なぜジュークはアメリカで愛され続けているのか？

国内外問わず、多くのメーカーがコンパクトSUVをラインアップしている時代。日産ジュークは、そのSUVブームの火付け役となったモデルです。

また最近は、スポーツカー風のチョップドルーフを持つSUVが増えてきました。その点でも、クーペ調のフォルムを有しSUVクーペというジャンルをより身近なものにしたクルマでもあるのです。

ラリーカーの補助ランプを模したヘッドランプを備えるフロントマスクは、あらゆる面で挑戦的なモデルだったことが伺えます。

アメリカといえば、車格の大きいクルマや大排気量のマッスルカーが定番なのでは？と思う人が多いでしょう。

ではなぜ、後部座席も荷室も小さいジュークがアメリカで人気なのでしょうか？アメリカと言っても必ずしもアメリカンサイズの車が好まれるというわけではないようです。

アメリカの調査会社が調べたミレニアル世代の人気ランキングでは、ジュークがトップ5にランクインしています。

若者がお金がないのは、国が変わっても同じです。そのような人たちには、コンパクトで丈夫で安価な日本車が好まれるようです。

かつてアメリカでひとつの文化となっていたスポーツコンパクトブームも、日本車が中心となっていましたね。お手頃な価格で購入ができ、スポーティかつ美しいボディラインを持つジュークは、若者に訴求するには十分な魅力を持ち合わせていたのでしょう。

一方、欧州でのジュークは、毎年10万台以上を売り上げる安定した人気を持つモデルです。大人気のSUV、キャッシュカイには及ばないものの、2013年から2015年までナンバー2の座を守り続け、日産の屋台骨を支えています。

発売されてから間もなく7年が経過し、2017年にはフルモデルチェンジの噂も出ています。斬新さで業界に驚きを与えたジュークですから、発表される次期型でも良い意味で驚きを与えてくれるでしょう。