「横浜の生命線」建設中 ~横浜環状「北線」「北西線」

「横浜の生命線」建設中 ~横浜環状「北線」「北西線」

アヘッド ほくせいせん

でも、ときどき、急に閉じていた目を見開かされたように、新しい建物が建っているのに気付いたり、新しい道路が開通していて驚いたり、ということがある。実に不思議な感覚だ。自分の知らないところで物事は着々と進行しているのだと実感する。

第三京浜道路の港北インターチェンジ周辺で行われている工事もそんな感覚をもったひとつ。最近では港北インターチェンジ近くを走っていると、第三京浜と同じ高さに、建設中の新しい道路が見える。

これは平成28年度完成予定の「横浜環状北線」で、首都高横羽線の生麦ジャンクションと第三京浜の港北ジャンクションを繋ぐ自動車専用道路。北線が開通すると、新横浜と、羽田空港、東京湾アクアラインへの行き来がスムーズになる上、横浜都心部の渋滞緩和が期待されている。

加えて、昨年11月に着工式が行われたのが、「横浜環状北西線」だ。こちらは、第三京浜の港北インターチェンジと東名高速道路の横浜青葉インターチェンジを結ぶ自動車専用道路で、平成33年度までの完成を目指して、工事が進められている。

北西線が完成すると、東名高速と横浜港が直結されること、大規模災害発生時の輸送ルートが多重化されること、現在交通が集中している保土ヶ谷バイパスの混雑緩和と大気環境が改善されることなどが見込まれている。

何より、「北線」「北西線」の2つの道路が開通すれば、横浜市北西部と横浜都心・湾岸エリアを結ぶ所要時間は約20〜60分も短縮されると予測されており、「横浜の生命線」になると言われるほど、期待の大きい自動車専用道路なのだ。

北西線は横浜市と首都高の共同事業で建設が進められており、構想段階から「PI(パブリックインボルブメント)」という手法が取り入れられたことでも注目されている。これは計画の初期段階から地域の方々に情報提供を行いつつ、広く意見を募るもので、最終的なルートや構造を決めるにあたっては、それら地域の人々の意見も反映されている。

北線では約7割、北西線では約6割が、家屋の移転や周辺環境への影響が比較的少ないトンネル構造となっており、その大部分がシールド工法によって造られる。私たちの知らない間に、トンネルは着々と掘り進められるのである。

完成までにはまだ時間があるが、ある日突然、目の前に出入り口やジャンクションが現れたりして、びっくりするかも知れない。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。

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