50万円のオススメ中古スポーツカー5選|大学生でも買えるスポーツカー!?
更新日:2024.09.09
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クルマ離れが進むのは魅力的なクルマが減っているからだ、若者でも買いやすいスポーツカーがないからクルマの楽しさが伝わらないという意見を見聞きすることがある。ロジカルに考える賢い若者がクルマを買おうと思わないのは理にかなっていると感じる部分もあるが、スポーツカーが持つエモーショナルな部分を知らないまま「クルマなんて不要だ」と切り捨てているのでは、もったいないと思う。そこで、50万円以下で流通している中古のスポーツカーをピックアップしてみた。この予算なら大排気量モデルからライトウェイトスポーツまでがターゲット、選択肢は多彩だ。
文・山本晋也
文・山本晋也
- Chapter
- 50万円で買えるスポーツカー①:マツダ RX-8 最後のロータリーエンジン搭載モデル
- 初期型AT車は30万円以下で売られている
- 50万円で買えるスポーツカー②:日産 フェアレディZ V6+FRの走りが楽しめる
- 先代のZ33型なら30万円から見つかる
- 日産 フェアレディZ(Z33型)
- 50万円で買えるスポーツカー③:ホンダ CR-Z スポーツハイブリッドを提案
- 2010年デビューのモデルながら30万円台で流通中
- ホンダ CR-Z(初代モデル)
- 50万円で買えるスポーツカー④:トヨタ アルテッツァ チューニング次第で化ける
- 4気筒+6MTが20万円で見つけられる
- 50万円で買えるスポーツカー⑤:スズキ スイフトスポーツ 超軽量ホットハッチ
- タマ数は少ないが、その速さは現役
50万円で買えるスポーツカー①:マツダ RX-8 最後のロータリーエンジン搭載モデル
初期型AT車は30万円以下で売られている
※写真は北米仕様
いろいろと噂は独り歩きしているが、現時点で最後のロータリーエンジンを搭載した市販モデルとなっているがマツダ RX-8。
RX-7がグラマラスな2ドアクーペでロータリーターボを積んでいるのに対して、RX-8は観音開きのセダンボディでエンジンも自然吸気ということで、その希少性に対して価格は上がっていない。とくに2003年から数年のデビュー初期モノであれば20万円台のプライスタグを掲げているほどだ。
とはいえ、低価格で買える個体のほとんどは4AT車であり、スポーツカーとしては魅力薄かもしれない。しかし、実際に乗れば、ロータリーエンジンの独特なフィーリングや、適度に扱いやすいロングホイールベースのシャシー性能はスポーツカーとしての魅力を十分に持っている。
いろいろと噂は独り歩きしているが、現時点で最後のロータリーエンジンを搭載した市販モデルとなっているがマツダ RX-8。
RX-7がグラマラスな2ドアクーペでロータリーターボを積んでいるのに対して、RX-8は観音開きのセダンボディでエンジンも自然吸気ということで、その希少性に対して価格は上がっていない。とくに2003年から数年のデビュー初期モノであれば20万円台のプライスタグを掲げているほどだ。
とはいえ、低価格で買える個体のほとんどは4AT車であり、スポーツカーとしては魅力薄かもしれない。しかし、実際に乗れば、ロータリーエンジンの独特なフィーリングや、適度に扱いやすいロングホイールベースのシャシー性能はスポーツカーとしての魅力を十分に持っている。
50万円で買えるスポーツカー②:日産 フェアレディZ V6+FRの走りが楽しめる
先代のZ33型なら30万円から見つかる
現行のフェアレディZはモデルライフが10年になる長寿モデルだが、その先代モデルとなるZ33型フェアレディZは中古車価格もこなれており、諸費用込みでも50万円以下で手に入れることができる。その価格で、3.5L V6エンジンでリアタイヤを駆動する大排気量FRの走りが楽しめる。
こちらも低価格で流通している個体は5ATが多くなるが、スポーツカー気分を味わうのであれば、ATでも十分。初期型のV6エンジンは37.0kg-mとZ33型の3.5Lエンジンとしてはもっともトルクフルで、むしろATで乗りこなすのも一興だ。
こちらも低価格で流通している個体は5ATが多くなるが、スポーツカー気分を味わうのであれば、ATでも十分。初期型のV6エンジンは37.0kg-mとZ33型の3.5Lエンジンとしてはもっともトルクフルで、むしろATで乗りこなすのも一興だ。
日産 フェアレディZ(Z33型)
50万円で買えるスポーツカー③:ホンダ CR-Z スポーツハイブリッドを提案
