ひこうき雲を追いかけて vol.67 もう一度バイクにハマる?
更新日:2024.09.09
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編集長に就任してから1年目の2017年はずいぶんたくさんのクルマに乗ったなぁと思う。これまでも、もちろんメーカー主催の試乗会や広報車を借りるなどしてきたけれど、直接的に誌面で取り上げる取り上げないに関わらず、これまで以上に積極的にいろんなクルマに乗ろうと決めたゆえのことである。手帳を見返すと、平均して月に4台くらいのクルマに試乗している(それでも同業者の中では全然少ない方なのだが)。
text:ahead編集長・若林葉子 photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.182 2018年1月号]
text:ahead編集長・若林葉子 photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.182 2018年1月号]
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- vol.67 もう一度バイクにハマる?
vol.67 もう一度バイクにハマる?
GSX-S125 ABS
車両本体価格:¥354,240(税込)
総排気量:124cc
最高出力:11kW(15ps)/10,000rpm
最大トルク:11Nm(1.1kgm)/8,000rpm
プライベートでは相も変わらず、2013年の11月に購入したDS3に乗っている。変化したことと言えば、中古のバイク(ホンダXR230)を手に入れたことだ。
バイクはこれまでに何度も挫折しているので、周りは「若林は冬を越せないだろう」と噂していて、わたし自身もそう思っていたが、どういうわけか12月の今も編集部までの6kmほどの道のりを週に数回はバイクで往き来している。帰りが深夜になると、家に着く頃には指先がすっかりかじかんでしまうけれど、そういうことも含めて“新しく経験できる”ことの嬉しさが上回っているようだ。
少しずつ運転にも慣れてきて、この間は初めて自分の意志で広報車両を借りた。写真のスズキ「GSX-S125 ABS」である。小さいけれどGSX-Sシリーズのイメージは踏襲されていて、何よりMotoGPカラーのデザインに遊び心があって気に入った。最近のスズキ、デザインもイケてるのである!
排気量は小さいけれど、さすがはスズキ。少しも手を抜いていないことは私でもわかる。経験が無いに等しい私にバイクを語る資格は本当はないのだけれど、XRと比較してオフロードバイクとロードバイクがこんなにも違うものなのだということを実感した。
GSX-S125は排気量で言えばXRの半分。でも車体はXRよりもしっかりしている。XRは車体のかなり前に座って腕を張り気味にポジションを取るが、GSX-S125は気持ち後ろめに座る。コーナリングでバイクが自然に倒れて自然に起き上がる、GSX-S125の、バイクが人間をリードしていってくれる感じがとても気持ちよかった。これで250ccのモデルが出たら、買ってしまうかもしれない。
クルマとバイクの雑誌を手がけていながら、これまでの13年、バイクは完全にさぼってきた。ペーパードライバーからこの雑誌を始めたので、クルマとバイクの両方は肩の荷が重かったというのが正直なところ。クルマだって13年前は道路に出るのも心臓ばくばく、首都高を走ることすらできなかった。クルマ以上に身体能力の問われるバイクを今から始めるのは遅きに失した感があるけれど、頑張りすぎずゆるゆると経験を増やしていけたらいいなぁと思っている。
今日はちょっとうまく曲がれたな、昨日よりシフトダウンが上手にできたな、そんな風に日常生活の中に小さなときめきや、ささやかな向上心が持てるなんて、とても幸せなことのはず。今年、2018年はどんなクルマやバイクとの出会いが待っているだろう。
車両本体価格:¥354,240(税込)
総排気量:124cc
最高出力:11kW(15ps)/10,000rpm
最大トルク:11Nm(1.1kgm)/8,000rpm
プライベートでは相も変わらず、2013年の11月に購入したDS3に乗っている。変化したことと言えば、中古のバイク(ホンダXR230)を手に入れたことだ。
バイクはこれまでに何度も挫折しているので、周りは「若林は冬を越せないだろう」と噂していて、わたし自身もそう思っていたが、どういうわけか12月の今も編集部までの6kmほどの道のりを週に数回はバイクで往き来している。帰りが深夜になると、家に着く頃には指先がすっかりかじかんでしまうけれど、そういうことも含めて“新しく経験できる”ことの嬉しさが上回っているようだ。
少しずつ運転にも慣れてきて、この間は初めて自分の意志で広報車両を借りた。写真のスズキ「GSX-S125 ABS」である。小さいけれどGSX-Sシリーズのイメージは踏襲されていて、何よりMotoGPカラーのデザインに遊び心があって気に入った。最近のスズキ、デザインもイケてるのである!
排気量は小さいけれど、さすがはスズキ。少しも手を抜いていないことは私でもわかる。経験が無いに等しい私にバイクを語る資格は本当はないのだけれど、XRと比較してオフロードバイクとロードバイクがこんなにも違うものなのだということを実感した。
GSX-S125は排気量で言えばXRの半分。でも車体はXRよりもしっかりしている。XRは車体のかなり前に座って腕を張り気味にポジションを取るが、GSX-S125は気持ち後ろめに座る。コーナリングでバイクが自然に倒れて自然に起き上がる、GSX-S125の、バイクが人間をリードしていってくれる感じがとても気持ちよかった。これで250ccのモデルが出たら、買ってしまうかもしれない。
クルマとバイクの雑誌を手がけていながら、これまでの13年、バイクは完全にさぼってきた。ペーパードライバーからこの雑誌を始めたので、クルマとバイクの両方は肩の荷が重かったというのが正直なところ。クルマだって13年前は道路に出るのも心臓ばくばく、首都高を走ることすらできなかった。クルマ以上に身体能力の問われるバイクを今から始めるのは遅きに失した感があるけれど、頑張りすぎずゆるゆると経験を増やしていけたらいいなぁと思っている。
今日はちょっとうまく曲がれたな、昨日よりシフトダウンが上手にできたな、そんな風に日常生活の中に小さなときめきや、ささやかな向上心が持てるなんて、とても幸せなことのはず。今年、2018年はどんなクルマやバイクとの出会いが待っているだろう。
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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。
text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。