29万kmを2万kmに改ざんした会社役員ら逮捕!走行距離改ざん車や事故車を見分ける方法とは?

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以前、中古車の走行距離表示を改ざんして販売した事件がありました。走行距離「29万km」のワゴン車を「2万km」に改ざんしてインターネットオークションで50万円で売却したそうです。結果、詐欺と不正競争防止法違反の疑いで逮捕されましたが、実際の走行距離なら約22万円の査定額だったそうです。中古車購入の際、こうしたトラブルに巻き込まれないためには何に気を付ければ良いのでしょうか?
Chapter
現車を見ないで買える故のトラブル
車検証や記録簿をチェック!
車内の残置ステッカー類をチェック!
高額の取引ゆえに慎重に

現車を見ないで買える故のトラブル

現在ではインターネットオークションでの売買が盛んで、現車を確認せずに購入するケースが増えています。それ故に、届いてから「なんだこれは?!」というトラブルも増えているそうです。

20万km以上走っている過走行車なら、現車確認で走行距離が2万kmではないことが各部のヤレ具合から分かるはずです。しかし、ネットの写真だけでは、プロでも判断ができないと言います。

まず、走行距離改ざん車両についての注意ですが、これに関しては2つのケースが想定できます。

1.事故や故障によるメーター交換等
2.意図的な改ざん(メーター戻し)

中古車で意外に多いのが、1番目です。出品者がメーカー交換ありという事実を伝えていれば何の問題はありません。メーター交換前で~km、現在のメーターで~km、ということを購入前に把握できれば良いのです。オートオークション会場に出る車両には、こうしたケースの場合、かならず出品票に記載があるものです。

ただし、そのクルマが人手に渡り、ネットオークション等に出品する際にその事実を隠してしまうと、次の購入者は知りえない情報になってしまいます。これは意図的改ざんと同様です。「事故歴・修復歴」に関しても同じ事がいえます。

では、どういった点をチェックすれば見分ける事ができるのでしょうか。

車検証や記録簿をチェック!

普通車・軽自動車ともに現在では車検の際、車検証に走行距離が記載されます。そこに記載されている走行距離が動かぬ証拠となりますので、メーターに表示される走行距離と照合してみましょう。もしもメーターの走行距離が少なければ、改ざん車とみて間違いないでしょう。

また、記録簿や整備手帳が残っていれば、それらをチェックするのもポイントです。整備したディーラーやショップで点検を行った際の走行距離の記載が必ずあるハズです。数年前の記録でも、距離数、年月日をもとに、おおよその走行距離を推測することが可能です。

車内の残置ステッカー類をチェック!

しかし、悪意ある出品者であれば、こうした証拠はあえて提出しない事も考えられます。

そこでチェックしたいのが、「オイル交換ステッカー」です。必ず貼ってあるとは言い切れませんが、もし残っていれば、ここにも必ず走行距離と交換日が記載されています。

またエンジンにタイミングベルトを使っている過走行車であれば、「タイミングベルト交換ステッカー」が手がかりになるかもしれません。タイミングベルトは、メーカー、車種限らず、ほぼ10万km以内で交換するものなので、ステッカーが残っていれば、最低でも5万km多ければ10万km以上、走行していることになります。

こうした物的証拠から確認していく、というのは有効といえます。

高額の取引ゆえに慎重に

前述したポイントは、ネットオークション、あるいは個人売買でクルマを購入する際の注意点ともいえます。購入前に出品者とマメに連絡を取り、疑問点は遠慮なく聞くことがトラブル回避につながります。購入の意志があるのであれば、うっとおしいと思われるくらいに質問してもよいと思います。

出品者も積極的に質問する方に対しては「真剣に購入の意志がある」と感ずるものですから。そこでしっかりと情報を開示してもらう。これに尽きると思います。もちろん、現車を確認できればそれに越したことはありませんが。

クルマは高額の取り引きですし、なにより命を乗せるもの。どうか慎重に、そして気持ち良い取り引きを心がけてくださいね。
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