ピックアップトラック「ハイラックス」の維持費ってどのくらい?

2017年に、13年ぶりの国内復活を果たしたトヨタ ハイラックス。日本で買える唯一のオフロードピックアップとしても注目され、ファンを獲得しているモデルです。今回はこのハイラックスの維持費の話。ピックアップトラックであるハイラックスは、1ナンバーの貨物車(商用車)登録となるため、ミニバンやSUVとは税金などが異なります。そこで、同クラスの乗用車の場合と比較してみました。

文・木谷宗義

Chapter
税金は乗用車より安い
保険はちょっと高くなる
貨物車は車検が“毎年”になる
3年維持費は乗用車とほぼ同じ?

税金は乗用車より安い

トヨタ ハイラックス 2017

5、3ナンバーの乗用車も4、1ナンバーの貨物車も、自動車に重量税……といった税金の種類は同じ。ただし、乗用車に比べると商用車の税額は、安く設定されています。

たとえば、年に1回支払う自動車税。乗用車の自動車税は排気量で決められており、仮に2.4Lエンジンを搭載するハイラックスが乗用車だとすると、「総排気量2L超2.5L以下」の区分になり、年間45,000円。しかし、ハイラックスは乗車定員3名以上の商用車「貨客兼用車」に分類され、「最大積載量1t以下、排気量1.5L超」の区分で年間16,000円となります。

重量税は、車両重量2tを超える乗用車の場合、年額にすると20,500円ですが(一般に乗用車税は車検までの3年または2年分を納付する)、ハイラックスは商用車の「車両総重量が3t以下」に区分されるため、年額12,300円です。

保険はちょっと高くなる

トヨタ ハイラックス 2017

加入が義務付けられている自賠責保険も、貨物車のため異なります。乗用車の場合、現在は年額にすると15,520円(車検までの3年または2年で加入するのが一般的)ですが、普通貨物自動車となるハイラックスでは、24,040円に。

また、任意保険の保険料も、加入できる条件が乗用車とは異なり、高くなる傾向があります。

貨物車は車検が“毎年”になる

トヨタ ハイラックス 2017

税金面で有利な貨物車ですが、その反面、車検の頻度が乗用車の初回3年、以後2年に対して、それぞれ2年、1年となるため、この面では費用がかかります。また、乗用車なら12ヶ月毎となる法令点検も、6ヶ月毎となります。

なぜ、貨物車の車検が短いのかというと、事業用で重い荷物を載せて走る貨物車は、乗用車よりも部品の消耗は激しく、頻繁に整備が必要とされているためです。

3年維持費は乗用車とほぼ同じ?

トヨタ ハイラックス 2017

ここで3年間の維持コストを洗い出してみましょう。加入条件で大きく異なる任意保険はここでは除いておきます。

<乗用車>
・自動車税:45,000×3年=13,5000円
・重量税:20,500 円×3年=61500円
・自賠責保険:15,520円×3年=46,560円
・法令点検:15,000円×2回=30,000円
・車検: 50,000円×1回=50,000円
=計:323,060円

<貨物車>
・自動車税:16,000×3年=48,000円
・重量税:12,300 円×3年=36,900円
・自賠責保険:24,040円×3年=72,120円
・法令点検:15,000円×6回=90,000円
・車検代: 50,000円×2回=100,000円
=計:34,7020円

※法令点検はディーラーの基本料金を15,000円と仮定。車検は同じく5万円と仮定。

乗用車よりも税金が安くなる反面、保険が高くなり、点検や車検の頻度も上がる1ナンバーのハイラックス。新車からの3年維持費は、同クラスの乗用車(3ナンバー車)より若干高くなると言えそうですが、その差はおよそ24,000円。ほぼ同じと考えてよさそうです。

維持費が心配でハイラックスに手が出せない……と思っていた方も、これぐらいの差なら思い切って手に入れてみてはいかがでしょうか?ただし、任意保険の金額は乗用車より高くなりがちですから、事前に見積もりをとっておくことをおすすめします。