なぜトヨタ エスティマはフルモデルチェンジしないのか?

エスティマ

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トヨタ エスティマは2016年6月、「ビッグマイナーチェンジ」を行いました。現在の3代目エスティマのデビューは2006年。すでに10年が経過しています。エスティマは、なぜフルモデルチェンジを行わないのでしょうか?

*2017年時点の情報になります
Chapter
マイナーチェンジでも反響の大きいエスティマ
エスティマの特殊性とは?
フルモデルチェンジするべきか否か、メーカーも悩ますエスティマ?

マイナーチェンジでも反響の大きいエスティマ

ここ数年、毎年のように「フルモデルチェンジか」なんて噂が絶えないエスティマ。それほど多くのファンから注目を集めている車種ですが、噂に反してフルモデルチェンジはここ10年行われていません。

2016年のビックマイナーチェンジでは、エクステリアデザインを現在のトヨタのテイストに改めたことなどで、受注が殺到。中でも「旧型エスティマからの乗り換え需要」が多かったといわれています。

ここから考えると、エスティマオーナーの忠誠心というべきか、エスティマの特別な立ち位置というのが見えてくるのではないでしょうか。

エスティマの特殊性とは?

エスティマは1990年に「天才タマゴ」というインパクトのあるキャッチコピーでデビュー。モデルチェンジを2000年、2006年に行い、現在は3代目となっています。初代モデルも、モデルチェンジまで10年かかっていますから、元来モデルライフの長いクルマともいえます。

その一方で、トヨタは2002年から同クラスに「アルファード」を投入。こちらは2008年と2015年にフルモデルチェンジ。姉妹モデルとなる「ヴェルファイア」も用意し、テイストを変え、幅広い層に訴求するような展開を行っています。

ところが、エスティマは姉妹車もない単一グレード。さらに、前述のようにフルモデルチェンジを10年間行っていません。

それでも多くのユーザーがエスティマを選ぶ、というのはなんとも不思議ですが、その人気の一つに独特なスタイリングがある事は間違いないでしょう。

多くのミニバンが、大きく迫力のあるデザインを採用するのに対して、エスティマは、スーッと伸びた鼻先、少し低く抑えた全高、伸びやかな印象のサイドビューなど、どちらかと言えばスタイリッシュなイメージ。それらが、エスティマ支持者の獲得に繋がっているといえましょう。


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フルモデルチェンジするべきか否か、メーカーも悩ますエスティマ?

これだけの人気グレードであれば、通常はフルモデルチェンジを定期的に行うものですが、そこには少々悩ましい問題もありそうです。

現行エスティマは多大な支持を受け、2016年のテコ入れで、それまで低迷していた販売台数を戻すことに成功しています。それをあえてフルモデルチェンジした場合、これまで同様あるいはそれ以上の評価を市場で集めることは至上命題となるはずです。

しかし、その新型がメーカーが想定した台数目標に達することができるのか、それは神のみぞ知る、と言わざるを得ません。

また独特な存在感があるからこそ、フルモデルチェンジしにくい…ともいえるのがエスティマ。今後どのようなモデルライフを送っていくのか、非常に興味深い一台ではないでしょうか。
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