スバルの軽自動車の歴史をご紹介|現在は自社開発から撤退
更新日:2024.09.09
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スバルはもともと航空機メーカーとして知られていましたが、その技術を自動車開発に応用することで、他社とはひと味違ったこだわりの自動車を開発してきました。
独自路線で生み出されたスバル車は、特に北米市場において高い評価を受けており、スバルの高いこだわりは軽自動車にも現れていました。
しかし残念ながら、2021年5月現在ではスバル自社製の軽自動車は開発を終了し、現在販売されているスバルの軽自動車はOEMのみとなりました。
今回は、かつてスバルで開発されていた軽自動車の特徴や、軽自動車市場から撤退した経緯などをチェックしてみましょう。
独自路線で生み出されたスバル車は、特に北米市場において高い評価を受けており、スバルの高いこだわりは軽自動車にも現れていました。
しかし残念ながら、2021年5月現在ではスバル自社製の軽自動車は開発を終了し、現在販売されているスバルの軽自動車はOEMのみとなりました。
今回は、かつてスバルで開発されていた軽自動車の特徴や、軽自動車市場から撤退した経緯などをチェックしてみましょう。
スバルの軽自動車には様々なエポックメイキングな技術が投入されてきたものの、2012年を最後に撤退
スバルは、その代名詞でもある水平対向エンジンで有名なのはもちろん、4WD(4輪駆動)の乗用車を初めて開発したメーカーとしても知られていますが、軽自動車にもエポックメイキング的な技術が多数投入されています。
最もよく知られているのが、変速ショックのないトランスミッションのECVTです。
現代ではCVTとして軽自動車はもちろん、白いナンバーの普通車でも標準的なトランスミッションとして定着しています。
また、他社の軽ホットハッチでは過給器にターボチャージャーを搭載しているのに対し、スバルのスポーツモデルにはアクセルレスポンスに優れたスーパーチャージャーが採用されていました。
高回転域で特に威力を発揮する4気筒エンジンが多用されていたのも、スバルの軽自動車がもつ特徴のひとつです。
他のメーカーでの採用例が限定的だった中、最後まで残ったスバルの軽自動車であるサンバーにも採用されていたように、スバルの軽自動車には磨き抜かれた技術が凝縮されていました。
しかし、メーカー間の開発競争が激化したこと、またスバル自体が北米向けモデルに力を入れ始めたこともあり、2008年に軽自動車開発からの撤退を発表したのです。
そして2012年にサンバーの生産を終了し、スバルは軽自動車開発から撤退しました。その後発売されているスバルブランドの軽自動車は、全てダイハツからOEM供給を受けたモデルになっています。
最もよく知られているのが、変速ショックのないトランスミッションのECVTです。
現代ではCVTとして軽自動車はもちろん、白いナンバーの普通車でも標準的なトランスミッションとして定着しています。
また、他社の軽ホットハッチでは過給器にターボチャージャーを搭載しているのに対し、スバルのスポーツモデルにはアクセルレスポンスに優れたスーパーチャージャーが採用されていました。
高回転域で特に威力を発揮する4気筒エンジンが多用されていたのも、スバルの軽自動車がもつ特徴のひとつです。
他のメーカーでの採用例が限定的だった中、最後まで残ったスバルの軽自動車であるサンバーにも採用されていたように、スバルの軽自動車には磨き抜かれた技術が凝縮されていました。
しかし、メーカー間の開発競争が激化したこと、またスバル自体が北米向けモデルに力を入れ始めたこともあり、2008年に軽自動車開発からの撤退を発表したのです。
そして2012年にサンバーの生産を終了し、スバルは軽自動車開発から撤退しました。その後発売されているスバルブランドの軽自動車は、全てダイハツからOEM供給を受けたモデルになっています。
1970年代以前を代表するスバルの軽自動車「スバル360」
日本を代表する軽自動車については、スバル360を抜きにしては語れません。
スバル360は、ドイツの国民車として世界中に知られていたビートルをモチーフとして開発され、「てんとう虫」の愛称で親しまれていました。空冷エンジン+リアエンジンという点もビートルと同じで、国民から広く愛されたクルマです。
排気量はわずか360ccですが、4人乗車が可能かつ80km/L の最高速度を出せるモデルは、当時としては画期的なものでした。
360の発売当時は軽自動車免許が存在していたこともあり、普通免許をもたない若者からも高い人気を誇りました。
スバル360は、ドイツの国民車として世界中に知られていたビートルをモチーフとして開発され、「てんとう虫」の愛称で親しまれていました。空冷エンジン+リアエンジンという点もビートルと同じで、国民から広く愛されたクルマです。
