私のSAFETY POINT vol.3 アロマディフューザー

アヘッド アロマディフューザー

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ささいなことで彼氏と口喧嘩になった時や、やりきれなく哀しいテレビドラマを見たあとなどにクルマに乗ると、自分でも驚くほど荒っぽい運転になることがあった。

text:まるも亜希子 photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.137 2014年4月号]
Chapter
vol. 03 アロマディフューザー

vol. 03 アロマディフューザー

クルマの状態も、道路状況もいつもと変わらない。変わっているのはただひとつ、私の心のお天気模様だけだ。そのことに気付かなかった頃には、ブォンとアクセルを踏んでグワッと加速して、強めのブレーキでギュッと減速してカーブを曲がって、なんていう最悪の運転で、乱れた心がスカッとなる錯覚を信じていたものだった。

それがまったくの間違いだと教えてくれたのは、モータースポーツだ。

初めて大きなレースに出た時に、私はあまりの緊張で頭の中が真っ白になってしまい、忘れ物や不審な行動を連発。なんとかコースには出たものの、まったく普段の運転ができないまま走り続け、しまいには横転事故を起こしてしまった。その時に先輩に言われた言葉が忘れられない。レースに必要なのはテクニックの前に、「平常心」なのだと。

それ以来、レースだけでなく日頃のドライブでもいかに「平常心」で運転できるか。もっと欲張って、「ちょっとご機嫌」な気分で運転できたらいいなと心掛けるようになった。そんな時に辿り着いたのが、アロマセラピーだ。

人工的な香水はあまり得意ではないが、自然なアロマオイルの香りは普段から好きで、部屋でもよく焚いていた。その日の体調や気分によって、同じアロマがいい香りに感じる日とそうでない日があるのが不思議で、合うアロマに包まれるとスーッと心が穏やかになっていく。

ある時、クルマ用のアロマディフューザーを見付けて、さっそく購入したのだった。

ハードな仕事が片付いて自分のクルマに戻ると、エンジンを掛けてまずアロマをセットする。少しすると香りがホンワカと漂ってきて、自然と深呼吸を何回か繰り返すうちに、身体中の緊張がじんわりとほぐれ、心が潤っていくのがわかる。

すべての操作が丁寧になり、余裕を持って交差点に入れるし、高速道路ものんびりと流れに合わせて走るのが心地いい。

いつでも「平常心」プラス、ちょっとご機嫌な気分で運転することが、私の安全運転の基本。そのために心の状態を整えてくれるアロマセラピーは、車内になくてはならないものである。

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。
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