今更聞けないブレーキのポットって何ですか?
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
車には、走るためのアクセル、止まるためのブレーキがあります。そのブレーキの解説に、しばしばシングルポットや4ポットという表現を見かけます。このポットとは、何を表し、どんな役割をしているのでしょうか?
- Chapter
- 自動車のブレーキとは
- ディスクブレーキの主要構成部品
- ブレーキポットとは?
自動車のブレーキとは
ブレーキは、動いている車両の速度を落とし、最終的に静止させるための装置のことです。
自動車のブレーキには、大きく2つのタイプに分けることができます。ディスクブレーキとドラムブレーキです。
ディスクブレーキとは、文字通りディスクローターと呼ばれるタイヤとともに回転している円盤状のパーツをブレーキパッドで挟み込むことで制動力を発生させるもの。
ドラムブレーキは、円筒状のドラムの内側に制輪子(ブレーキシュー)を押し付けて制動力を発生させます。このドラムブレーキは、低コストなことがメリットですが、放熱性が悪いというデメリットがあるため、多くは軽量なコンパクトカーや軽自動車の後輪に使われます。
自動車のブレーキには、大きく2つのタイプに分けることができます。ディスクブレーキとドラムブレーキです。
ディスクブレーキとは、文字通りディスクローターと呼ばれるタイヤとともに回転している円盤状のパーツをブレーキパッドで挟み込むことで制動力を発生させるもの。
ドラムブレーキは、円筒状のドラムの内側に制輪子(ブレーキシュー)を押し付けて制動力を発生させます。このドラムブレーキは、低コストなことがメリットですが、放熱性が悪いというデメリットがあるため、多くは軽量なコンパクトカーや軽自動車の後輪に使われます。
ディスクブレーキの主要構成部品
ディスクブレーキはおもに、ディスクローター、ブレーキキャリパー、ブレーキパッド、キャリパーピストン、マスターシリンダーといったパーツで構成されています。
ドライバーがブレーキペダルを踏むことによって発生した油圧がブレーキキャリパー側に伝えられると、キャリパーのなかのブレーキパッドがディスクローターを挟み込み制動力を発生します。
このとき、ブレーキパッドをディスクローターに押し付けるパーツがキャリパーピストンです。
ドライバーがブレーキペダルを踏むことによって発生した油圧がブレーキキャリパー側に伝えられると、キャリパーのなかのブレーキパッドがディスクローターを挟み込み制動力を発生します。
このとき、ブレーキパッドをディスクローターに押し付けるパーツがキャリパーピストンです。
ブレーキポットとは?
キャリパーピストンは、キャリパーのなかに組み込まれている円筒状のパーツのことで、ブレーキペダルを踏み込むことによって発生した油圧によって押し出されます。
そうすると、キャリパーピストンの内側にセットされたブレーキパッドが、ディスクローターに押し付けられます。これが制動力が発生する仕組みです。
このピストンの数を表したものが、ポット(pot)です。よくポッドと呼ばれたりもしていますが、正確にはポットとなります。
キャリパーピストンがなければ、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けることもできなくなるので、ディスクブレーキ構成部品のなかでも、かなり重要な部品です。
通常、多くの市販車はシングルポットの片押し式キャリパーを使っていますが、より安定した制動力が要求されるスポーツタイプの車両では、両側からキャリパーピストンがパッドを挟み込む、対向ピストン式の2ポットや4ポットが使われています。
ちなみにシングルポットは、キャリパーの片側にだけピストンを持っているものですが、フローティング機構によってディスクローターを挟み込むように設計されています。
また4ポットよりも6ポット、6ポットよりも8ポットのほうが性能アップにつながるように思えますが、これにはディスクローターの直径、ブレーキシステム自体の重量、さらにはディスクローターを挟み込む力の配分、パッドの材質といった事柄が関係するので、一概にピストン(ポット)数が多ければ高性能とならないあたりがブレーキの難しいところです。
ブレーキは非常に重要な保安部品です。日頃から、点検を怠らずに、楽しいドライブを楽しみましょう。
そうすると、キャリパーピストンの内側にセットされたブレーキパッドが、ディスクローターに押し付けられます。これが制動力が発生する仕組みです。
このピストンの数を表したものが、ポット(pot)です。よくポッドと呼ばれたりもしていますが、正確にはポットとなります。
キャリパーピストンがなければ、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けることもできなくなるので、ディスクブレーキ構成部品のなかでも、かなり重要な部品です。
通常、多くの市販車はシングルポットの片押し式キャリパーを使っていますが、より安定した制動力が要求されるスポーツタイプの車両では、両側からキャリパーピストンがパッドを挟み込む、対向ピストン式の2ポットや4ポットが使われています。
ちなみにシングルポットは、キャリパーの片側にだけピストンを持っているものですが、フローティング機構によってディスクローターを挟み込むように設計されています。
また4ポットよりも6ポット、6ポットよりも8ポットのほうが性能アップにつながるように思えますが、これにはディスクローターの直径、ブレーキシステム自体の重量、さらにはディスクローターを挟み込む力の配分、パッドの材質といった事柄が関係するので、一概にピストン(ポット)数が多ければ高性能とならないあたりがブレーキの難しいところです。
ブレーキは非常に重要な保安部品です。日頃から、点検を怠らずに、楽しいドライブを楽しみましょう。