なぜ法人タクシー車はフェンダーミラーが多いのか?

普段見かけるタクシー。日本でも様々な車種が増えていますが、依然都心部などでよく見かけるのはクラウンコンフォートです。しかも、決まってフェンダーミラーのタクシーばかり。かたや、個人タクシーや最近流行のプリウスタクシーなどでは、ドアミラータイプのタクシーばかりです。どうも法令で決まっている訳ではなさそうですね。では何故フェンダーミラーなのか?その謎を解いてみましょう。
理由その3.車幅の都合
ドアミラーとフェンダーミラーだと、若干ですが車幅に差が出ます。
そもそも、車検証上の車幅にはミラーは含まれておりませんが、実際路地に入るときなどは、物理的な幅がぶつかるかどうかの瀬戸際。ドアミラーに比べフェンダーミラーははみ出しが数センチ軽減されます。ミラーは左右にありますので、場合によって5cmくらいは変わるのではないでしょうか?
タクシーの場合、お客様の要望によって狭いところにも入って行かなくてはならないもの。そのため、少しでも取り回し易い方がいいですね。また、フロントフェンダー上に触覚のように伸びるフェンダーミラーは、左右の感覚をつかむのにも効果的。やはり路地などに入る機会の多いタクシーでは便利な装備と言えます。
そもそもフェンダーミラーってオプション装備?
トヨタのタクシー用車両とも言うべき、コンフォート。
コンフォートではフェンダーミラーが標準装備で、ドアミラーは一部のグレードのみオプションでした。さらに、少し豪華仕様のクランコンフォートに至っては、フェンダーミラーの設定のみです。
また、ボディを共用するクラウンセダンもフェンダーミラーが標準装備。こちらは全てのグレードでドアミラーのオプション設定があります。結果的にドアミラーにするためには別途費用がかかる上に、タクシー用途などであれば特段のメリットは無いようにも感じます。
そうなれば、あえてコストをかけてドアミラーにするという事は無いのも納得です。