服のサイズを合わせるようなスマートさとカッコ良さ

アヘッド 服のサイズを合わせるような スマートさとカッコ良さ

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ミドルクラスを牽引しているカワサキが満を持して発表した新型「ニンジャ250」。前作との共通項は並列2気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツモデルという基本コンセプトのみ。エクステリアデザインから装備まであらゆる面が改良されている。

text:横田和彦 [aheadアーカイブス vol.123 2013年2月号]
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服のサイズを合わせるような スマートさとカッコ良さ

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2006年から規制値が引き上げられた排ガス規制により250ccクラスからスポーツモデルが次々と姿を消していった。そんな中、カワサキが2007年に発表したニンジャ250Rはクラス唯一のフルカウルスポーツモデルとして多くのライダーに愛されてきた。

近年再びこのクラスのスポーツモデル人気が盛り上がってきたのはニンジャ250Rの影響が少なからずあったはず。カワサキはそれを自負し、先駆者としてのプライドを持って新型のニンジャを送り出してきたのだ。

事前にネットに出回った画像では上位機種と見間違うほどの存在感があったので期待に胸を膨らまして試乗会場で実車と対面。予想通り、いやそれ以上に「超」カッコいい。しかし懸念があった。スペックでは僅かに車重が増えていたのだ。乗り味が落ちていたらカッコだけのモデルチェンジになってしまうのではないかと心配したが、その不安は杞憂に終わった。

走り出した瞬間から明確な違いが感じられる。エンジンからは余計な微振動が消え、回転が滑らかになっている。レスポンスの良さにも磨きがかかり、車体をしなやかに加速させていく。コーナーでは剛性の上がったフレームと動きの良くなったサスペンションの相乗効果で、ブレーキングから立ち上がりまでひとクラス上と思えるほどの安定性だ。

試乗コースは路面が荒れたところもあったが、前モデルの250Rよりも怖さを感じずに自分のペースで走ることができた。
不安なく走れるもう一つの理由として「適度な車格とパワー感」が挙げられる。大型バイクで走ると少なからず緊張感が伴う。また上手くなりたいと練習するにしても、恐怖感から一歩を踏み出しにくい。しかしこのニンジャ250は違う。

適度な車格からはリアルな一体感が得られ、過大すぎないパワーは積極的にアクセル操作するなどのチャレンジをさせてくれる。自分がコントロールしている感覚が得られるのだ。

無理をして大型のバイクに恐る恐る乗せられているよりもこのニンジャ250を颯爽と乗りこなす方が断然スマートでライディングフォームも美しく見える。しかも乗るバイクのスタイルが良いとくれば言うことはない。新型ニンジャ250は貴女が主人公になれる可能性を秘めている。

●カワサキ ニンジャ250
車両本体価格
¥538,000(Ninja250)
¥553,000(Ninja250 Special Edition)
¥603,000(Ninja250 ABS Special Edition)
最高出力:31ps/11,000rpm 
車両重量:172㎏(ABS装着車174㎏)
■カワサキモータースジャパンお客様相談室 
TEL:0120(400819)
www.kawasaki-motors.com

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text:横田和彦/Kazuhiko Yokota
1968年生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターオーバーまで数多くのバイクやサイドカーを乗り継ぐ。現在はさまざまな2輪媒体で執筆するフリーライターとして活動中。大のスポーツライディング好きで、KTM390CUPなどの草レース参戦も楽しんでいる。
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