トヨタ アルファードのエクステリアは重厚&次世代の高級をコンセプトに【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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2023年9月に4代目モデルとなる新型「アルファード」が発売開始となりました。そのエクステリア・デザインには、どのような狙いがあるのか? その特徴などを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
※ 2023年9月 現在
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
※ 2023年9月 現在
「快適な移動の幸せ」を目指して開発
2002年に初代モデルが、トヨタの最高級ミニバンとして誕生した「アルファード」。世代を重ねる中で、普通のミニバンではなく、快適な乗り心地をも兼ね備える「大空間高級サルーン」へと進化。最新となる第4世代モデルでは、過去のコンセプトを、さらに進化させ、クルマの価値を「快適な移動の幸せ」に定めて開発されています。
その実現のため、新型モデルではプラットフォームを刷新し、高級サルーンとしての優れた振動・騒音対策を実現し、燃費性能や走りと言った基本性能が磨き上げられています。
“重厚”かつ“勢い”を感じさせるエクステリア・デザイン
新型モデルのエクステリアのデザインは、「Forceful×IMPACT LUXURY」というもの。「Forceful」とは「重厚」や「勢い」を意味し、「IMPACT LUXRY」は印象的な次世代高級感を示します。これまでの歴代モデルで培ってきた、「重厚さ」や「前進する勢い」を強化するだけでなく、時代にあわせた豪華さと上質感を表現していこうというコンセプトです。
エクステリアは、「止まっていても動感ある力強い塊感」「闘牛のように大きな筋肉の塊が力強く突進する姿」をイメージしてデザインされています。
フロントフェイスの進化
「アルファード」の歴代モデルから続く特徴は、存在感の強いフロントフェイスにあります。新型モデルでは「シームレスで独創的なフロントフェイス」が目指されています。
また、フロントフェイスは代を重ねるほどにグリルが拡大しており、4代目となる新型モデルでは、デイタイムランニングライトとグリルが一体化。ワイド感が増しており、歴代最強の堂々として顔つきとなっています。
また、フロントフェイスは代を重ねるほどにグリルが拡大しており、4代目となる新型モデルでは、デイタイムランニングライトとグリルが一体化。ワイド感が増しており、歴代最強の堂々として顔つきとなっています。
サイド・デザインのこだわり
横からみたときのデザインへのこだわりも、新型モデルの特徴です。ミニバンでは平坦になりがちなボディサイドですが、新型モデルでは、フード先端からボディのリヤ側まで、大きな面の変化を持たせています。抑揚の大きさは従来モデルの2台ほどにもなっています。
また、歴代モデルのサイド・デザインの特徴となるのが後席ドアの窓の前傾デザインです。新型モデルでは、前席の窓の下から続くメッキモールで、より鋭角に前傾したイメージを生み出しています。
また、歴代モデルのサイド・デザインの特徴となるのが後席ドアの窓の前傾デザインです。新型モデルでは、前席の窓の下から続くメッキモールで、より鋭角に前傾したイメージを生み出しています。
アルファードとヴェルファイアの違い
「アルファード」の兄弟車となるのが「ヴェルファイア」です。新型モデルとなり、2台のキャラクターの違いは、より明確になっています。「アルファード」が世界基準の大空間高級サルーンとしての王道を歩み、「ヴェルファイア」は走りやデザインに“こだわる”方のためのモデルとなっています。
「アルファード」に対して、「ヴェルファイア」のグリルは、大きなパネルを使った横基調のものとなり、サイズも大きく設定されています。
「アルファード」に対して、「ヴェルファイア」のグリルは、大きなパネルを使った横基調のものとなり、サイズも大きく設定されています。
ボディカラーは3色のみ
新型「アルファード」の用意されたボディカラーは3色のみ。「プレシャスレオブロンド」、「プラチナホワイトパールマイカ」、「ブラック」の3つ。「プレシャスレオブロンド」は、新型モデル用に新開発されたもの。塗装のクリア層とベース層の間に、ブロンズメタルの超薄膜層を設定。この超薄膜層が強い反射を実現することで、陰影が強く、光が当たるとハイライトが白く抜けた金属質感を生み出します。遠くから見ても、強い存在感を放ちます。
トヨタの最高級ミニバンとして誕生し、進化を続けてきた「アルファード」。最新モデルのデザインのテーマは「重厚さ」と「勢い」でした。また、フロントグリルは、さらに面積が大きくなり押し出し感もアップ。高級なだけでなく、強い存在感も放つ、エクステリア・デザインとなっています。