ヘッドライトを早く点灯させる車が多い理由とは?|オートライトの点灯タイミングを解説

BMW i8

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日が沈むタイミングが日々変化しています。そんな中、やけに早い時間帯からヘッドライトを点灯させている車を見かけませんか?それも多くが、ベンツやBMWなどの高級輸入車ばかり…。これはお金持ちのステータス?日が沈む前からヘッドライトをつける理由を考えてみました。
Chapter
なぜ暗くないのにヘッドライトをつけるのか?
輸入車のオートライト機能の感度
安全性への配慮
安全な車両の運行のために

なぜ暗くないのにヘッドライトをつけるのか?

日が沈む前、まだそれほど暗くもなっていない時間帯から、ヘッドライトを点灯させているのはなぜでしょうか?

よく観察してみると、それらの車には、共通点があります。それは「輸入車」であることです。 LEDヘッドライトが普及したこともあり、異常に明るく感じます。

なぜ多くの輸入車は、たいして暗くもない時間帯からヘッドライトを点けているのでしょうか?それにはどうやら2つの理由がありそうです。

輸入車のオートライト機能の感度

まず1つ目の理由は、輸入車のヘッドライトスイッチにありました。ドイツ車を中心に、輸入車のヘッドライトは国産のようにレバー状でなく、ダイヤル式になってます。

ダイヤル式になっているとインパネに設置できるため、どのポジションに設定されているのかを目視できます。これにより、トンネルを抜けた際のライトの消し忘れ等に気づきやすいなどのメリットが生まれます。ですが、いちいち操作するのもめんどくさい。そこで登場するのが「オートライト機能」です。

オートライト機能は、車外の明るさを感知して自動でライトを点灯するもので、ドイツ車を始めとした欧州メーカーは早い段階から導入する車種が多かったのです。

点灯する際の感度は、メーカーが任意で設定可能ですが、多くは国産車よりも早めで、日本人だと「まだ必要がない」と感じるくらいの明るさでヘッドライトが点灯します。

実際に乗って気づくのは、首都高や外環などでアンダーパスやトンネル等を通過する時。日の差し込むスリットを設けたトンネルであっても、ヘッドランプが点灯し、またトンネルを抜けても数秒間は消えてくれません。積極的にライトをつけることで自車の存在を周囲に向けアピールする考え方なのです。

周囲の明るさによってライトスイッチを操作する手間が省けるため、オートに設定したままというドライバーが多いのは納得できますね。オートライト機能の早期採用と利用率の高さ。そして国産車とは異なるオートライトの感度。これが輸入車のライト点灯が早いひとつ目の理由です。

安全性への配慮

そしてもうひとつが、安全性への配慮です。スウェーデンなど北欧では法律により、終日ヘッドライトの点灯を義務付けていますし、デイライトを義務化している国も多くあります。

特に緯度の高い地域では、昼夜の区別があいまいな時間に、明るいとも薄暗いとも取れるような不思議な景色が出現します。また日本でも、梅雨時期などに山間部をドライブしていると思いもよらず視界が悪くなることがあります。

そんなとき、常にライトを点灯していれば、慌てて気を回す必要がありません。つまりオートライト機能は、アクティブセーフティのひとつなのです。

ライト点灯で自車の存在を周囲にアピールしておくことで事故を未然に防ぐ。安全に車を運行するために、ライトの適正な使用は非常に大きい意味を持っているのですね。

安全な車両の運行のために

最近の高級車は、LEDを使ったポジションライトが、ブランドのイメージ化に一役買っています。またヘッドライトそのものまでLED化することにより、省電力で明るい視界を確保できるようになりました。

時代のトレンドは、対向車を感知して片側のヘッドライトを自動でロービーム照射したり、車速によって照射範囲を変えたり、ステアリングの切れ角や車速を感知し、カーブに合わせて照射するなど、運転をサポートする機能が盛り込まれたヘッドランプです。

時代の先を行く機能が、自動ブレーキなどと総合的に制御されることによって、より一層の安全性向上に役立ってくれることでしょう。
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