【プロフェッサー武田の試乗記】懐古派ジャガー愛好家、良い意味で裏切られた4気筒ターボ「F-TYPE」

ジャガーの最高傑作といえば「E-TYPE」

ジャガー E-TYPE

1961年に鮮烈なデビューを果たしたのち、1975年まで生産、北米市場では「XK-E」とも呼ばれたジャガーE-TYPEは、ジャガーのみならず、世界のスポーツカーの歴史においても最高ランクに属する名車として知られる。

その素晴らしいカリスマ性はジャガー自身も認識しており、そののち開発した二台のパーソナルカー「XK8(1996~2006年生産)」および、「XK(2006~2014年生産)」でもE-TYPEへのオマージュを明確に示したスタイルが選択されていた。

そして2013年、ジャガーE-TYPEのD.N.A.をよりピュアなかたちで体現する2シータースポーツカーとして誕生したのが、そのネーミングからして正統なE-TYPE後継車であることを主張する「F-TYPE」である。

E-TYPEの後継車「F-TYPE」の誕生

ジャガー F-TYPE

同じ年の春から日本マーケットに正規導入されたF-TYPEには、これまで最高出力340ps/380psの3リッターV6スーパーチャージャー、ないしは550psの5リッターV8スーパーチャージャーからなる二つのパワーユニットが設定されてきたが、2018年モデルからは「XE」や「XF」、あるいは「F-PACE」や新生「E-PACE」にも既に搭載されている2リッター直4「インジニウム」ターボエンジンが加わることになった。

F-TYPEに搭載されるインジニウム・ガソリンターボエンジンは、300psを発生。最高速で250km/h、0-100km/h加速では5.7秒(欧州仕様データ)と、高性能スポーツカーと呼ぶにもまったく問題の無いパフォーマンスを獲得しているという。

また、エコロジーが最優先されるべき現代の「ダウンサイジング」トレンドを思えば不可避的な採用であることも理屈では分かるのだが、筆者のような大排気量/マルチシリンダーのジャガーを長らく愛好してきた懐古派のジャガー愛好家にとっては、一抹の違和感や寂寥感を覚えさせる選択であったのも間違いない。

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