ハマー H1とトヨタ メガクルーザーとの違いとは?ライバルなのか兄弟なのか

トヨタ メガクルーザー JAF災害対策指揮車

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米GMのSUVブランド・ハマーで生産していたH1と、トヨタが生産していた4ドアSUVのメガクルーザー。どちらも、生産が終了した今でも人気のSUV車種で、よく比較をされる2台です。見ればカタチが似ていることは一目瞭然なのですが、一体どんなクルマたちなのでしょうか?今回はこのH1とメガクルーザーを比較してご紹介します。
Chapter
ハマー H1とは
トヨタ メガクルーザーとは?
メガクルーザーの燃費・維持費は?
メガクルーザーの中古車の価格・中古市場は?
ハマー H1とトヨタ メガクルーザーの共通点①軍用車ベース
ハマー H1とトヨタ メガクルーザーの共通点②悪路走破性と耐久性
ハマー H1とトヨタ メガクルーザーの共通点③デザイン

ハマー H1とは

砂漠などの不安定な道を想定してアメリカで生産され、軍に配備されている軍用車両 ハンヴィー。そしてこのハンヴィーに民生仕様に変更を加えたものが、ハマー H1です。

民生仕様生産と市販化には、カリフォルニア州前知事 アーノルド・シュワルツェネッガー氏の働きかけがあったとされています。

現在では生産は終了していますが、軍向けのハンヴィーの生産は継続されています。

トヨタ メガクルーザーとは?

トヨタ メガクルーザーは一方、陸上自衛隊向けの高機動車をベースに、これを民生用にしたものがメガクルーザーです。

元々は陸上自衛隊向けに用いられていた高機動車を民生バージョンとしたものですが、海上自衛隊や航空自衛隊からも採用されるなど特別な存在でした。販売価格は980万。諸費用を込めると1,000万円をオーバーし、トラックやバスを除く日本車の中では、当時の最新スポーツカーにも匹敵する最高価格帯クラス車でした。

高級車としての高価格ではなく、特別な用途としての高価格ですので、内装はセミトリムで、さらにはタコメーターもないなど、一般的な乗用目的ではない事が伺える車内設計となっています。

こちらも生産終了していますが、政府などからの注文があれば、その都度生産されています。

メガクルーザーの燃費・維持費は?

通常、どの自動車のカタログにも燃費は記載されているのですが、メガクルーザーに関しては燃費の記載がありませんでした。

大手中古車情報サイトをチェックしてみると、実燃費はおよそ6.63km/Lとのこと。車体の大きさや車両重量2,900kgということを考慮すると、この燃費数値でもある意味、低燃費なのかもしれません。

エンジンは4.1L。いくらディーゼルエンジンでもさすがに維持費はそれなりのものになるでしょう。それ以上に5,090mm × 2,170mm × 2,075mm(全長×全幅×全高)というサイズを収める事が出来る駐車場を探すのが難しそうです。

メガクルーザーの中古車の価格・中古市場は?

トヨタ メガクルーザーの中古車市場を大手中古車情報サイトでチェックしてみると、2016年6月現在、全国に在庫はわずかに2台だけでした。


走行距離価格
1996年式9.7万km729万円
1998年式2.7万kmASK

後者の「ASK」とは「相談してください」という意味で、店舗に問い合わせてみたところ850万円とのこと。値段は高いですが、在庫が少ないので中古車市場に於いてもとても貴重なモデルとなっています。

既に販売終了から10年以上が経過しており、入手するのであれば中古車市場のみになりますので、本気で購入を考えているのであれば最高価格や最安等にこだわらず、在庫を見つけたらすぐにでもコンタクトを取って確認するくらいの行動力が必要ではないでしょうか。

値引きに関しては希少価値が高いだけに難しいですが、車体価格が高いので、交渉次第では多少の値引きは可能かもしれません。

ハマー H1とトヨタ メガクルーザーの共通点①軍用車ベース

もちろんアメリカと日本では軍隊のあり方が違うため、ハマー H1がどんな道でも進めるように開発されたのに対して、災害時の救援や人命救助のためにつくられたメガクルーザーは、少し立場が違います。

しかし、どちらも軍隊・自衛隊で使用され、「国民のためにはたらくクルマ」として活躍している点では共通していますね。

ハマー H1とトヨタ メガクルーザーの共通点②悪路走破性と耐久性

軍用車という共通点からも想定できますが、悪路走破性と耐久性に関してはどちらも文句なしの超一級品です。

最大出力はH1が195hp、メガクルーザーが155~170hpとされていますが、さすが軍用車から転身したクルマとだけあり、どんな不安定な道やオフロードでも力強く走行し続けられます。

ハマー H1とトヨタ メガクルーザーの共通点③デザイン

最後に、なんといってもそのエクステリアのデザインでしょう。特に大きさとフォルムに関しては、「メガクルーザーはH1を真似て設計された」と言われても仕方ないと思えるほどに似ていますね。

違いを強いて言うのであれば、H2の方が一昔前の洋画に出てきそうなレトロ感と農業用トラックのようなマシンの雰囲気を持っていて、メガクルーザーはまさに日本製といえる洗練されたスタイリングになっている、といったところでしょうか。

以上、H1とメガクルーザーを比較し、共通点をまとめてご紹介しましたが、メガクルーザーが「和製ハマー」と言われるのもうなずける結果となりました。現在では生産されていないものの、多くのファンの支持を得ているのも共通している点ですね。

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