2010年デビューのモデルながら30万円台で流通中
2010年に誕生、2017年まで生産されていた、ホンダのスポーツハイブリッドカーがCR-Z。1.5Lエンジンにモーターアシストを加えたパワートレインでフロントタイヤを駆動するハッチバックモデルで、トランスミッションはCVTと6MTが用意されていた。
つい最近まで作られていたモデルゆえに古臭い感じもないし、ハイブリッドカーだけに燃費性能についても現代的な視点で満足いく。そんなCR-Zも初期型であれば諸費用込み50万円で十分に購入可能なゾーンに入っている。
スポーツカーとして注目したいのは、フロントのトレッド1,515mmに対してホイールベースが2,435mmと短いこと。トレッド/ホイールベース比が1.6というのはスポーツカーの黄金比ともいわれるほどで、このクルマのスタイルはスポーツカーの条件を十分に満たしている。
つい最近まで作られていたモデルゆえに古臭い感じもないし、ハイブリッドカーだけに燃費性能についても現代的な視点で満足いく。そんなCR-Zも初期型であれば諸費用込み50万円で十分に購入可能なゾーンに入っている。
スポーツカーとして注目したいのは、フロントのトレッド1,515mmに対してホイールベースが2,435mmと短いこと。トレッド/ホイールベース比が1.6というのはスポーツカーの黄金比ともいわれるほどで、このクルマのスタイルはスポーツカーの条件を十分に満たしている。
ホンダ CR-Z(初代モデル)
50万円で買えるスポーツカー④:トヨタ アルテッツァ チューニング次第で化ける
4気筒+6MTが20万円で見つけられる
※写真はレクサスIS300
1998年のデビュー時には「AE86の再来」といわれたトヨタのFRスポーツセダン。海外ではレクサスISとして売られていたクルマだけに、さすがにAE86の再来というほどプリミティブではない。
そのため期待外れと批判されたこともあるが、2.0Lながら220PSを発生した4気筒エンジンと6MTのパワートレイン、四輪ダブルウィッシュボーンのサスペンションなど素材としては、たしかにAE86的な部分がある。
弱点はあるが、チューニング次第で化けるポテンシャルを持っている。過走行にはなるがMTの個体であっても手頃な価格で流通している。
1998年のデビュー時には「AE86の再来」といわれたトヨタのFRスポーツセダン。海外ではレクサスISとして売られていたクルマだけに、さすがにAE86の再来というほどプリミティブではない。
そのため期待外れと批判されたこともあるが、2.0Lながら220PSを発生した4気筒エンジンと6MTのパワートレイン、四輪ダブルウィッシュボーンのサスペンションなど素材としては、たしかにAE86的な部分がある。
弱点はあるが、チューニング次第で化けるポテンシャルを持っている。過走行にはなるがMTの個体であっても手頃な価格で流通している。
50万円で買えるスポーツカー⑤:スズキ スイフトスポーツ 超軽量ホットハッチ
タマ数は少ないが、その速さは現役
スイフトスポーツといえば、日本を代表するホットハッチとなっているが、その初代モデルといえるのが、2003年から2005年までの短い期間だけ発売されていた、このHT81S型だ。
軽自動車のアーキテクチャを基本としているボディに、1.5Lエンジンを搭載しているため、攻め込んでいくとネガを感じる部分もあったが、車両重量930kgという超軽量ホットハッチであることの魅力は何物にも代えがたい。その軽さを活かしたチューニング次第では、現行モデルをカモることも不可能ではない。
なお、MTだけのラインナップだった。生産期間が短かったために中古市場で見かけることは少ないが、もともと120万円を切る価格だったこともあり、かなりお手頃価格で流通している。
軽自動車のアーキテクチャを基本としているボディに、1.5Lエンジンを搭載しているため、攻め込んでいくとネガを感じる部分もあったが、車両重量930kgという超軽量ホットハッチであることの魅力は何物にも代えがたい。その軽さを活かしたチューニング次第では、現行モデルをカモることも不可能ではない。
なお、MTだけのラインナップだった。生産期間が短かったために中古市場で見かけることは少ないが、もともと120万円を切る価格だったこともあり、かなりお手頃価格で流通している。
山本晋也
自動車メディア業界に足を踏みいれて四半世紀。いくつかの自動車雑誌で編集長を務めた後フリーランスへ転身。近年は自動車コミュニケータ、自動車コラムニストとして活動している。ジェンダーフリーを意識した切り口で自動車が持つメカニカルな魅力を伝えることを模索中。