車のサンシェードはどのくらい車内温度を下げる効果があるのか
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
夏場になると目にすることが増えるサンシェード。車内の温度上昇を抑えると聞きますが、実際はどれくらい効果があるのでしょうか。今回は、夏場のサンシェードの効果について紹介します。
酷暑到来、サンシェードの季節
夏場になるにつれて、フロントガラスにサンシェードを使用しているクルマを駐車場で多く目にします。一般的には、車内温度上昇の抑制効果があると思われているサンシェードですが、実際の効果はどのくらいあるのでしょうか。2012年にJAFが行った実証実験によると、驚くべき結果が報告されています。
サンシェードで気温上昇は防げない?
JAFの実験によると、35度の気温下にてサンシェードを装備したミニバンを4時間測定した結果、開始からわずか30分で車内気温は40度を突破。さらに最高で50度まで上昇したと報告されています。以上のことから、サンシェードは車内気温の抑制に適していないようです。
しかしながら完全に意味がないということではありません。全く対策を施さなかった車両や、窓を開けた車両と比較すると、サンシェード装着車のダッシュボードの温度上昇は抑制されています。他の実験車両ではダッシュボードの温度が70度前後なのに対し、サンシェードを設置した車両は52度と低めです。
そのためJAFは、「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」と注意を促しています。
しかしながら完全に意味がないということではありません。全く対策を施さなかった車両や、窓を開けた車両と比較すると、サンシェード装着車のダッシュボードの温度上昇は抑制されています。他の実験車両ではダッシュボードの温度が70度前後なのに対し、サンシェードを設置した車両は52度と低めです。
そのためJAFは、「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」と注意を促しています。
サンシェードが危険な事故につながる場合も
夏場の必須アイテムともされているサンシェードですが、過信すると思わぬ危険な事故を引き起こす場合もあります。サンシェードをつけているから大丈夫と安心し、用事を済ませに数分だけ子どもを車内に残すといったケースは、重大な事故につながる可能性があるためとても危険です。
夏場の必須アイテムとされてきたサンシェード。あくまでダッシュボードやハンドルなどの温度上昇防止といった目的で使用し、熱中症予防のためと過信するのは避けたいところです。
夏場の必須アイテムとされてきたサンシェード。あくまでダッシュボードやハンドルなどの温度上昇防止といった目的で使用し、熱中症予防のためと過信するのは避けたいところです。