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エンストが起こるメカニズム
エンストは繰り返しても大丈夫?
高回転からのエンストは不具合の可能性
オートマ車のストールも不具合の可能性

エンストが起こるメカニズム

エンストは正しくは、エンジンストール。意図せずしてエンジンの動きが止まってしまうことを指します。自動車のエンジンを含めた内燃機関が、動作し続けるためには一定以上の回転数を維持する必要があります。これは、アイドリング時の回転数と考えれば良いでしょう。

この一定数の回転を下回ると、エンジンは動作が出来なくなり、エンジンストールを起こします。発進時などクラッチを繋いだ瞬間、エンジンの回転数は落ちてしまいます。その為半クラッチを用いたりしてスタートしますが、失敗するとエンジンはストールすることも。

車によっては発進時に少し吹かす人もいますが、これは回転数を落とさないための工夫の一つ、という訳ですね。しかし、回転数を上げてクラッチを繋ぐと急発進する場合もあるので、公道では注意が必要です。

エンストは繰り返しても大丈夫?

エンジンが高回転状態で急にストールするというケースは少ないので、エンスト自体は、繰り返しても問題が出る訳ではありません。エンジンを停止させるときは、アイドリング状態でエンジンを停止するわけですが、低回転時のエンジンストールはこれと同等言えますので、繰り返したからと行って急に大きなトラブルにつながることはありません。

細かい事を言うのであれば、ストールした後エンジンを再始動しますので、セルモーターの動作回数が増えますから、劣化は早くなるかもしれません。

ちなみに、高回転・高負荷状態でのエンジンストールは、シフトロックのような状態になります。シフトロックは場合によってはスピンに繋がりますので、これは非常に危険。高回転でストールしたときは、直ぐにクラッチを切り安全な場所に停車しましょう。

高回転からのエンストは不具合の可能性

高回転状態からエンジンストールする場合は、何らかの不具合があります。エアフローセンサーやスパークプラグ、ECUの不具合など原因は様々。

従って、高回転状態からエンジンストールする場合などに関しては、エンジン本体か吸排気やセンサー類などに何らかの不具合があると疑った方が良いでしょう。また、バッテリーが弱っている場合も、エンストするケースがあります。意外に単純な理由でもエンストは発生しますので、このような場合は整備工場でチェックして貰うようにしましょう。

なお、このケースでのエンジンストールはマニュアル車に限りません。オートマチック車でも上記のようなエンジンにトラブルを抱えている場合は、ストールが発生しますので注意が必要です。

オートマ車のストールも不具合の可能性

オートマチック車でのストールについては、基本的にトラブルと考えた方が良いでしょう。走行中にストールするケースでは、前項で説明したとおり、センサーやECUなどに問題があると思われます。

また、信号待ちなどの停車中にストールするケースでは、トルクコンバーターの異常を疑う方が良いかもしれません。応急対策としては、ブレーキを左足で踏んだまま、回転数を維持するとストールを防げるということはありますが、やはり急発進や事故に繋がるケースがありますので注意が必要です。

なお、急な坂道などで後ろにDレンジのまま後ろに下がってしまうと、ストールする場合がありますが、これは異常ではありません。とはいえ、危険が伴いますので、サイドブレーキを併用するなどしましょう。

クラッチ操作ミスによるエンジンストールはあまり気にする必要がありませんが、そうではない場合は何らかのトラブルがあると考えた方が良いでしょう。整備工場などで原因を調べて貰いましょう。
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