日産 デュアリス(J10/j10E型)とはどんなクルマ?現在中古で販売はされている?

日産 デュアリス

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今回は日産 デュアリスとはどんなクルマだったのか、基本情報から現在販売されている中古車購入のポイントまでご紹介していきます。

屈強な足回りと聡明な走りを予感させる美しいシルエットが印象的で、人気があった日産 デュアリス。ヨーロッパでも絶賛された走行性能と都会の風景にも馴染む洗練されたデザインがとても魅力的でした。

現在は生産が終了しているデュアリスですが、デュアリスとは日本とオーストラリアで販売する際の名前であり、英国市場ではキャシュカイ(Nissan Qashqai)として、現在は2代目が販売されています。そんなキャシュカイについても併せて紹介していきます。
Chapter
日産 デュアリスとはどんなクルマ?
日産 デュアリスのインテリア(内装)は?
日産 デュアリスの安全性能について
日産 デュアリスの燃費性能は?
日産 デュリアスのおすすめカスタムは?
日産 デュアリスと日産 キャシュカイ(Nissan Qashqai)の違い
日産 キャシュカイ(Nissan Qashqai)の性能は?
日産 デュアリスの中古価格と購入時のポイントは?

日産 デュアリスとはどんなクルマ?

日産 デュアリスは、北欧のアイスバーンやドイツのアウトバーン、ロンドン市街地の石畳など、ヨーロッパのさまざまな道で走行性能を鍛え上げたミドルクラスのクロスオーバーSUVです。

日本での販売は、2007年から2014年。ヨーロッパでは、キャッシュカイ(Nissan Qashqai)の名前で販売されました。車体サイズは全長4,315mm、全幅1,780mm、全高1,615mm。発売当時の新車価格は、195.3万円からでした。

エンジンは2.0LのMR20DE型エンジンを搭載しています。このエンジンのシリンダーヘッドとシリンダーブロックにはアルミ合金が使われており、軽量で低摩擦なことが特徴です。これにより動力の効率を上げ、高性能化と燃費の向上を実現しました。またエンジンパーツの軽量化によるレスポンスのよさも長所の一つです。

トランスミッションはエクストロニックCVT-M6を採用しています。通常時はCVTを常に最適な変速比へ滑らかに調整し、スポーティーな走りを楽しみたい時は6速マニュアルモードを選択することができます。

デュアリスに使用されているフラットブレードワイパーはゴムのみの交換ができない特殊な仕様になっています。ワイパー交換の際には、社外のワイパーでは代用できませんので注意しましょう。

日産 デュアリスのインテリア(内装)は?

デュアリスのシート調整は前後とリクライニングだけでなく、リフト調整にも対応しているので、最適な高さに合わせることができます。もちろんハンドルの上下、角度調整も可能です。

操作系はドライバーを囲むように並べられており、運転に集中できる設計になっています。シフトレバーのすぐ上にはエアコンやオーディオが操作できるセンターコンソール、インパネ上部には運転中の確認が多いナビや各種メーターが横並びに配置されています。最上部に配置されたナビは運転中の視線の移動を最小限に抑えることができます。

スピードメーターとタコメーターの間には、3.6インチの車両情報ディスプレイが設置されています。ここには瞬間燃費や航続可能距離、オイル交換時期などといった情報を表示してくれます。

また、デュアリスは乗った全ての人が快適に過ごせるように、エアコン左右独立温度調整機能を装備。左右の吹き出し口で別々の温度設定が可能なこの機能があれば、温度設定に対して運転者と同乗者お互いに気を使う必要がありません。

日産 デュアリスの安全性能について

続いてデュアリスの安全性能や安全装備に注目していきます。ブレーキロックを防ぐABSは電子制御制動力配分システムであるEBD、そしてブレーキアシストとも連動しています。これにより乗員数に応じて制動力を4輪それぞれに最適に分配することが可能です。

また、横滑り防止装置であるVDCも用意されています。各種センサーによってドライバーの運転操作、車速を検知。ブレーキ圧やエンジン出力を制御し横滑りを防止するので、滑りやすい路面等で車を安定させることができます。これによりあらゆる走行状況でドライバーに安心感を与えます。

ドライバーが目視できない死角をカバーする装備としてサイドブラインドモニターとバックビューモニターも用意。サイドブランドモニターは助手席側ドラミラーに内蔵され、モニターを通して死角になりやすい左側前方の確認が可能で、バックビューモニターはその名の通りリアハッチゲートで見えない後ろの死角をカバーします。

また、ゾーンボディ構造による高強度安全ボディ、SRSエアバッグシステムによって、衝突時、乗員に対する安全確保を重視しています。このようにデュアリスには通常の走行から、実際に事故が起きてしまった場合までを考えられた安全装備が用意されています。

日産 デュアリスの燃費性能は?

日産 デュアリスは、ヨーロッパを始めアメリカや中国、韓国、台湾、オーストラリアなどでも発売され、高評価を得ていたSUVです。SUVは維持費や燃費よりも走破性や機能性に重点を置いていることが多いですが、日産 デュアリスは違います。

デュアリスは、SUV車特有の力強い走りを持ちながら、オフロードに加えてオンロードにおける走行性能にも優れており、本格的なSUV車と比べて軽量であるため燃費性能が優れています。

カタログ燃費は13.0km/Lで、口コミなどによる情報では約10.0 km/L。多少のずれはあるようですが、どのクルマであってもカタログ燃費との差は道路状況などによって発生します。この年代のSUVとしては良好な燃費性能と言えるでしょう。

日産 デュリアスのおすすめカスタムは?

