半世紀の歴史を持つハイラックス

純粋なワークホースとして生まれたハイラックス

初代ハイラックス

初代ハイラックス

ハイラックスが登場したのは、高度成長期真っ最中の1968年。当時販売されていた「ブリスカ」「ライトスタウト」というボンネットトラックの後継モデルとして新たなモデル名を冠して登場しました。ハイラックスとは、「高級な」「より優れた」という意味のハイと、「贅沢な」「豪華な」という意味のラグジュアリーを合わせた造語なんだとか。

いま見てもスタイリッシュでスマートなデザインの初代ハイラックスは、前期モデルは1.5ℓ、後期モデルは1.6ℓの直4エンジンを搭載していました。

1972年の2代目では、1.6ℓエンジンに加えて2ℓも追加。これは「ハイウェイ」というグレードに搭載され、きたる高速化に対応したものとなりました。ただし、この2ℓエンジンは当時問題化していた環境汚染の波におされて、1975年に規制をクリアできず廃止になっています。

3代目ハイラックス

3代目ハイラックス

ピックアップトラックと呼ばれるようになったのは、1978年に登場した3代目から。元々ピックアップトラックの定義は曖昧ですが、キャビンと荷台が一体化されたクルマ、というのが一般的。そういう意味ではハイラックスはボンネットトラックなのですが、アメリカからの影響もあって、ハイラックスはピックアップトラックと呼ばれるようになったのです。

この3代目はトヨタが「アメリカのようにトラックをRVとして使おう」という提案が盛んに打ち出され、色もイエローなど商用車らしからぬものが設定されました。

このモデルのトピックは、フロントサスペンションがダブルウイッシュボーン式コイルスプリングからダブルウイッシュボーン式トーションバースプリングに変更されたこと。フロントのトラベル量がさらに確保されています。

またデビューから1年後の1979年には、ハイラックス初の4WD車が追加。さらに同じタイミングで2.2ℓのディーゼルエンジンが、2WDのみに設定されました。現在も続くラインナップがここで確立されたのです。

RV化が進んだ80年代

4代目ハイラックス

4代目ハイラックス

1980年代は、日本が4WDブームに沸いた時期でした。好景気からスキーなどのアウトドアレジャーが盛んになり、これに合わせて様々な4WD車の需要が右肩上がりとなっていきました。1983年に登場した4代目ハイラックスは、3代目からの正常進化というよりは、人気の高かった「ダットサントラック」を追従したようなデザインとなりました。

またライバルにはないアピールポイントとして、1.6ℓと1.8ℓのガソリンエンジン、2.2ℓと2.4ℓディーゼルエンジンという計4タイプのパワーユニットを設定していました。ボディはシングルキャブに加えて、初のダブルキャブを発売。

さらに1984年には、シングルキャブにFRPトップを被せたステーションワゴン「ハイラックス・サーブ」をバリエーションとしてデビューさせています。このサーフこそが、日本のSUVの源流となったのです。

5代目ハイラックス

5代目ハイラックス

4WDブームの上昇気流に乗ったハイラックスは、1988年の5代目モデルで一気に開花します。

4WD車と2WD車の外観を差別化し、2WD車は商用車的に、4WDはRV車としてのグレード感を演出。またエンジンも4WD車には2ℓガソリンと2.4ℓディーゼルを、2WDには1.8ℓガソリンと2.4ℓディーゼルエンジンを搭載して差別化しています。

外観が洗練されたことに加えて、インパネのデザインも乗用車ライクなものを採用して、RVとしての価値観を高めていました。

ちなみにハイラックスは北米をはじめとする海外に「4ランナー」の名前で輸出していましたが、この代でハイラックスのシャシーを使った大型ピックアップトラック「T100」を北米で発売。このT100は、現在アメリカで大人気の「タンドラ」の源流となったモデルです。

7代目ハイラックス

7代目ハイラックス

しかし90年代も後半になると4WD車の需要が徐々に落ち始めました。1997年に登場した7代目は、4WDをさらにRV化したスタイリングで登場。

オーバーフェンダーを装着したモデルの登場や、メーカー純正とも言えるTRDのカスタマイズ車を発表したりと話題性は十分でしたが、国内需要がどんどん減っていき、2004年には日本での販売が一時終了となってしまいます。

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