帰ってきた仮面ライダー1号

アヘッド 仮面ライダー1号

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好きなライダーは誰ですか? と聞かれたら、「ケーシー・ストーナーと仮面ライダー」と答える。他にも好きなライダーはたくさんいるが、なによりもバイクに乗るきっかけを作ってくれた仮面ライダーは、バイク乗りである自分の原点。だから外すことはできないのだ。乗り物を駆使して戦う姿に、バイクはかっこいい乗り物なんだ、と子どもながらに憧れを抱いた人は多いのではないだろうか。

text:サトウマキ [aheadアーカイブス vol.161 2016年4月号]
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帰ってきた仮面ライダー1号

帰ってきた仮面ライダー1号

そんな仮面ライダー1号こと本郷 猛が帰ってきた。仮面ライダーシリーズ45周年記念作品として、映画「仮面ライダー1号」が公開中だ。本郷 猛を演じるのは、もちろんこの人、藤岡 弘、さん。

45年の時を経て、変身後の姿もマシンもマッチョになった。バイク乗りとして気になるのは、サイクロン号の存在。もちろんこちらも「ネオサイクロン号」としてパワーアップ。ベースはなんと、ホンダのフラッグシップとも言えるゴールドウイングF6C。

ということで、仮面ライダー1号と共に、ネオサイクロン号をデザインした、石森プロの田嶋秀樹さんにそのコンセプトをお聞きした。

 「サイクロン号はオフロードやレーサータイプのイメージが強いので、そのタイプの候補車ももちろんありましたが、今回の新生1号がかなりマッシブなスタイルとなったので、その巨体とバランスさせるために、最大排気量車となるホンダの旗艦車を選びました。ツアラータイプではなくF6Cにしたのも、その戦闘的なフォルムがネオサイクロン号のベース車に相応しいと思ったからなんです。45年に渡る戦いで1号がパワーアップしていけば、当然その愛機も今のままでは非力すぎる。本郷 猛を最速で戦地に送り届け、仮面ライダーの戦闘車両に相応しい働きをするためにはどんなマシンにしたらよいか。まさしく“立花のおやっさん”の気持ちになり、デザインさせていただきました」

そして、元祖サイクロン号の6本出しマフラーも健在。そんなこだわりの詰まったネオサイクロン号を見るだけでも価値がある。本郷 猛が現在のイケメンライダーたちとどんな戦いを繰り広げるのか、私たちと共に歳を重ねてきたオヤジライダーの活躍に期待!

仮面ライダーに魅せられ、憧れてライダーになった昔の小さなヒーローたちへ。次なるヒーローを絶やさぬよう、子どもと一緒に映画館に足を運んでみてはいかがだろう。

●ネオサイクロン号
今は亡き、本郷 猛の恩師である立花藤兵衛がサイクロン号を強化改造した仮面ライダー1号の愛車。サイクロン号の最高時速400km、ジャンプ力40m。一方、ネオサイクロン号は、最高時速545km(ブースター使用時の最高時速645km)、ジャンプ力45mのスペックを誇る超高性能マシンとなっている。
『仮面ライダー1号』公式ページ
http://www.superhero-movie.com

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text:サトウマキ/Maki Sato
ファッション専門誌からバイク専門誌の編集部に転職した異例の経歴を持つ。現在はフリーランスのエディター&ライター。30代でバイクの免許を取得した。遅咲きながら、バイクへの情熱は人一倍、勉強熱心で努力家。ライディングの美しさには定評がある。
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