新型プリウスPHVのソーラーを徹底解説【疑問をディーラーに質問してきた】

トヨタ プリウスPHV 2017

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“次世代環境車の柱”として位置づけられているトヨタのプラグインハイブリッド車新型プリウスPHV(Prius PHV)が、2017年2月に新発売しましたね。

今回新発売されたこの新型PHVの魅力&メリットは、何といってもEV走行距離の長さ。

先代モデルは26.4kmだったのに対し、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型モデルは、60km以上と大幅に拡大。私も先日この新型PHVを試乗してきたのですが、エンジンが作動する事なく、静かに&とても快適に運転をする事ができました。

また、今回新発売された新型プリウスPHV(Prius PHV)の注目の装備の一つが、量産車では世界初となるソーラー充電システムをメーカーオプションで用意した事。

そんな新型PHVのソーラー充電システムですが、どのくらいEV走行できるのか?また、搭載しているソーラーパネルはどこのメーカーで作られているのか?などなど…。

新型プリウスPHV(Prius PHV)の気になるソーラー充電システムについて、見積もりを貰った際にディーラーさんに色々と質問してきたので、紹介したいと思います。

2017/2/28
Chapter
新型プリウスPHVのソーラーシステムを徹底解説
疑問1:ソーラーパネルで発電した電気で走行する事は可能?
疑問2:搭載されているソーラーシステムのメーカーはどこ製?
疑問3:ソーラー充電システムで可能なEV走行距離はどのくらい?

新型プリウスPHVのソーラーシステムを徹底解説

世界初となるソーラー充電システムを搭載したモデルの新型プリウスPHVの外装・エクステリアは、このようなデザインになっています。

ルーフにブラックのソーラーパネルが搭載され、かなり先進的なデザインに…。環境に配慮した未来のクルマのような雰囲気のルーフになっていました。

ちなみに、このように上からルーフをのぞき込むと、ソーラーパネルを搭載したモデルかどうか一目でわかりますが、このように正面やサイドから普通に見てもソーラーパネルが装備されているか見分ける事ができません。
このようにデザイン性を損なっていないのも好印象でした。

疑問1:ソーラーパネルで発電した電気で走行する事は可能?

30系プリウスに搭載されていたソーラーシステムは室内の換気程度にしか使用されていませんでしたが、今回新発売された新型プリウスPHVでは、駆動用バッテリーの充電ができるようになりました。

ただ、駆動用バッテリーに充電できるのは、メインスイッチをOFFにしている駐車中の時のみ。

駐車中にソーラーパネルが発電をした電力は一時的にソーラー充電専用のバッテリーに充電され、満杯になったら一気にまとめて駆動用バッテリーに送るような仕組みになっているようです。

一方、走行中は駆動用バッテリーに充電するのではなく、ウィンカーやエアコンなど電装品に供給することによって、駆動用バッテリーの電力消費を抑えるようですよ。
ちなみに、私はメーカーオプションのソーラー充電システムを搭載したSナビパッケージを試乗させてもらったのですが、乗り心地や走破性、静寂性などに違和感はありませんでした。

新型プリウスPHV(Prius PHV)のインパネ中央にある11.6ナビに表示されるドライブモニターのソーラーパネルで確認しないと、「本当にこのソーラー充電システムは作動しているの!?」と、不安になっちゃうくらい…。

当たり前のことですが、この静かな動作環境も好印象でした。

疑問2:搭載されているソーラーシステムのメーカーはどこ製?

このようなデザインになっているトヨタ新型プリウスPHV(Prius PHV)のソーラーパネルシステムですが、どこのメーカーの物を搭載しているのでしょうか?

ディーラーさんに確認したところ、今回この新型PHVに採用されているソーラーシステムですが、パナソニック製の”Hit(ヒット)”を搭載しているようです。
このパナソニックの”Hit(ヒット)”は住宅用のソーラーシステムなのですが、今回新発売されたこの新型PHVのソーラーパネルは、この住宅用のシステムを応用したものを搭載。

なので、基本的なシステムは住宅用とは変わりは無いようです。

また、新型プリウスPHV(Prius PHV)に搭載されているソーラーパネルを改めて見るとわかると思いますが、7つのブロックに分割されています。

これは、パネルの一部が日陰になっても発電ができるようにするため。完全に日陰にならない限り発電を継続できるように工夫されているのは、好印象でした。

疑問3:ソーラー充電システムで可能なEV走行距離はどのくらい?

今回新発売された新型プリウスPHV(Prius PHV)のソーラー充電システムで可能な走行距離は太陽の日照時間や地域によってかなり異なるようですが、最大で一日に6.1km、平均で一日に2.9kmとなっているようです。

ちょっと少ないですよね。

メーカーオプション設定となっているこのソーラー充電システムの価格は、288,000円なので、元を取るのはかなり難しいようですよ。

ただ、一日平均2.9kmと言う事は、一年に換算すると1058.5km。

オプション価格を考えると、ちょっと高いなと思いましたが、太陽光の充電だけで年間1,000km以上走行できるのは、素直に凄いなと思いました。ただ、このソーラー充電システムが欲しいかと言ったら別問題ですが…。
今回新発売された新型プリウスPHV(Prius PHV)に搭載できるソーラー受電システムは、このようなデザイン&仕組みになっていました。

ソーラーパネルで発電できる量が現時点ではまだ少ないのが少々残念でしたが、自分で発電したチカラで走行できるというは凄いな思いました。

ちなみに、このソーラー充電システムの注文状況を、私が見積もりを貰ったディーラーさんで確認したのですが、ソーラーパネルを注文した人は、現時点では一人もいないとの事でした。
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