SUZUKI 隼(ハヤブサ)

アヘッド SUZUKI 隼(ハヤブサ)

※この記事には広告が含まれます

今回、隼に初めて乗ったのだが、見た目とは違い乗り易かった。197馬力を発揮しているバイクとは思えないほど従順で、低速域を多用する渋滞路から、峠道や高速ツーリングまで、すべてのシチュエーションを受け入れてくれる懐の深さがある。隼は上品なグランドツーリングマシンだと思う。

text:神谷朋公 [aheadアーカイブス vol.160 2016年3月号]
Chapter
SUZUKI 隼(ハヤブサ)

SUZUKI 隼(ハヤブサ)

■今月の走行データ
使用期間:1月27日〜3月1日(35日間)
走行距離:2,300km
使用燃料量:126.4ℓ(ハイオク)
平均燃費:13.09km/ℓ

■SPEC
車両本体価格: ¥ 1,609,200(税込)
排気量:1,339cc
最高出力:145kW(197PS)/9,500rpm
最大トルク:155Nm(15.8kgm)/7,200rpm
初代の隼から継承されている縦目二灯のヘッドライトは、下側のハイビームがプロジェクター仕様となっており夜間走行で威力を発揮した。そして左右のエアインテークダクトには、フロントウインカーをレイアウト。車体からの出っ張りをなくすことで空気抵抗の低減に一役買っている。
デジタルメーターを採用するバイクが多い中、隼は速度計、回転計ともにアナログメーターを採用し、とても見やすいレイアウトだ。またセンターのデジタル部には、ギヤポジションや、「スズキドライブモードセレクター(S-DMS)」、などを表示しコンパクトにまとめている。
隼はシフトフィーリングがとても気持ち良く、カチッ、カチッとシフトチェンジが決まる。併せてラバーマウントのステップは不快な振動を吸収するので、長時間のライディングでも疲れなかった。マイルドな乗り味は、細かい技術を積み重ねたことで実現している。
ラジアルマウントのブレンボモノブロックキャリパーは、初期タッチは非常にマイルドだが、レバーを握り込んでいくとキッチリと制動力を発揮。さらにABSの効き具合が絶妙にチューニングされているので、濡れた路面でも安心して減速することができた。
迫力の2本出しマフラーは4-2-1-2レイアウト。サイレンサー容量が大きく、とてもジェントルな排気音で、朝の暖気も気を使わずに済んだ。そして高回転まで回すと、排気音と吸気音が混ぜ合わさり、とても心地良いサウンドを奏でる。
隼はETCユニットが標準装備されている。タンデムシート下のユーティリティースペースにユニット本体がレイアウトされており、動作状況は、メーター内部に表示される。写真はないがタンデムシートと交換するだけでイメージチェンジが出来るシングルシートカバーも用意されている。
‘16年モデルでは、前後ホイールリムにピンストライプテープを追加したカラーチェンジを行なった。
3月20日(日)に鳥取県の第三セクター鉄道である鉄道の「隼駅」にて、「隼ラッピング列車」が登場するイベントが開催される。ちなみに列車にバイクがラッピングされるのは日本初とのこと。当日は「若桜道の駅」にて隼ラッピング列車との大集合記念撮影などが予定されているという。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細