ノンペイントのおしゃれ感 ~新型カングー "アクティフ"

ノンペイントのおしゃれ感 ~新型カングー "アクティフ"

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●KANGOO ACTIF
車両本体価格:¥2,148,000 総排気量:1,598cc 最高出力:78kW(105ps)/5,750rpm
最大トルク:148Nm(15.1kgm)/3,750rpm 問い合わせ:ルノー・コール 0120(676)365


でも実はこのマイナーチェンジでさらに興味深いのは、これまでワングレードしかなかったラインアップが2グレードになったこと。新しく加わったのは「アクティフ」というグレード。フランス語で“活気のある”、“活発な”という意味だ。なんと「アクティフ」は塗装されていない黒のまんまのバンパーが採用されている。

今、日本のミニバンはボディと同じ色のバンパーが付いているのが普通。だから「アクティフ」の顔はとても個性的。そして不思議なことに、この黒い顔が、かえってとてもおしゃれに感じられるのだ。

「カングーは日本では2002年に発売されました。2009年のフルモデルチェンジで一回り大きくなり、5人乗りのミニバンとしても使えるようになって、新しいお客さんが買ってくださるようになりました。

一方、それまでの“道具感”がなくなって残念という声もあったんです。カングー・ジャンボリーには毎年数百台ものカングーが集まりますが、オーナーの方々と直接話をしたり、実際の使われ方を見ていると、皆さん何かしら手を入れたりして、自由な発想でカングーというクルマを楽しんでらっしゃることがよく分かります。

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今回の『アクティフ』と同じ考え方の限定車『オーセンティック』があっという間に売れてしまったことなどからも、『アクティフ』というグレードがお客様から求められていることを実感しました」とルノー・ジャポン マーケティング部のフレデリック・ブレン氏は語る。

ここで言う“道具感”とは、恐らく私たち日本人が感じる「フランスらしさ」であり、「フランスらしいおしゃれ感」と無縁ではないと私は思う。

日常生活に存在するごく当たり前な、ささいな“モノ”も、自分のスタイルの中に上手に取り込んで、おしゃれに使いこなす。そんな彼の国の人たちへの憧れと通じるものが、この「アクティフ」にはある。

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ブレン氏によると、フランスでも日本でも、黒バンパーのカングーに乗る人の中には、シルバーのホイールキャップを外してしまう人もいるらしい。なるほどなぁと感心する。そういうこだわり方ができるのも「アクティフ」というクルマの魅力的なところだ。

バンパーのおかげで、ちょっとくらいぶつけたって大丈夫、と強気に元気に“道具”を使い倒せる(気になる)のも、生真面目な日本人である私にはうれしい点。塗装していない黒バンパーがあるというだけでこんなにも気持ちが変わるなんて「アクティフ」って、面白い。

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▶︎後席シートはフランス人が座っても余裕のある広さを確保。

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▶︎インテリアはシンプルに徹しており、それが“道具感”を大事にするフランス車らしい。

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▶︎日に300回もそれを操作するフランスの郵便屋さんの要望に応えて開発されたというサイドブレーキは、使いやすさと耐久性を兼ね備えたL字型。

▶︎フロント/リアバンパーと合わせて、ドアノブやミラーもノンペイント仕様になっている。

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KANGOO ZEN
こちらは従来と同じで、ボディーと同色のバンパーだ。グレード名の「ZEN(ゼン)」は落ち着いたという意味。その名の通り、黒いバンパーの「アクティフ」と比べるとすっきりスマートな印象だ。価格は¥2,348,000

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。

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