ドライブレコーダーを後方にも付けたほうがいい理由とは?

ドライブレコーダー

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年々、販売台数が増えているドライブレコーダー。市場調査、消費者調査でも販売台数だけでなく、前・後方を映し出す前後カメラ、360°全方位型などの高価格帯ドライブレコーダーが急伸している。ドライブレコーダーを後方にも装着した方がいい理由とは?

文・塚田 勝弘
Chapter
前後カメラ搭載モデルは1%から18%に拡大
2万円以上の高価格帯も人気上昇中
リヤ用ドライブレコーダーの利点は?
ドライブレコーダー選びで基準にしたい項目は?

前後カメラ搭載モデルは1%から18%に拡大

2019年3月28日、GfKジャパンが「2018年 ドライブレコーダーの販売動向」を発表した。同社の発表によると、2018年のドライブレコーダー販売台数は前年比28%増の139万台で、前後カメラ搭載モデルの数量構成比は、前年の1%から18%に拡大したという。

また、前後カメラ搭載モデルや運転支援機能搭載モデルなどの高価格帯のドライブレコーダーが拡大したことにより、ドライブレコーダー全体の税抜き平均価格は、前年から12%上昇して15,700円となったそう。その結果、金額前年比は44%増に達したとしている。

前後カメラ対応型が増えたことで、高価格帯のドライブレコーダーが年々売れている背景には、2017年6月に起きた東名高速道路でのあおり運転による事故(事件)の影響が大きく、あの悲惨な事故(事件)以降半年くらいの間、ドライブレコーダーが品薄状態になったのは記憶に新しい。

2万円以上の高価格帯も人気上昇中

筆者が複数のドライブレコーダーのメーカーに聞いたところ、現在は品薄状態を解消し、5000円以下の廉価モデルから2万5000円〜3万円超の高級モデルまで、ニーズに合わせて好調なのは、先述した販売台数増からも明らかだ。

コムテックとドライブレコーダーのシェアで1、2位を競うJVCケンウッドの広報部に聞いてみたところ、「当社でも、後方からの衝突事故やあおり運転への対応を目的とされるユーザーの増加に伴い、単独型もカーナビ連携型も前後ドライブレコーダーが非常に好評を得ています」とのこと。

リヤ用ドライブレコーダーの利点は?

さて、これからドライブレコーダーを購入する人、さらにいち早く購入した人でも注目を集めているのが後方を映し出すドライブレコーダーで、前後に装着することで、後方からの衝突事故やあおり運転などにも対応。ステッカーと併せて装着すれば、あおり運転の抑止にもなるかもしれない。さらに、カーメイトなどがリリースしている全方位対応型も注目を集めている。

じつは、以前からドライブレコーダーの映像(画像)は、「即、裁判で有利になるとはいえない」というのは常識だった。しかし、映像が鮮明になり、証拠能力が高まるにつれ、ドライブレコーダーの映像を元にした判例も出ているし、今後増える可能性は大きいだろう。ほかにも、損保会社が「ドライブレコーダー特約」を設定し、万一の事故に素早く保険会社が対応したり、示談などに役立てたりしている。

ドライブレコーダー選びで基準にしたい項目は?

ドライブレコーダーの選び方で大切なのは、まずは映像の鮮明さで、フルHHやHDなど解像度をチェック。さらに、レンズの画角、明るさ(F値)をはじめ、LED信号への対応(現在ではかなり対応している機種が増えているが)、1秒で何コマ撮影できるか(フレームレート)も確認したいところ。

さらに、衝突などの強い衝撃で電源であるシガーソケットなどが外れた(電源が喪失)時のバックアップ機能があるか、夜間はもちろん、明暗のコントラストがある状況下(トンネル内やトンネルの出入り口)でもナンバープレートが映るかなどがポイントになりそう。

ほかにも付加価値として、ナビゲーション連携やスマホ連携、駐車時の監視機能、運転支援(前走車接近やふらつき・はみ出し、進入禁止)などある。大手メーカーのドライブレコーダーは、自動車メーカーのオプションとしても採用されることが多く、初めて購入する際や迷った時には大手メーカーを選ぶのが無難かもしれない。

なお、ドライブレコーダーの装着は、道路運送車両の保安基準に則って装着しないと車検に通らない可能性があるし、万一の事故時に凶器となって乗員にぶつかってくる可能性もある。
余談だが、3点式シートベルトを発明して無償公開するなど、安全性能に徹底的にこだわるボルボでは、日本に純正ドライブレコーダーのオプション(アクセサリー)を導入する際、安全を確認するため、衝突試験を行うようにボルボのスウェーデン本社から日本法人に指示があったそうだ。
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