デュアリスはシックで大人な雰囲気を持つモデルだけに、派手なカスタマイズよりもさりげなくカスタマイズする仕方が似合います。ホイール程度であっても十分にエクステリアを引き締めてくれます。

フロントバンパー等を交換したり、ライト周りを独自にカスタマイズすることで夜の存在感を高めることも可能ですが、大がかりなカスタマイズよりもさりげないカスタマイズの方がデュアリスのキャラクターにマッチしています。

オーテックジャパンがカスタマイズした、ディーラーで購入できたカスタマイズカー「クロスライダー」をカスタマイズの参考にしてみるのもいいでしょう。

日産 デュアリスと日産 キャシュカイ(Nissan Qashqai)の違い

初代のキャシュカイとデュアリスはほぼ違いのないクルマです。中古市場で購入する際はハンドルの左右などに気を付けて選びましょう。

デュアリスは一代限りで日本での販売が終了しましたが、キャシュカイはその後も海外で販売されており、現在はモデルチェンジにより2代目 キャシュカイ(J11型)が生産されています。そのため、国内の中古市場にあるデュアリスと現在販売されている2代目キャシュカイには大きな違いがあります。

2代目キャシュカイの大きな変更点は初代のCプラットフォームからCMFプラットフォームに変わったことです。エクステリアも大きく変わり、同じプラットフォームを使用しているエクストレイルに近いクルマとなりました。

海外でのキャシュカイは都会的なSUVとして安定した人気を集めているので、これからの海外市場でのモデルチェンジも期待できます。この先のフルモデルチェンジを経て、日本市場でも復活する可能性もありますので、キャシュカイはまだ目が離せないモデルと言えます。

日産 キャシュカイ(Nissan Qashqai)の性能は?

日産 キャシュカイと兄弟車のような関係にあるエクストレイルも海外で併売されています。そのためこの2モデルは主に排気量で差別化されています。キャシュカイの方がコンパクトで小排気量なモデルになっています。

2代目キャシュカイのエンジンはガソリン1種とディーゼル2種の全3種類のラインアップとなっています。ガソリンエンジンは基本が同じエンジンでも、よりハイスペックなものが用意されています。それぞれのスペックを見ていきましょう。
 
・DIG-T140(1.3Lガソリンエンジン)
最大トルクは240Nm(24.48kgfm)/1,600-3,500rpm
最高出力は103.0kW(140PS)/5,000rpm

・DIG-T160(1.3Lガソリンエンジン)
最大トルクは270Nm(27.54kgfm)/1,600-3,500rpm
最高出力は117.7kW(160PS)/5,500rpm

・dCi115(1.5Lディーゼルエンジン)
最大トルクは285Nm(29.07kgfm)/2,000rpm
最高出力は84.6kW(115PS)/3,750rpm

・dCi150(1.7Lディーゼルエンジン)
最大トルクは340Nm(34.68kgfm)/1,750rpm
最高出力は110.3kW(150PS)/3,500rpm

キャシュカイのグレードにはVisia、Acenta Premium、N-Connecta、N-TEC、Tekna、Tekna+の計6種のグレードが設定されており、その中でパワートレインも細かく分かれているため、並行輸入などで購入する際はしっかりとしたチェックが必要です。

日産 デュアリスの中古価格と購入時のポイントは?

デュアリスの中古相場や購入のチェックポイントを紹介していきます。

デュアリスは2007年5月〜2014年3月の7年弱という発売期間で、現在では多くの中古車が出回っているので、購入する場合中古車市場からお気に入りが見つかりやすい状況と言えます。

グレードは、2WDの20G 2WDと4WDの20G FOURの2つを用意しており、中古市場では20G FOURの方が多く出回っているようです。どちらのグレードを選ぶかは、使用目的によって決めると良いでしょう。

中古相場は、20万円台~150万円台まで幅広く販売されています。平均価格は48.7万円。中古価格はグレードや年式、走行距離、修復歴、車体色などにより決定しますので、安く購入したいからと最安値に飛びつかずに、内容を確認して検討することをおすすめします。(2020年6月現在)

中古車の場合は同一条件のクルマがほとんどないため、相見積もりを取って値引き交渉を進めることが難しいと言われています。しかし、複数の販売店から見積もりを取って検討する旨を伝えれば、値引き交渉に応じてもらえるかもしれません。

日産 デュアリスはアウトドアなどでオフロードを走る時にも、大活躍してくれます。もちろん、街乗りでもスタイリッシュかつ力強い走りが体感出来るので、気になった方は是非、販売店で試乗してみるのをオススメします。
日産 デュアリスとキャシュカイについて紹介していきました。

現在デュアリスは中古車としてしか購入することはできませんし、キャシュカイも現状は海外のみで展開され、今後国産車として日本のクルマ市場に復活するどうかも定かではありません。

そのためほぼ新車の状態で手に入れるということは困難なモデルとなっています。しかしながら、その魅力を紹介してきた通り、ヨーロッパで絶賛されただけあるコンパクトかつバランスの取れたSUVというポイントは魅力的と言えます。

もし中古での購入を検討する場合は、実際に店舗に足を運んで状態を確認することをオススメします。輸入車の購入に慣れている方は、並行輸入などでキャシュカイの購入を検討することも十分アリでしょう。
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