トヨタ カローラ セダンはおじさん車!?購入者の平均年齢が70歳に!

トヨタ 初代カローラ

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トヨタのカローラが初代の誕生から50年という節目を迎えました。日本では大衆車として親しまれてきましたが、実は海外でもカローラは根強い人気を持っています。しかし、ここへきてある問題に直面しているのです。
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現在も安定して売れ続けているが・・・
若者へのアプローチが鍵?
所有する喜びを持てる車へ

現在も安定して売れ続けているが・・・

長年にわたって日本国民の足を支えてきたカローラ。ニューモデルと廃盤を繰り返すように同じ車が長期にわたって安定した販売台数を維持するのは容易いことではありません。デビューから50年が立つカローラもそんな局面に立っていると言えるでしょう。海外でも人気のあるカローラですが、市場の中心となる日本では購入者の高齢化が懸念されています。

初代カローラが発売したのは1966年11月5日。それ以来、世界累計販売は実に約4,400万台とトヨタ車の中では最も売れているモデルです。2015年のトヨタの販売台数の約15%を占めており、安泰のカローラですが、購入層の高齢化が、問題視されています。カローラの販売台数の約4割を占めるセダンは、現行モデルの平均購入者が69歳となっています。カローラを何台も乗り継いで来たという人も少なくありません。

カローラは低価格高品質なことでも知られており、顧客満足度が非常に高い車となっています。50年の集大成ともいえる完成度の高い車に仕上がっているのです。

若者へのアプローチが鍵?

現在も、人気の高いカローラですが、今後も人気を保持していくためには、若い層へのアプローチは必要不可欠です。これまでも、若年層へのアピールは行われており、ワゴンタイプの「フィールダー」は子育て世代の20~30代の支持も得ました。

しかし、それだけでは十分とも言えず、カローラ自体を知らない若者も増えていると言います。なんとなく私たちの頭の中にも「カローラはおじさんが乗る車」そんなイメージがあるのではないでしょうか。

次期型の開発責任者である小西良樹氏は従来の品質や性能を維持しながらも、若者に訴求できるカッコいい車にしていきたいと語っています。

しかし一方では、工業デザイナーの奥山清行氏は、カローラは大衆車として活躍は長くは続かないと予想しています。今後自動運転技術が進歩していけば、車を所有する人は減少し、公共交通手段として利用する人が増えると見込んでいます。

所有する喜びを持てる車へ

カローラは低価格高品質であるが故に、とりあえず足がなければ困るといった「車を所有する喜び」よりも「生活に必要だから」購入するという人が多いのも事実。安定した販売台数の裏には法人向けという収益源もあります。他の国内自動車メーカーも性能だけででなく、優れたボディデザインも購買欲を掻き立てる重要なファクターとなっています。

しかし、近年の車は高齢者にとってはややスパイスが効きすぎたデザインが多いとも言えます。そういった理由から、負荷のないデザインのカローラは高齢者には乗りやすいのかもしれません。

若者にアプローチができたとしても、現在の購入層に認められなければ、販売台数は落ち込んでしまうことが予想されます。たとえば、従来の雰囲気をまとったモデルと若者に訴求できるような、やや精鋭なフォルムのエディションなどがあれば、若者にとっても高齢者にとっても購入しやすいかもしれませんね。
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