覆面パトカーにはどのような車種が多いのか?その見分け方は?

パトカー クラウン

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高速道路や幹線道路を気分良く走っていると後ろから迫ってくる普通のセダン。しかし瞬く間に赤灯を点滅させハイビームで照らされればメガホンで「はーい、運転手さん!左に寄せてくださいねー!」という声にハッと我に返る…そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな油断大敵覆面車にスポットを当てます。
Chapter
カッコイイのか悪いのか、わからない!?
ド定番、スカイラインはまだまだ現役
最近はこういう覆面車も幅をきかせてます
300馬力超え!隠れた瞬足、マークXの覆面車
続々導入、増殖の一途、レガシィの覆面車
では、覆面パトカーを見分けてみましょう

カッコイイのか悪いのか、わからない!?

個人的に刑事ドラマ好きなので覆面車を「格好いい」と思う心理はあるんですよね。普段通りの普通のクルマでありながら、時に緊急時には猛スピードで犯人を検挙に向かう…まあ、演じている俳優さんが格好いいから、という要素は多分にありつつ、でも、覆面車のテレビドラマに於ける活躍は、やっぱりカッコイイと思ってしまいますよね。クラウンやセドリックばかりではなく、あぶない刑事のようにレパードやセフィーロなどもあったりして、スタイリッシュな覆面車がドラマでは活躍しました。

が・・・。実際はそうじゃないですね。実際に道路を走るドライバーとしての心理としては、やはりどこかに潜んでこちらを狙っているのではないか…、べつになにもやましいことはしていないのになにか付け狙われているのではないか、という心理にどうしてもなってしまう。警察もそれが狙いなんですよね。それがいわゆる「抑止力」になると。筆者は小心者ですからその抑止力にモロ反応して、そして抑止されているタイプのドライバーの一人です。

以前はクラウンやセドリック、スカイラインなどが多かった覆面車ですが、最近ではその限りでもないようです。以前クラウンやセドリックを選択されていたのも、壊れにくい、目立たない、またメーカーが専用に仕立ててくれるなどの理由があったそうですが、壊れにくい、目立たないに関してはほかのクルマでも代用できるようになりましたし、なにより高性能な車種を選択したほうがパトカーとしては優秀なはず。

今回は、いくつかの例を取り上げて、そんな覆面パトカーのあれこれを見てみます。

クラウンやスカイライン…なぜ覆面パトカーにはセダンが多いのか?
パトカー仕様はどこまで許されるのか?ドラマや映画の劇中車はどうしてる?

ド定番、スカイラインはまだまだ現役

スカイラインで言うと高速隊では32GTRが幅をきかせている時期が長くあり、その後もスカイラインは覆面パトカーの定番として君臨している感があります。

特にV35型スカイラインはその導入台数も多く、今もってまだまだ現役の覆面車でありつづけています。グレードはどうやら250GTが多いようですが、やはり専用にチューニングを施されているものと思われます。(画像は300GT)

地味なデザインで走りがいい、容疑者を後席に乗せるにも十分なスペースがあるセダン、しかもそれなりに価格も高すぎないという様々なバランスをもってこのクルマが採用されている理由が見えてくるような気がしますよね。

最近はこういう覆面車も幅をきかせてます

ティアナの覆面車、けっこう見かけますね。やはり地味なデザインのセダンということで選ばれるのでしょう。でもちょっとモダンなデザインでそれの黒塗りのパトカーということで、ちょっとカッコイイなと思ってしまったりも。

グレードはどうやら3.5リッターエンジン搭載車のようです。さすがに2.3や2.5リッターでは力不足かもしれません。このクルマ3.5でもお値段は安めの設定ですからさらに好都合かも。

今までの覆面パトカーは後輪駆動が多かったように思いますが、このクルマはFF、前輪駆動です。これはやはり前輪駆動でも十分な動力性能や運動性能を持っている、という判断がなされてのものなのでしょう。でも、FFだとスピンターンしてテールアウトさせながら犯人を追いかけられませんね…ま、ドラマの世界の話ですが。

300馬力超え!隠れた瞬足、マークXの覆面車

マークXの3.5リッター仕様は300馬力オーバー。まさに隠れた瞬足と呼ぶにふさわしい存在ですよね。ということで、そこに目をつけない警察であろうはずもなく、やっぱりマークXの3.5リッター仕様の覆面車も現れ始めました。

これ、同じ300馬力オーバーでも、比較的安い、というのも大きいと思います。一般仕様としてマークXの3.5は400万円前後ですが、この価格で買える300馬力クラスは他にちょっとなかったりします。車重も比較的軽量です。

やはりパトカーというのはセダン型を優先して選択しているようです。となると、セダン人気がガタ落ちの日本では車種選定すらままならない、という状況なのかもしれませんよね。もしかすると今後、セダンではない覆面車やパトカーも増えてくるのかも…。注意が必要です。

続々導入、増殖の一途、レガシィの覆面車

白黒のパトカーにレガシィが選定され、覆面車にも同様にレガシィの姿を多数見かけるようになりましたよね。考えてみればスバルのシンメトリカルAWDにハイパワーターボエンジンの組み合わせ、しかも地味なセダンと来れば、レガシィB4は覆面車としてちょっとこれ以外にない選択だったかもしれません。

これも警察内部の基準が変わったために導入に踏み切れるようになったといいます。

雨の高速道路上での取締や事故処理、また雪国ではまたとない走行性能で活躍するであろうレガシィのパトカー。いずれにせよ、走行性能と覆面パトカーの要求する地味さを両立しているクルマが選択できるようになって、なによりでございます。

では、覆面パトカーを見分けてみましょう

まず、わかりやすいところではホイール。高級車なのに、上品なセダンなのに、鉄ホイールだったりするとまず筆者は「あれれ…」と思いますね。でもこれ、最近はアルミホイールを履いている覆面パトカーも多いのであまり使える識別ポイントではなくなりつつあります。

次に、アンテナ。今時ナビやTVチューナーのアンテナさえ内蔵式やガラス貼り付けタイプが主流なのに、リアウインドウにアンテナを立てているというのは完全に「怪しい」です。またTLアンテナと呼ばれる、かつての自動車電話のタイプのアンテナ。これを立てている覆面車、非常に多いです。今時ヤン●ーくらいしか使っていないこのTLアンテナ。クラウン、スカイライン、レガシィ、マークXなどに立ててあったら要注意。

また、高速隊などを識別するポイントとしては、「挙動不審」。警察なのになんで「挙動不審」なのか…とお思いの皆様もいらっしゃるかと思いますが、なんせこの人たちは違反車をつけ狙っていますから、ほかのクルマとは妙にペースが異なっていたり、意味なく車線変更したりと、見ているとけっこう独特の動きをしますよね。そして筆者の場合ほぼ百発百中で高速隊の覆面は見抜くことができます。それくらい、彼ら「キョドって」ます。


最近の覆面パトカーのあれこれを書かせていただきました。自動車の運転で警察に捕まるのなんてじつに悔しいですよね。しかも身分を隠す覆面車がその相手だったりすると、してやられた!と本当に虚しいものがあります。もちろん、交通法規を守って、安全運転をしていただくのが基本中の基本、なのですが、巧みに立ち回る覆面車を見抜いて涼しい顔してやり過ごせるようになるとちょっと気分いいかもしれませんね。

※法律を守り、安全な運転を心がけましょう!
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