アウディQ4はe-tronシリーズの本命?500万円台から買えるコンパクトSUVを徹底解説!
更新日:2024.09.09
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2026年以降に投入する新型車はすべてEVになると発表しているアウディ。
そのアウディEVシリーズの「e-tron/e-tronスポーツバック」「e-tron GT/RS e-tron GT」に続いて登場した、コンパクトSUVスタイルの「Q4 e-tron」を徹底解説する。
そのアウディEVシリーズの「e-tron/e-tronスポーツバック」「e-tron GT/RS e-tron GT」に続いて登場した、コンパクトSUVスタイルの「Q4 e-tron」を徹底解説する。
EV専用プラットフォームを使ったコンパクトSUV
2022年1月に日本導入が発表された「Q4 e-tron」はアウディがコンパクトSUVセグメントに導入する初のEV。
これまでに発売されているe-tronシリーズは1000万円から2000万円の価格帯だったが、Q4 e-tronのスタートプライスは500万円台からで、アウディのEV販売における“核”となるモデルだ。
これまでに発売されているe-tronシリーズは1000万円から2000万円の価格帯だったが、Q4 e-tronのスタートプライスは500万円台からで、アウディのEV販売における“核”となるモデルだ。
車体の土台となるのはフォルクスワーゲン グループが開発するEV専用のプラットフォームMEB(モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム)。
Q4 e-tronには2つのボディタイプ、SUVタイプの「Q4 e-tron」とクーペSUVタイプの「Q4 スポーツバックe-tron」が用意される。
ボディサイズは全長4590mmと全幅1865mmは共通で、全高がQ4 e-tronの1630mmに対し、Q4 スポーツバックe-tronは15mm低い1615mmとなっている(ともに「Sライン」は15mm低い)。
Q4 e-tronには2つのボディタイプ、SUVタイプの「Q4 e-tron」とクーペSUVタイプの「Q4 スポーツバックe-tron」が用意される。
ボディサイズは全長4590mmと全幅1865mmは共通で、全高がQ4 e-tronの1630mmに対し、Q4 スポーツバックe-tronは15mm低い1615mmとなっている(ともに「Sライン」は15mm低い)。
車名が示す通り、サイズ的にはアウディQ3とQ5の間に位置する。
大き過ぎず小さ過ぎずの程よいサイズ感で、街なかでも使い勝手は悪くない。
いっぽうEV専用プラットフォームの恩恵でタイヤをボディ四隅に配することができるため、ホイールベースは2765mmとQ5(2825mm)に迫る数値となっている。
大き過ぎず小さ過ぎずの程よいサイズ感で、街なかでも使い勝手は悪くない。
いっぽうEV専用プラットフォームの恩恵でタイヤをボディ四隅に配することができるため、ホイールベースは2765mmとQ5(2825mm)に迫る数値となっている。
一充電での航続距離は516km
日本に導入されるのは総容量82kWhのバッテリーを搭載し、最高出力204PS、最大トルク310Nmを発揮する電気モーターをリアアクスルに備える「40 e-tron」。
つまり後輪駆動であり、四輪駆動の“クワトロ”またはFWD(前輪駆動)をメインとするアウディとしては非常に珍しい。
最小回転半径が5.4mと小回りが利くのも後輪駆動のメリットだ。
つまり後輪駆動であり、四輪駆動の“クワトロ”またはFWD(前輪駆動)をメインとするアウディとしては非常に珍しい。
最小回転半径が5.4mと小回りが利くのも後輪駆動のメリットだ。
一充電での後続距離はWLTCモードで516kmと、このクラスとしてはトップクラスの数値となっている。
現在アウディのディーラーでは順次「アウディ ウルトラチャージャー」と呼ばれる高出力充電機の設置を進めている。
これは単独で150kW、2台同時に充電した場合でも90kWの出力を発生する、非常に強力な急速充電機だ。
現在アウディのディーラーでは順次「アウディ ウルトラチャージャー」と呼ばれる高出力充電機の設置を進めている。
これは単独で150kW、2台同時に充電した場合でも90kWの出力を発生する、非常に強力な急速充電機だ。
またポルシェやフォルクスワーゲンと協力して、ブランドを越えて充電機をシェアできるPCA(プレミアムチャージングアライアンス)と呼ばれる超急速充電ネットワークを構築するなど、EVの充電インフラに関する課題を解消するための試みも積極的に進めている。
Q5を凌ぐ広い室内空間
アウディの美点といえばインテリアデザインの素晴らしさだろう。このQ4 e-tronでも“未来”を感じさせるデザインの斬新さと使い勝手のよさを上手く両立させている。
