レクサス 初代 RC F の3つのグレードを徹底比較!

レクサス・初代RC F

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レクサスのクーペモデルであるレクサス 初代RCシリーズをベースに専用のエンジンやエクステリアを装着した派生車種レクサス 初代RC F(USC10型)は、非常に高い性能を持っています。なかにはそのパフォーマンスをさらに引き上げたグレードもあり、今回はそんな初代RC Fの各グレードについて紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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初代RC Fのグレード比較表
レクサス 初代 RC F グレード
レクサス 初代 RC F“Carbon Exterior package” グレード
レクサス 初代 RC F“Performance package” グレード

初代RC Fのグレード比較表

型式 新車価格 中古車価格 販売開始年月 車両重量 乗車定員 ドア数 排気量 駆動方式 燃料 燃費 トランスミッション ハンドル 全長×全幅×全高 最小回転半径 前輪サイズ 後輪サイズ 福祉車両
5.0 5BA-USC10 1,058万円 349.8〜1,298万円 2022年12月22日 1,770kg 4名 2ドア 4,968cc リア 無鉛プレミアム 8.5km/L マニュアルモード付AT 4,710×1,845×1,390mm 5,400mm 255/35R12 275/35R12 -
カーボンエクステリアパッケージ 5BA-USC10 1,138万円 349.8〜1,298万円 2022年12月22日 1,760kg 4名 2ドア 4,968cc リア 無鉛プレミアム 8.5km/L マニュアルモード付AT 4,710×1,845×1,390mm 5,400mm 255/35R12 275/35R12 -
パフォーマンスパッケージ 5BA-USC10 1,455万円 349.8〜1,298万円 2022年12月22日 1,720kg 4名 2ドア 4,968cc リア 無鉛プレミアム 8.5km/L マニュアルモード付AT 4,710×1,845×1,390mm 5,400mm 255/35R12 275/35R12 -

レクサス 初代 RC F グレード

レクサス 初代RC Fにはベーシックなグレードが用意されていますが、レクサスのハイパフォーマンスモデルに与えられる「F」の名を冠していることもあり、他のクルマにおけるベーシックグレードとはかなり内容が異なっています。

初代RC Fは2014年に登場したレクサス 初代RCシリーズをベースに開発されていますが、パワーユニットには初代RCシリーズでは採用されていない排気量5L V型8気筒の2UR-GSE型エンジンを搭載。最高出力354kW(481PS)/7,100rpm最大トルク535Nm(54.6kgm)/4,800rpmを発揮する高性能ユニットとなっています。
一方でベースとなった初代RCシリーズに搭載されていたパワーユニットは3種類あり、「RC300」に搭載されていた8AR-FTS型排気量2L 直列4気筒、最高出力180kW(245PS)/5,200~5,800rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,650~4,400rpm。

「RC350」の2GR-FKS型排気量3.5L V型6気筒、最高出力234kW(318PS)/6,600rpm、最大トルク380Nm(38.7kgm)/4,800rpm。

そしてハイブリッドモデルである「RC350h」の2AR-FSE型排気量2.5L 直列4気筒にモーターを組み合わせ、システム最高出力236kW(321PS)、最大トルク521Nm(53.1kgm)となっています。

通常のクルマに比べれば高いパフォーマンスを誇る初代RCシリーズですが、初代RC Fのエンジンはそのすべてを上回り、かつ最高出力や最大トルク発生回転数が高いことから高回転型のスポーツエンジンであることが伺えます。
駆動方式は初代RCシリーズと同様の2WD(後輪駆動)を踏襲していますが、初代RC Fは走行性能を高めるために専用のチューニングが施されたRC F専用サスペンションを装備。

フロントブレーキは380mmのピラーフィン式ベンチレーテッドディスクブレーキにブレンボ製対向6ポッドアルミ製キャリパーを組み合わせ、リヤブレーキも345mmの大径ディスクブレーキにブレンボ製対向4ポッドキャリパーで武装。

タイヤはフロントに255/35R19、リヤに275/35R19という幅広サイズを採用。ベーシックグレードでありながら、ベースとなった初代RCシリーズからさまざまな点で性能強化が図られています。
そのぶん価格は1042万円という高額なクルマとなり、初代RCのトップグレードである「RC350"F SPORT"」の730万7,000円に比べ311万3,000円も高くなっています。

レクサス 初代 RC F“Carbon Exterior package” グレード

破格の性能と価格を誇るレクサス 初代RC Fですが、その動力性能をさらに磨き上げたグレードが「RC F"Carbon Exterior package"」です。

エンジンスペックはベーシックグレードと変わりませんが、エクステリア(外装)ではボンネットとルーフ、トランクのアクティブリヤウィングが軽量なカーボン素材へと変更され、車体を軽量化。ベースグレードの1,770kgに対して10kg軽い1,760kgとなっています。

しかし、カーボンは一般的な金属素材に対してコストがかかるとも言われ、「RC F"Carbon Exterior package"」もベーシックグレードに対して80万円アップの1,122万円となっています。

レクサス 初代 RC F“Performance package” グレード

レクサス 初代RCの最上級グレードであり、動力性能を極限まで高めたモデルが「RC F“Performance package”」です。

エクステリアでは「RC F"Carbon Exterior package"」と同様にボンネットやルーフにカーボン素材が採用されている他、アクティブリヤウィングが巨大なカーボンリヤウィングへ変更されています。

さらにマフラーの素材も普通の金属より軽量なチタン製となり、軽量鍛造アルミホイールを装備。

ブレーキはより制動力が高く軽量な380mmスパイラルフィン式カーボンセラミックベンチレーテッドディスクブレーキをフロントとリヤ両方に装着するなど、軽量化と制動力を強化。インテリア(内装)も他グレードとは異なるアルカンターラと組み合わせたセミアニリン本革素材が奢られ、高級感も高めています。
最上級グレードにふさわしい性能と質感を持つ「RC F“Performance package”」ですが価格も極限まで高まり1,432万円に到達。ベーシックグレードとの価格差は390万円にもなり、これは現行型のトヨタ 4代目プリウスのトップグレード1台分を上回る差額です。
驚異的な性能を持つレクサス 初代RC Fですが、上位グレードの「RC F"Carbon Exterior package"」や「RC F“Performance package”」は、エクステリアなどのカスタムパーツが最初から組み込まれ、完成されたパッケージとなっています。

そのため、自分でカスタマイズを楽しみたい場合は、ベーシックグレードがおすすめと言えるかもしれません。

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