排気量はわずか360ccですが、4人乗車が可能かつ80km/L の最高速度を出せるモデルは、当時としては画期的なものでした。
360の発売当時は軽自動車免許が存在していたこともあり、普通免許をもたない若者からも高い人気を誇りました。
1980年代~1990年代にかけて発売されたスバルの軽自動車 レックス、ヴィヴィオ、プレオ、サンバー
1980年代から1990年代を代表するスバルの軽自動車としては、レックスやヴィヴィオ・プレオなどが挙げられます。
レックスは、特に1986年から発売されていた3代目が高い人気を誇り、スーパーチャージャーを搭載したモデルが初めて登場した1台でもあります。
その後継モデルとして1992年に発売されたのがヴィヴィオで、スーパーチャージャーを搭載したRX-Rが特に高い人気を博しました。
その中古車は2021年5月時点でも高額で、コンディションの良好なものは100万円以上のプライスがついているほどです。
トールワゴンタイプの軽自動車が各メーカーから発売されるようになった1998年には、スバルの技術が結集されたプレオが登場しました。
パワートレインは、出力の異なる2種類のスーパーチャージャーエンジンとNA(自然吸気)エンジン2種類という、全4種類の豪華なラインナップ。そのうえ、広々とした車内スペースを誇り、こちらも人気の高いモデルといえるでしょう。
1999年には、スバル製軽自動車として最後まで販売されていた6代目サンバーが発売開始されました。
RRというスバル独自の駆動方式を採用しており、特にトラックは空荷のときでもしっかりとトラクションがかかることから「農道のポルシェ」という異名でも知られていました。
レックスは、特に1986年から発売されていた3代目が高い人気を誇り、スーパーチャージャーを搭載したモデルが初めて登場した1台でもあります。
その後継モデルとして1992年に発売されたのがヴィヴィオで、スーパーチャージャーを搭載したRX-Rが特に高い人気を博しました。
その中古車は2021年5月時点でも高額で、コンディションの良好なものは100万円以上のプライスがついているほどです。
トールワゴンタイプの軽自動車が各メーカーから発売されるようになった1998年には、スバルの技術が結集されたプレオが登場しました。
パワートレインは、出力の異なる2種類のスーパーチャージャーエンジンとNA(自然吸気)エンジン2種類という、全4種類の豪華なラインナップ。そのうえ、広々とした車内スペースを誇り、こちらも人気の高いモデルといえるでしょう。
1999年には、スバル製軽自動車として最後まで販売されていた6代目サンバーが発売開始されました。
RRというスバル独自の駆動方式を採用しており、特にトラックは空荷のときでもしっかりとトラクションがかかることから「農道のポルシェ」という異名でも知られていました。
2000年以降におけるスバルの軽自動車 R1、R2
2000年以降のスバル車としては、新しい価値観を創造するというスバルの想いが車名に込められたR1やR2などがあります。
この時代の軽自動車はどのメーカーも実用性を追求したトールワゴンタイプのモデルに力を入れていますが、R1やR2はともにルーフの低いクーペタイプのボディを採用しています。
R1は3ドア、R2は5ドアという違いがありますが、いずれも前後サスペンションには独立懸架式を採用しているほか、マニュアルモード付きのCVTを搭載したグレードでは、このサスペンションやスーパーチャージャーエンジンとも相まって、キビキビとした走りが楽しめるのが特徴です。
この時代の軽自動車はどのメーカーも実用性を追求したトールワゴンタイプのモデルに力を入れていますが、R1やR2はともにルーフの低いクーペタイプのボディを採用しています。
R1は3ドア、R2は5ドアという違いがありますが、いずれも前後サスペンションには独立懸架式を採用しているほか、マニュアルモード付きのCVTを搭載したグレードでは、このサスペンションやスーパーチャージャーエンジンとも相まって、キビキビとした走りが楽しめるのが特徴です。
自動車メーカーとしての誇りとこだわりが詰まっていたスバル製の軽自動車ですが、自社開発にピリオドを打ってから既に10年近くが経過しています。
それでもスバル製軽自動車の人気はいまだに高く、スバリストと呼ばれるスバル車マニアから高い評価を受けているモデルたちは、中古車市場でも今なお高い人気を誇っているのです。
スバル製ならではの長所を味わえるのは今のうち。乗ってみたいと思ったユーザーは、すぐにでも市場に足を運びたいところでしょう。
※2021年5月現在
それでもスバル製軽自動車の人気はいまだに高く、スバリストと呼ばれるスバル車マニアから高い評価を受けているモデルたちは、中古車市場でも今なお高い人気を誇っているのです。
スバル製ならではの長所を味わえるのは今のうち。乗ってみたいと思ったユーザーは、すぐにでも市場に足を運びたいところでしょう。
※2021年5月現在