【プロ解説】三菱 デリカD:5のインテリア(内装)を解説!荷室の積載量は?
更新日:2024.09.09
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押し出し感を強めたエクステリアデザインに対して、インテリアは木目調アクセントパネルやピアノブラックを愛用することで、上質感を漂わせています。回転式のドライブセレクターや視認性に優れたアナログメーターは機能性を重視し採用されています。上質感と機能性を両立させたデリカD:5のインテリアを紹介します。
文/写真・萩原文博
文/写真・萩原文博
三菱 デリカD:5のインパネの特徴
デリカD:5のインパネは三菱車が一貫して採用しているデザインコンセプト「ホリゾンタル アクシス」を基本としています。これは三菱車の象徴と言える4WDモデルが伝統的に採用してきたデザインエレメントの一つで、インパネのデザインを水平基調とすることにより、車体が傾くことが多いラフロードでも、走行中の車体姿勢がつかみやすく、ドライバーに運転のしやすさと安心感を与えます。また、水平方向にワイドな広がりを持たせることで室内空間を広く見せる効果もあるのです。
三菱 デリカD:5の運転席
大幅改良を行ったデリカD:5ではホリゾンタル アクシスに加えて、ジェントルフィールをキーワードに機能性とゆとりを磨き上げたインテリアを追求しました。インパネを前方へやや傾けることで、乗る人がゆとりを感じる居住空間の広がりを演出しています。そして、インパネ、センターコンソール、ドアトリムの随所にソフトパッドを採用。人が触れたときの感触を高めるとともに、本縫いのステッチで丁寧に仕上げることにより、上質感のある作り込みにこだわっています。加えて、存在感のあるセンターコンソールには、丁寧な作り込みを感じるシフトレバーやドライブモードセレクターを装備。またメーターは視認性に優れた立体的な造形にこだわっています。
三菱 デリカD:5のフロントシート
フロントシートはショルダー部にボリューム感をもたせるとともに、サイドサポートを左右に張り出すことで、乗員をゆったりとサポートする機能性と、ラグジュアリーなイメージを両立しています。また厚みのあるヘッドレストは頭部をしっかりと支えてくれる形状となっています。標準装備のファブリックシートは凹凸のあるラミ付エンボスを施した生地を採用し、キルティングイメージを演出しています。サイドは手触りのいい起毛調生地を採用しています。オプションの本革シートは立体的なダイヤキルティングを大胆に施し、オーセンティックな品格と堂々とした高級感を演出しています。また、上級グレードには運転席・助手席シートヒーターが装備されています。
三菱 デリカD:5の後部座席
セカンドシートは8人乗りが6:4分割ベンチシート。7人乗りは左右独立したキャプテンシートを採用しています。リアシートはリクライニング&スライドに加えて、チップアップ機能もあり乗車人数や荷物の量によって多彩なアレンジが可能です。セカンドシートはロングスライドが可能で、足元の空間は余裕タップリとなっています。またサードシートも大人二人が乗っても快適な空間が確保されています。カップホルダーはスライドドアだけでなく、3列目シートに座る人のためにリアのクォータートリムにも用意されています。またリア専用にマニュアルクーラーを用意し、どのシートに座っても快適に移動可能です。
三菱 デリカD:5の荷室(ラゲッジルーム)
ラゲッジルームには、マルチユースフックやラゲッジフックが採用されロープを通したり、フックを引っ掛けたりとアクティビティに必要な道具を収納できる工夫が施されています。ラゲッジ容量は3列目シート使用時が約94L。3列目シートを畳むと7人乗りが826L、8人乗りが805L。そして全て畳むと982~1003L。荷室長1610mmという広大なスペースが出現します。
デリカD:5のインテリアは派手なエンターテイメント性はないですが、使いやすさという機能性と快適性を重視した仕様となっています。ミニバンの中ではステアリングヒーターを装備しているモデルは少なく、ユーザーがデリカD:5に求めているアイテムを十分に知り尽くしていることがこういった点からうかがえます。