとは

Mモデルの存在意義

いつの間にか日本は、ステアリングを握って楽しいクルマの天国。日本独自の軽スポーツを含めそんな状況にさらに拍車がかかりそうですが、高性能スポーツモデルといえばBMW Mの存在を忘れることはできません。BMWはドイツのプレミアムブランドですが、ラインナップに通底するスポーツ色がひとつの魅力。そして、これをより際立たせているのが、“BMW Mモデル”の存在です。
BMWの一員としてエンジンやシャシー・テクノロジーから高性能車の開発までを担うBMW M社は、もともとBMWのモータースポーツ部門として重要な役割を果たしてきました。その優れた技術力とノウハウを注ぎ込んだロードカーが“BMW Mモデル”。

BMW M社は現在もレーシングマシンの開発とモータースポーツのオーガナイズに深く関わっており、Mモデルの卓越したパフォーマンスは戦いの現場からのフィードバックが生み出したものといっても過言ではありません。
通常ラインアップはもちろんですが、例えばBMW M3の生誕30 周年を記念して全世界700 台限定で販売されたBMW M4 GTS。ロードカーながら軽量化の徹底や最新テクノロジーによる究極のドライビングダイナミクスの追求など、モータースポーツとのつながりを強く感じさせるモデルに仕立てられています。

高性能モデルに対する強いこだわりとは

さて、現在日本で販売されているBMW Mモデルは、M2、M3、M4、M5、M6(クーペ、グランクーペ、カブリオレ)、X5M、X6M。クーペ、セダン、SUVなど幅の広さに驚かされますが、それはいかにBMWが高性能スポーツに注力しているかを物語っています。
また、M2には3.0リッター直6シングルターボを、M3/M4には3.0リッター直6ツインターボ、そしてM5/M6/X5M/X6Mには4.4リッターV8ツインターボを組み合わせ、モデルに合わせて搭載エンジンを複数開発するあたりも、BMWならではといったところでしょうか。

さらにヨーロッパで展開しているBMW M Performance シリーズも見逃せません。これはトリプル・ターボチャージャーを採用し、最高出力280 kW(381PS)、最大トルク740N・m(75.5kgm)を発揮する3.0リッター直列6 気筒ディーゼル・エンジンを搭載するもので、M550d xDrive セダン/ツーリング、X5 M50d、X6 M50dを設定。
環境性能にも配慮しながら、高性能モデルの新しい世界を切り拓こうとするBMWのアグレッシブな姿勢が、国産メーカーとは一線を画するクルマを生み出す原動力なのかもしれません。

ちなみに、MINIやロールス・ロイスを含めたBMWグループの2015年世界販売台数は220万台あまり。国産メーカーでいえばスズキより少ない規模で、1000万台を優に超えるトヨタと比べるなら四分の一にも届きません。

そんなBMWが、パッケージングなど素性の良さが光るベースモデルにキャラクターの異なるパワーユニットを巧みに組み合わせ、フットワークを徹底的に磨き上げ、上質さと持つ喜びに浸れる内外装を与えた多彩なMモデルを用意する……。そこにはBMWだからこその、高性能モデルに対する強いこだわりが込められているのです。

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