トヨタ アリストとは? かつて国産最速のセダンと呼ばれた車
更新日:2024.09.09
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1991年に登場したトヨタ アリストは、クラウンが弱かった若者層に向けたモデルで、日本国外では、レクサスブランドからGSとして販売されたモデルです。当時、スープラと同じトヨタ最強の直6 3.0Lツインターボエンジンを搭載したアリストとは、どのようなモデルだったのでしょうか?
トヨタ アリストは、どんな車だったのか
※写真はレクサスGS300
高級セダン路線のひとつとして生み出されたモデル。それがトヨタ アリストです。シャシーと基本メカニズムは、同時期に発表されたクラウン マジェスタと共用。しかし、その方向性は大きく異なり、アリストはスポーツセダンを標榜したモデルでした。
搭載されるエンジンは、直6 3.0L(2JZ-GE型)、直6 3.0Lツインターボ(2JZ-GTE型)、V8 4.0L(1UZ-FE型)の3タイプが用意され、なかでも最高出力206kW(280ps)を発生する直6 3.0Lツインターボエンジンは、同社のスープラに先駆けて搭載。走りの性能を求めた高級セダンは、若者から支持を集めました。
また、ATモデルのみという設定だったのですが、走りを楽しむオーナーのなかには、わざわざMTを換装するというカスタムを施したオーナーもいました。トヨタ アリストは、自動車が愛されている時代に登場し、幅広く愛されたモデルだったのです。
高級セダン路線のひとつとして生み出されたモデル。それがトヨタ アリストです。シャシーと基本メカニズムは、同時期に発表されたクラウン マジェスタと共用。しかし、その方向性は大きく異なり、アリストはスポーツセダンを標榜したモデルでした。
搭載されるエンジンは、直6 3.0L(2JZ-GE型)、直6 3.0Lツインターボ(2JZ-GTE型)、V8 4.0L(1UZ-FE型)の3タイプが用意され、なかでも最高出力206kW(280ps)を発生する直6 3.0Lツインターボエンジンは、同社のスープラに先駆けて搭載。走りの性能を求めた高級セダンは、若者から支持を集めました。
また、ATモデルのみという設定だったのですが、走りを楽しむオーナーのなかには、わざわざMTを換装するというカスタムを施したオーナーもいました。トヨタ アリストは、自動車が愛されている時代に登場し、幅広く愛されたモデルだったのです。
初代アリストの車種概要について
※写真はレクサスGS300
初代アリストは1991年に誕生し、1997年まで販売されました。ボディサイズは、全長4,865mm×全幅1,795mm×全高1,405mm。乗車定員は5名です。
エクステリアデザインは、イタルデザインが手がけたプロトタイプモデル、ジャガー ケンジントンをベースにトヨタ向けに修正が加えられたもの。そのためか、どことなくジャガーの雰囲気を残しています。
インテリアは、トヨタ自動車の高級セダンとして開発されたこともあり、革張りシートや木目調パーツを使用し、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出していました。
駆動方式は、FRと4WDで、3.0LがFR、4.0Lは4WDモデルに搭載されました。なかでも、3.0Vに積まれた2JZ-GTE型エンジンはスープラと同じハイスペックな性格で、当時国内最速セダンと呼ばれました。
搭載されていたエンジンスペックは以下の通りです。
初代アリストは1991年に誕生し、1997年まで販売されました。ボディサイズは、全長4,865mm×全幅1,795mm×全高1,405mm。乗車定員は5名です。
エクステリアデザインは、イタルデザインが手がけたプロトタイプモデル、ジャガー ケンジントンをベースにトヨタ向けに修正が加えられたもの。そのためか、どことなくジャガーの雰囲気を残しています。
インテリアは、トヨタ自動車の高級セダンとして開発されたこともあり、革張りシートや木目調パーツを使用し、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出していました。
駆動方式は、FRと4WDで、3.0LがFR、4.0Lは4WDモデルに搭載されました。なかでも、3.0Vに積まれた2JZ-GTE型エンジンはスープラと同じハイスペックな性格で、当時国内最速セダンと呼ばれました。
搭載されていたエンジンスペックは以下の通りです。
1UZ-FE型 | 2JZ-GTE型 | 2JZ-GE型 | |
排気量 | 3,968cc | 2.997cc | 2.997cc |
最高出力 | 191kW(260ps)/5,400rpm | 206kW(280ps)/5,600rpm | 169kW(230ps)/6,000rpm |
