高速道路での事故 そのときどうする?
更新日:2024.09.09
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市街地を50km/hで走っている時、クルマは1秒間に約14m進みます。高速道路を100km/hで走ると倍の約28m進むことになります。速さが2倍になると、ブレーキペダルを踏んでからクルマが止まるまでの制動距離は4倍になります。
text:菰田 潔 [aheadアーカイブス vol.132 2013年11月号]
text:菰田 潔 [aheadアーカイブス vol.132 2013年11月号]
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高速道路での事故 そのときどうする?
50km/hの時に12mで止まるクルマが、100km/hでは48mになるということです。これは乾いた路面でブレーキペダルを思い切り踏む、本当の急ブレーキでの距離です。
さらにドライバーが気付いてからブレーキペダルを踏むまでの空走距離は通常1秒かかるので、空走距離と制動距離を合わせた停止距離は、市街地では14m+12m=26mですが、高速道路では28m+48m=76mにもなります。
ですから高速道路では街中でタクシーを拾う感覚で手を挙げてもすぐには止まれないということを知っていなくてはなりません。高速道路上で事故を起こし、後ろから来るクルマに知らせようと路上に出れば、轢かれてしまうと考えてください。
では、高速道路で事故を起こしたらどうすれば良いでしょうか。
まずハザードランプを点滅させましょう。夜間は室内灯を点灯させると後続車が異常を察知しやすくなります。なんとかクルマを動かせるなら、路肩に移動させます。同乗者がガードレールの外側で待機できそうな場合は、後続車に注意してクルマから降ろします。道路が高架になっている場合はガードレールを乗り越えると落下してしまうので、必ず地面があることを確かめてください。
同時に警察に連絡しましょう。携帯電話でもいいし、路肩にある非常電話も簡単に使えます。
ドライバーは三角表示板をクルマの後方100mくらいのところに立てる準備をします。助手席足元などにある発炎灯(煙ではなくオレンジ色の炎で危険を報せるので発煙筒ではない。最近は車検対応のLEDの代用品も発売されている)に火を点けて、左右に振りながらガードレールに沿って三角表示板を持って歩いて行きます。三角表示板は風で倒れないように十文字に足を開き、赤い面を後方に向けて路肩に置きます。
センターライン側で事故を起こしてクルマが動けない場合は、車道側でなくできればセンターライン側に降ります。ここでも注意してガードレールの外側で待機します。
路肩に止めた場合も含めて、ガードレールの外側に乗り越えて待機できない場合は、車外でうろつくよりクルマの中にいる方が安全な場合が多いです。高速道路上に生身の人がいること自体が非常に危険なのです。
身障者など三角表示板が使えない人には青いライトをリヤウインドウに置いて代用することもできます。
いざという時に身を守るためにも、ぜひ覚えておいてください。
さらにドライバーが気付いてからブレーキペダルを踏むまでの空走距離は通常1秒かかるので、空走距離と制動距離を合わせた停止距離は、市街地では14m+12m=26mですが、高速道路では28m+48m=76mにもなります。
ですから高速道路では街中でタクシーを拾う感覚で手を挙げてもすぐには止まれないということを知っていなくてはなりません。高速道路上で事故を起こし、後ろから来るクルマに知らせようと路上に出れば、轢かれてしまうと考えてください。
では、高速道路で事故を起こしたらどうすれば良いでしょうか。
まずハザードランプを点滅させましょう。夜間は室内灯を点灯させると後続車が異常を察知しやすくなります。なんとかクルマを動かせるなら、路肩に移動させます。同乗者がガードレールの外側で待機できそうな場合は、後続車に注意してクルマから降ろします。道路が高架になっている場合はガードレールを乗り越えると落下してしまうので、必ず地面があることを確かめてください。
同時に警察に連絡しましょう。携帯電話でもいいし、路肩にある非常電話も簡単に使えます。
ドライバーは三角表示板をクルマの後方100mくらいのところに立てる準備をします。助手席足元などにある発炎灯(煙ではなくオレンジ色の炎で危険を報せるので発煙筒ではない。最近は車検対応のLEDの代用品も発売されている)に火を点けて、左右に振りながらガードレールに沿って三角表示板を持って歩いて行きます。三角表示板は風で倒れないように十文字に足を開き、赤い面を後方に向けて路肩に置きます。
センターライン側で事故を起こしてクルマが動けない場合は、車道側でなくできればセンターライン側に降ります。ここでも注意してガードレールの外側で待機します。
路肩に止めた場合も含めて、ガードレールの外側に乗り越えて待機できない場合は、車外でうろつくよりクルマの中にいる方が安全な場合が多いです。高速道路上に生身の人がいること自体が非常に危険なのです。
身障者など三角表示板が使えない人には青いライトをリヤウインドウに置いて代用することもできます。
いざという時に身を守るためにも、ぜひ覚えておいてください。
LED非常信号灯、三角表示板、反射ベスト
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text : 菰田 潔/Kiyoshi Komoda
本職はモータージャーナリスト。クルマが好きというより、運転が好き。毎年ドイツのニュルブルクリンクに生徒と一緒に走りに行くことを愉しみにしている。
text : 菰田 潔/Kiyoshi Komoda
本職はモータージャーナリスト。クルマが好きというより、運転が好き。毎年ドイツのニュルブルクリンクに生徒と一緒に走りに行くことを愉しみにしている。