ダイハツ ムーヴキャンバス新旧比較!先代モデルとの違いや特徴を解説【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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2016年に誕生した初代モデルが若年層女性を中心に人気となったムーヴキャンバス。2022年7月にフルモデルチェンジを行い、第2世代となりました。新しくなったムーヴキャンバスは、先代とは、どこが違っているのでしょうか。コンセプトやメカニズムなどを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
ムーヴキャンバスが生み出したハイトワゴン×スライドドア
ムーヴキャンバスは、初代モデルが2016年9月に誕生しました。名前にもあるように、ハイトワゴンであるムーヴをベースにした派生モデルです。狙ったのは、「自身のライフスタイルを楽しむ女性に寄り添う軽自動車」です。具体的な特徴は、おおらかで丸みのあるシルエットとこだわりのデザイン、クラス初となる両側スライドドアです。可愛らしくて、両側スライドドアがあるなど機能性も高いというのが魅力です。
そんな初代ムーヴキャンバスは、月間販売目標5,000台のところ、平均で月に5,600台をキープして、6年間で累計販売台数38万台を超えるヒット作となりました。スズキからは「ワゴンRスマイル」がライバルとして登場するなど、ハイトワゴン×スライドドアという新ジャンルを生み出したことになります。
そんなムーヴキャンバスは、2022年7月にフルモデルチェンジして第2世代に進化しました。
そんなムーヴキャンバスは、2022年7月にフルモデルチェンジして第2世代に進化しました。
新たなユーザーを狙った新路線をプラス
2代目となる新型のムーヴキャンバスは、やはり先代と同じように、ハイトワゴンの寸法に両側スライドドアを備えた格好で生まれています。つまり、ハイトワゴンに両側スライドドアという基本コンセプトは踏襲されていたのです。
ただし、今回は「ストライプス」と「セオリー」という2つのデザインが用意されていたのです。「ストライプス」のコンセプトは、「可愛らしさを継承しながら、すっきりと洗練の要素をプラス」というもの。一方、「セオリー」は、「こだわりのある大人世代に向けて上質で落ち着いた雰囲気」です。
ただし、今回は「ストライプス」と「セオリー」という2つのデザインが用意されていたのです。「ストライプス」のコンセプトは、「可愛らしさを継承しながら、すっきりと洗練の要素をプラス」というもの。一方、「セオリー」は、「こだわりのある大人世代に向けて上質で落ち着いた雰囲気」です。
つまり、「ストライプス」は従来路線であり、それに加えて新たな「セオリー」が追加されたのです。その狙いは、より幅広い層へのアピールです。これまでの可愛いだけのムーヴキャンバスでは、大人の女性や男性では手を出しづらいというのが正直なところです。しかし、「セオリー」であれば大丈夫。従来路線に加えて、より幅広いユーザーの獲得を目指したのが、2代目ムーヴキャンバスの先代との大きな違いと言えるでしょう。
進化したメカニズムの採用
2代目となったムーヴキャンバスは、寸法こそ、ほとんど先代と変化はありません。しかし、中身のメカニズムは、ダイハツの新世代技術DNGAを採用することで、大きく進化しています。
ボディは、強度を高めながら50㎏もの軽量化を実現しています。あわせてサスペンションも改良されており、乗り心地や操縦安定性なども向上しています。エンジンも改良されただけでなく、新たにターボ・エンジンも追加されています。新しいターボ・エンジンには、新世代のトランスミッション、D-CVTを組み合わせています。軽量化とエンジンの改良により、燃費性能も優れたものとなり、ターボのないエンジンの場合では、先代よりも燃費性能は約10%も向上しています。
進化した安全のための先進運転支援機能
他車両や歩行者とぶつかりそうになったときに、自動でブレーキを作動させる衝突回避支援システムは先代でもすでに採用されていました。
しかし、2代目モデルでは、さらに機能を充実化させています。まず、全車速追従機能付きACCが追加されています。これは高速道路などで、先行車に車間距離を一定にして速度をあわせて追従する機能です。
しかし、2代目モデルでは、さらに機能を充実化させています。まず、全車速追従機能付きACCが追加されています。これは高速道路などで、先行車に車間距離を一定にして速度をあわせて追従する機能です。
また、斜め後ろの死角にある他車両の存在を知らせる、「BSM(ブラインドスポットモニター)」や、専用キーでの走行中に障害物のないときの急アクセルを抑制する「プラスサポート用(急アクセル時加速抑制)システム」なども、新たに追加されています。
先代の魅力をキープしたまま、より幅広いユーザーに向けて間口を広げたのが、2代目の新型ムーヴキャンバスと言えるでしょう。メカニズムを刷新することで、機能性能を高め、安全のための先進運転支援システムを着々と追加しているのも、2代目モデルの大きな美点です。