運転席に座ると、目の前のメーターパネルには10.25インチの「アウディ バーチャルコックピット」がさまざまな情報を映し出し、上下がフラットになったステアリングホイールやフローティングタイプのセンターコンソールなど、随所に斬新な意匠が採り入れられている。
いっぽうエアコンのコントロールパネルには物理的に“押す”ことのできるスイッチを配し、運転中にブラインドで操作できるよう配慮されている点などは、細部にはアウディの知見を感じる。
空間のパッケージングにはエンジンを必要としないEVならではの利点が活かされている。前述したようにボディサイズはQ3とQ5の中間だが、室内の広さはQ5を凌ぐほどだ。
リアシートは足もと、頭上空間とも広々とした空間が確保されている。
SUVタイプの「Q4 e-tron」はもちろんのことルーフラインがボディ後端に向けて傾斜していく「Q4 スポーツバックe-tron」でも窮屈な感じはなく、後席のパッセンジャーはゆったりと過ごすことができそうだ。
リアシートは足もと、頭上空間とも広々とした空間が確保されている。
SUVタイプの「Q4 e-tron」はもちろんのことルーフラインがボディ後端に向けて傾斜していく「Q4 スポーツバックe-tron」でも窮屈な感じはなく、後席のパッセンジャーはゆったりと過ごすことができそうだ。
荷室容量は後席使用時で520リッター。40:20:40に3分割されたシートバックを倒せば最大1490リッターの広大な荷室が現れる。
ラゲッジルーム床面は2段階の調整式で、床面を上部にセットすれば床下に普通充電器を収納できるスペースが生まれる。
乗員スペースおよび荷室ともボディサイズから想像する以上の広さが確保されており、アクティブに使いこなすことができるだろう。
乗員スペースおよび荷室ともボディサイズから想像する以上の広さが確保されており、アクティブに使いこなすことができるだろう。
後輪駆動ならではのスポーティなハンドリング
実際に走ってみよう。運転席に座ると自動的にスタンバイとなり、スタートボタンを押す必要はない。
ブレーキペダルを踏んでシフトスイッチで「D」や「R」レンジを選べばすぐスタートすることができる。
ブレーキペダルを踏んでシフトスイッチで「D」や「R」レンジを選べばすぐスタートすることができる。
アクセルペダルを踏み込むとQ4 e-tronは軽快に走り出す。
湧き出すようなトルクが2トンを超える車体を痛痒なく加速させ、後ろからグッと押されるような後輪駆動らしいドライブフィールが気持ちいい。
セレクターで「Bモード」を選ぶとアクセルペダルを戻したさいの回生ブレーキが強まり、アクセルのオン/オフで加減速をコントロールする、いわゆる“1ペダルドライブ”的運転を行うことができる。
パドルシフトを操作することで回生ブレーキを4段階の強さに調整することも可能だ。
湧き出すようなトルクが2トンを超える車体を痛痒なく加速させ、後ろからグッと押されるような後輪駆動らしいドライブフィールが気持ちいい。
セレクターで「Bモード」を選ぶとアクセルペダルを戻したさいの回生ブレーキが強まり、アクセルのオン/オフで加減速をコントロールする、いわゆる“1ペダルドライブ”的運転を行うことができる。
パドルシフトを操作することで回生ブレーキを4段階の強さに調整することも可能だ。
床下にバッテリーを配するEVならではの重心の低さが奏功し、乗り心地は快適だ。
専用サスペンションと20インチタイヤを採用する「Sライン」では多少硬めの乗り心地となるが、後輪駆動ゆえのハンドリングの素直さと相まって、想像以上にスポーティーな走りを楽しむことができる。
専用サスペンションと20インチタイヤを採用する「Sライン」では多少硬めの乗り心地となるが、後輪駆動ゆえのハンドリングの素直さと相まって、想像以上にスポーティーな走りを楽しむことができる。
「そろそろEVが気になる……」な方におすすめ
扱いやすいボディサイズ、広々とした室内空間、EVならではの静かでスムーズな走り、そしてアウディの美点といえるスタイリッシュな内外装。
概ね600〜700万円台という価格も相まってQ4 e-tronは「そろそろEVが……」というユーザーから大きな注目を集めそうだ。PCAなどの充電インフラの整備も後押しとなるだろう。
ただしその出来のよさと人気ぶりゆえ、すでに2023年の販売分はほぼソールドアウト、場合によっては2024年以降の納車になるという話も聞こえている。
気になるユーザーは早めにアクションを起こしたほうがよさそうだ。
概ね600〜700万円台という価格も相まってQ4 e-tronは「そろそろEVが……」というユーザーから大きな注目を集めそうだ。PCAなどの充電インフラの整備も後押しとなるだろう。
ただしその出来のよさと人気ぶりゆえ、すでに2023年の販売分はほぼソールドアウト、場合によっては2024年以降の納車になるという話も聞こえている。
気になるユーザーは早めにアクションを起こしたほうがよさそうだ。