【東京オートサロン速報】ラジアル最速を記録した神風R…VARISの出展するチューニングカーの凄さとは?

GTマシンやスーパー耐久レースカー、タイムアタックチューニングカーへのエアロ供給で数々の実績を誇る「VARIS」。HKSテクニカルファクトリーとのタッグで富士スピードウェイラジアルタイヤ最速記録を誇る「神風R」などの凄いチューニングカーに、オートサロンで肉迫します!

Chapter
1990年代からエアロの機能美を追求した「VARIS」
ラジアル最速マシン「神風R」
神風Rに続け!「神風Z」!
ワイドボディBMW・M4の迫力!
レクサス「RC-F」のVARIS(MAGNUM OPUS)流エアロが更に進化!
3台のスバル車は対照的な仕上がり

1990年代からエアロの機能美を追求した「VARIS」

1990年代初頭、まだまだ「ドレスアップパーツ」の域を出なかった市販エアロパーツ界に、いちはやく優れた空力という機能性と、それゆえもたらされる機能美で大いに名を挙げた「真のエアロパーツメーカー」の一つが神奈川県相模原市に拠点を置く「VARIS」です。

国内最高峰のGTカーレース「スーパーGT」や、改造範囲の狭い市販車ベース最高峰の「スーパー耐久」参戦車両へのエアロ供給で実績を上げ、近年では市販チューニングカーによるタイムトライアルで最速タイムを叩き出すべく、国内名門チューナーとのタッグで数々のVARISエアロ装着車を生み出しています。

スーパーGTの「GT300」に出走していたBMW・Z4の初音ミク仕様「初音ミク グッドスマイルBMW Z4」のエアロがVARISのものだったと言えば、思い出す人もいるのではないでしょうか。

現在の集大成は富士スピードウェイで1分41秒743という、ラジアルタイヤ装着車としてはベストラップを叩き出す「HKS TF 神風R」です。日産R35GT-Rを国内名門チューナーのHKSテクニカルファクトリーが1000馬力オーバーのフルチューン、さらに空力効果を高めるためVARISが開発したエアロを装着した事による挑戦は、今も現在進行形で続いています。

ラジアル最速マシン「神風R」

助手席側のガラスにスピードウェイのラップタイムを誇らしげに貼り付けた「VARIS & HKS TF 神風R」のエアロは、そのボディカラーとも相まって「カッコイイ」というよりは凄みすら感じさせる雰囲気。

公道使用を考慮するより走行性能を第一に考えて後方まで大きく張り出したリアディフーザーと、フロントに大きく突き出したスポイラーやカナード、大きくあちこちに開かれたアウトレットは廃熱だけでなく周囲を流れる空気の整流まで考慮されていることがわかります。

強力なダウンフォースと空気抵抗の低減を両立させるべく考え抜かれている機能美が、見た目の凄みに繋がっていると感じました。

神風Rに続け!「神風Z」!

Rに続けとばかりにタイムアタック仕様のエアロを装着した「神風Z」は、同じように過激ではありながらRとの違いが随所に見られます。

フロントはリアと比べてもベース車よりかなりワイド化されると同時に大型のスポイラーが装着され、ベース車とはかなり異なる空力性能を持つのではないかという印象です。

リアのディフューザーも垂直安定板の数こそ6本と「神風R」や「M4」と同様ですが、左右端の2本はディフューザーの翼端板のようになっております。フロントの大幅なワイド化に合わせ、リアの空力的処理、そして特に安定性の面でかなり気を使っていると感じました。

ワイドボディBMW・M4の迫力!

大きくワイド化された前後フェンダーとバンパーをビス止めしてあるのがアクセントになっているのが「VRS F82 M4」です。

VARISのインポートカー向け「VRS」ブランドとはいえ、「神風R」や「神風Z」同様の過激さを持ったエアロとなっており、BMWの「M」ブランドの中でも過激な限定モデルやコンセプトカーのモデルとなる事が多いM4にはよくマッチしています。

レクサス「RC-F」のVARIS(MAGNUM OPUS)流エアロが更に進化!

VARISの高級車向け「MAGNUM OPUS」ブランドから「RC F」用が初のレクサス用エアロとしてリリースされていますが、今回はその進化版を展示。

大型のリアウイングより大人しめのリアスポイラーを選択する事で、過激さよりも大人の落ち着きを持った仕上がりになっています。

リアディフーザーも同種の高級スポーツのM4が垂直安定板を6枚備えているのに対してRC Fは4本で、走行性能一本槍では無く、カーボンパーツを除けば出しゃばり過ぎず、元のRC Fの雰囲気を大きく崩さない事に成功しています。

3台のスバル車は対照的な仕上がり

他にも1台の「WRX STI」と2台の「レヴォーグ」、計3台のスバル車が展示されていましたが、3台とも方向性のかなり異なるエアロでした。

「VARIS VAB WRX STI」」が2台の「神風」や「M4」同様のサーキット走行向けで過激なエアロを装着していたのに対し、「VARIS LEVORG ARISING-1」はRC F同様に原型のデザインを崩さない落ち着いた雰囲気。

一方で「VARIS LEVORG」は主にフロントフェンダー&バンパーのワイド化で過激な雰囲気を出しつつも、ルーフ面積が大きいため元々ダウンフォースを稼ぎやすいワゴンボディという事もあってか、リアウイングではなく小ぶりのリアスポイラーでまとめています。

以上、元のイメージを崩さないまま絶妙のバランスを見せるエアロから、ひたすら速さを求めて空力性能を追求した過激なものまで、さまざまなエアロを展示していたVARISブースでした。

ちなみに、どのエアロにも共通していたのがカーボンパーツを多様している事で、単に見た目だけではなく、大型のエアロを装着した際に起こりがちな「空力パーツの大型化による重量増大」を最低限にする狙いがあります。

また、過激なエアロほどサイドミラー前方のフェンダーに開けられた廃熱用エアアウトレットが整流、あるいは排気増速効果を狙うようなデザインとなっており、単に見た目だけではなく最大限の実用性を狙ったエアロを開発した老舗の実力を見る事ができたと思います。