最大トルク | 353Nm(36.0kgm)/4,600rpm | 432Nm(44.0kgm)/3,600rpm | 432Nm(44.0kgm)/3,600rpm |
2代目アリストの車種概要について
※写真はレクサスGS300
2代目アリストは、1997年に発売されました。
クラウンマジェスタとのシャシー共有をやめ独自のシャシーを開発。基本的なシルエットこそ初代からの流れを組んだものでしたが、エクステリア、インテリアともに初代とは異なるデザインとなりました。
エンジンに関しては、1UZ-FE型が廃止され、VVT-i仕様になった2JZ系のターボ(2JZ-GTE型)とNA(2JZ-GE型)に絞られました。
それぞれのエンジンスペックは以下の通り。初代同様、2JZ−GTEを積んだV300は、チューニングのベースとしても人気を集めました。
2代目アリストは、1997年に発売されました。
クラウンマジェスタとのシャシー共有をやめ独自のシャシーを開発。基本的なシルエットこそ初代からの流れを組んだものでしたが、エクステリア、インテリアともに初代とは異なるデザインとなりました。
エンジンに関しては、1UZ-FE型が廃止され、VVT-i仕様になった2JZ系のターボ(2JZ-GTE型)とNA(2JZ-GE型)に絞られました。
それぞれのエンジンスペックは以下の通り。初代同様、2JZ−GTEを積んだV300は、チューニングのベースとしても人気を集めました。
2JZ-GTE型 | 2JZ-GE型 | |
排気量 | 2.997cc | 2.997cc |
最高出力 | 206kW(280ps)/5,600rpm | 169kW(230ps)/6,000rpm |
最大トルク | 51Nm(46.0kgm)/3,600rpm | 304Nm(31.0kgm)/4,000rpm |
気になる燃費は? 維持費について
※写真はレクサスGS300
走りの評価はこれ以上ないほどに高いトヨタ アリストですが、カタログ燃費(10・15モード)は、最終モデルで8.8km/L~9.4km/L。登場時のJZS14型に関しては7.1km/L~8.0km/Lと、お世辞にも燃費が良いとは言えません。
また、排気量は3.0Lもしくは4.0Lになりますので、自動車税が毎年51,000円もしくは66,500円かかります。
アリストの魅力は、いまの時代の自動車にはない走りとスタイリングです。特にJZS14にラインナップされていた3.0Lツインターボを搭載する3.0Vは、注目のモデルとなっています。
走りの評価はこれ以上ないほどに高いトヨタ アリストですが、カタログ燃費(10・15モード)は、最終モデルで8.8km/L~9.4km/L。登場時のJZS14型に関しては7.1km/L~8.0km/Lと、お世辞にも燃費が良いとは言えません。
また、排気量は3.0Lもしくは4.0Lになりますので、自動車税が毎年51,000円もしくは66,500円かかります。
アリストの魅力は、いまの時代の自動車にはない走りとスタイリングです。特にJZS14にラインナップされていた3.0Lツインターボを搭載する3.0Vは、注目のモデルとなっています。
アリストの中古車相場は?
アリストの中古車相場は、大手中古車サイトによると、2017年10月現在、全国におよそ340台の在庫がありました。なかには車両価格が10万円を切るものもあり、高いモデルは200万円を超える価格がついています。
初代アリストは、販売より年月が経過しているため、登録台数はわずか10台のみ。価格帯は22万〜120万円で、平均価格67.7万円となっています。
一方、2代目モデルの登録台数は330台と、初代に比べると豊富にあります。価格帯は7万円〜219.8万円で、平均価格41.8万円。最高価格の車両はチューニングが施された競技車です。これらは、競技車両としても人気のあるアリストならではと言えるポイントです。
登録台数の違いからか、平均価格は初代のほうが高くなっていますね。
アリストは、カスタムされている個体が多いことも特徴です。そのため、アリストの中古車を購入するのであれば、年式と走行距離だけではなく、どのようなカスタムがなされているのかもチェックしておいたほうが良いでしょう。
初代アリストは、販売より年月が経過しているため、登録台数はわずか10台のみ。価格帯は22万〜120万円で、平均価格67.7万円となっています。
一方、2代目モデルの登録台数は330台と、初代に比べると豊富にあります。価格帯は7万円〜219.8万円で、平均価格41.8万円。最高価格の車両はチューニングが施された競技車です。これらは、競技車両としても人気のあるアリストならではと言えるポイントです。
登録台数の違いからか、平均価格は初代のほうが高くなっていますね。
アリストは、カスタムされている個体が多いことも特徴です。そのため、アリストの中古車を購入するのであれば、年式と走行距離だけではなく、どのようなカスタムがなされているのかもチェックしておいたほうが良いでしょう。