マイバッハG650ランドレー、メルセデス・ベンツGクラスとどう違う?

かつてはエンジンメーカーだったマイバッハ

この車についてお話する前に、まずマイバッハというブランドについて触れなければなりません。現在のマイバッハは、ダイムラー社のサブブランドのひとつ。AMGがスポーツ系のブランドであるのに対して、マイバッハは高級ブランドを標榜しています。ですが、じつはマイバッハはかつては独立した企業でした。

1909年に創業したマイバッハは、エンジンメーカー。第一次世界大戦前後のドイツが世界に誇ったツェッペリン飛行船のエンジンを製造したことで、一躍名を馳せます。その後、高級車製造に乗り出すと共に、飛行機や鉄道用のエンジンを造っていました。

1952年にはダイムラー・ベンツが子会社化。97年には、Sクラスでマイバッハの名前を冠したモデルが復活し、2002年に独立ブランドとして発足。高級車の代表的なアイコンとなりました。

しかし、世界的に景気が冷えゆく中で業績は低迷します。その結果、2013年に廃止になるという憂き目に遭ってしまいます。ですが、2015年に「メルセデス・マイバッハ」というサブブランドで再度復活し、2016年には「メルセデス・マイバッハ  S650カブリオレ」を発表し、世界の注目を集めました。

伝統的なボディタイプ“ランドレー”

マイバッハG650ランドレー

さて車名の一部にある「ランドレー」。地名かな? などと思ってしまいますが、これはボディタイプのこと。「カブリオレ」や「クーペ」などと一緒ですね。ランドーレットとも言い、車体の後部だけがオープンになるボディ形状のことを指します。

自動車のボディタイプというのは、その多くは馬車時代から存在していました。このランドレーも、やはり馬車時代からあったスタイルです。往年の船や列車などには、後部に気賓客が気張らしをするための展望デッキが備えてありましたが、ランドレーもまた、馬車で長旅をするVIPのために考え出されたのかもしれません。

車時代になってからも、ランドレーはもちろんショーファー(運転手)ドリブンカー。当初は、後席のVIPが開放的なドライブを味わうための形状でしたが、実際はほぼパレード用となっています。

ただし、中東では富裕層にランドレーの需要があるようで、マイバッハは2007年に「62Sランドレー」を発表するなど、中東に向けて、積極的なアピールを行ってきました。

では、マイバッハが生み出した新たなモンスターモデル「メルセデス・マイバッハG650ランドレー」とはどんなモデルでしょう。

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