マスツーリングを支えるアプリ ~スズキ ツーリングメッセンジャー

アヘッド ツーリング

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大人数で走るマスツーリングは、仲間との共通体験を通して交流を深め、心に残る多くの思い出を作ることができる。しかし実際にマスツーリングに行くと、さまざまなアクシデントに遭遇する。たいていはその場で笑い飛ばせるような軽いモノで、時間が経つと楽しい思い出になることが多い。しかし時にはスケジュールそのものが大きく変わってしまうようなトラブルに発展することも。

text/photo:横田和彦 [aheadアーカイブス vol.164 2016年7月号]
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マスツーリングを支えるアプリ ~スズキ ツーリングメッセンジャー

マスツーリングを支えるアプリ ~スズキ ツーリングメッセンジャー

(※)Android用は現在開発中


たとえば集合時間に到着していないメンバーがいるとか、移動中、信号によって分断されたり交差点を曲がり損なってはぐれてしまうなどはよくある話だ。バイクで走っていると携帯電話に出られないので、リアルタイムで連絡が取れないという弱点もある。そのため再度全員が集まるのに余計な時間を割いたという経験をもつ方も多いのではないだろうか。

実はそんなマスツーリングの悩みを軽減する無料アプリがある。その名は「ツーリングメッセンジャー」。スズキがリリースしているiPhone用(※)のアプリなのだ。

最大の特徴は、登録したツーリングに「参加する」と、そのツーリングが始まってから終わるまでの時間はアプリ上でお互いの居場所が分かるというもの。これならば集合時間に遅れているメンバーがどのあたりにいるのか一目瞭然。すぐにたどり着くのか、大幅に遅れるのかが分かれば皆の行動も決めやすい。遅れてしまった人は、先に移動されてもアプリを見て追いかけることができる。

また走行中に前走者が視界から見えなくなっても、アプリを確認しながら追跡できるので、迷子になる不安は大幅に減る。仲間について行こうと、無理することがなくなるのだ(言わずもがなだが、走行中のiPhoneの操作は危険なので行わないように!)。
さらにこのアプリを使うと、これまでは難しかった事ができるようになる。たとえば仕事が押してしまい、途中からツーリングに合流したいと思ったときもアプリを見れば仲間が今どこにいるのか分かるので動きやすい。

また、他のメンバーより先に出発して下道や大回りするルートを選択して走り、あとから高速道路を使って走ってきた仲間たちと合流するなど、マスツーリング自体がスムーズになる。考えると色々と便利な使い方を思い付くアプリなのだ。

ちなみにお互いの位置が分かるのは最大12時間までで、設定したツーリングのみ。しかも自分から許可しなければ位置が表示されることはない。もちろん途中退出もできるので、プライバシーも十分守られる。

ほかにもアイコンを使って仲間に自分の気持ちを呟ける機能や、公開範囲を広げれば、お薦めの場所やお店に足あとを残し、不特定多数の人に自分のお気に入りを教える機能なども搭載されているので、画面を見ているだけでも楽しくなる。

カーナビ機能はないので道案内をしてくれるわけではないが、使ってみると時代が進んだことを実感する。しかもまだまだこれからアップデートされて発展していくようにも感じられた。今後のマスツーリングに大きな影響を与えそうだ。

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text:横田和彦/Kazuhiko Yokota
1968年生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターオーバーまで数多くのバイクやサイドカーを乗り継ぐ。現在はさまざまな2輪媒体で執筆するフリーライターとして活動中。大のスポーツライディング好きで、KTM390CUPなどの草レース参戦も楽しんでいる。
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